小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

ペット

757 大みそかの走り hanaの12月のつぶやき

ことしもきょうで終わり、2011年が近づく足音が聞こえてくるようです。私は8歳半になりました。夕方の散歩のとき、だれもいない広場でお父さんがリードをはずしてくれたので、思い切り走ってみました。 近くに落ちていた野球のボールをお父さんが遠くに…

739 落ち葉を踏みしめて 11月のhanaのつぶやき

落ち葉の季節になりましたね。街路樹のけやきの落ち葉がだいぶ私の散歩コースでも目立ちます。強い風が吹いたあとは、その落ち葉が道路のわきにたまります。 散歩の度にそこにみんながマーキングをしますので、気になってついそこに鼻先をつけたくなります。…

725 たかがタコでも パウル君の生涯

犬が人を噛んでもニュースではないが、もし人が犬を噛んだらニュースだという話をメディアに身を置く友人から聞いた。 極端なたとえで、今の時代では後者はボツになるだろうが、、要するに、新聞やテレビは珍しいものを追い求め、読者や視聴者もそれを楽しみ…

694 猛暑に耐える日々の中で 8月のhanaのつぶやき

私はゴールデンレトリーバーのhana(雌、8歳)と言います。小さいころから車に乗るのが大好きでした。これまでは夏でも車に乗せてもらうのが普通でしたが、暑くてたまらないことしの夏は、家族はあまり車に乗せてくれません。 だから、みんなが出かけるとき…

687 夏の過ごし方 酷暑で早起き現象

「毎日暑くてたまらないですね」と言ったら、人生の大先輩に「気持ちの問題だ。私は暑くてもなんともないよ」と笑われた。しかし、この暑さは笑いごとではない。この夏、熱中症で亡くなる老人が相次いでいる。同じようなブログを2007年の夏に書いた。当…

671 もう8歳です 7月のhanaのつぶやき

蒸し暑い日が続きますね。毛皮を着た状態の私には息苦しくてつらい毎日です。先日も夜中に苦しくなり、家族を起こしてしまいました。この7月1日が私の8歳の誕生日でした。家族は、ケーキの形をした豆腐に8本のロウソクを立ててお祝いをしてくれましたが…

628 奇跡の犬 病を克服したラブラドール・レトリーバー

犬の散歩のときに、よく見かけるラブラドール・レトリーバーがいる。9歳の雄で、名前は「シオン」という。花の名前やスイスの都市名にもある。イスラエルの首都エルサレムのシオンの丘にはシオンという名の修道院があるという。だが、なぜ飼い主がこのような…

606 線路の両側に咲き乱れる菜の花 いすみ鉄道を目指して

菜の花畑に 入り日薄れ 見渡す山の端 霞深し 春風そよふく 空を見れば 夕月かかりて 匂い淡し (朧月夜・高野辰之作詞、岡野貞一作曲) 房総半島に菜の花を見に出かけた。新聞には「菜の花のじゅうたんに走る いすみ鉄道」という見出しでいすみ鉄道のレール…

597 hanaのつぶやき お父さんのミステーク

2月もあと1週間で終わりです。人間には寒い季節でしょうが、私(ゴールデンレトリーバー)のような犬には、夏に比べたらすごしやすい方です。きょうは、私の家で一番いい加減なお父さんの話をします。きょうの出来事です。 夜、お父さんを迎えにたまたま里…

573 オリオンへの願い

元日の夜。酔い冷ましを兼ねて、近くの郵便ポストに年賀状を出しに出かけた。身震いするくらいの寒さだ。空を見上げると、南東方向に月がまばゆいばかりに輝き、さらに南の方角には「三つ星」がくっきりと見える。オリオン座だ。冬の空の象徴だ。しかし、こ…

567 寒い冬の朝 散歩の友よ

早朝6時過ぎ、まだ暗い中、家を出る。西高東低の冬型の天気らしく風が冷たく、寒さが身にしみる。一緒の犬はねぼけまなこからようやく覚めたらしく、しきりに道端に残された他の犬たちのにおいをかいでいる。ほぼ毎日繰り返す朝の散歩である。寒さでけさは鼻…

539 現代を象徴する事件と警察力

結婚詐欺で起訴された34歳の女が、ほかの男性4人にも合わせて1億円を貢がせていたことが話題になっている。しかも、この4人は、女に金を貢いだ後、亡くなっている。出会いはインターネットというから、現代の最先端を利用した犯罪なのだろうか。それにし…

512 緊急事態その2 感動的犬のストーリー

わが家の犬が爪楊枝を飲み込んで大騒ぎをしたことは、前回のはなのつぶやきの通りだ。実は、こうした犬にまつわる「事故」はそう珍しいことではないようだ。わが家の話を聞いた家族の友人(Aさん)が、こんなことがあったと連絡してきた。それは感動的であ…

511 緊急事態! 9月のはなのつぶやき

9月になりましたね。このところ涼しい日が続いて、暑がり屋の私も少し元気を回復しました。でも、きのうは私にとって、大変なことがありました。 何でも食べてしまう癖が原因なのですが、飼い主には心配をかけてしまいました。実は、朝ママから果物のナシを…

489 炎暑のつぶやき(続) おじいちゃん先生の名言

私の主治医は、おじいちゃん先生です。ふだんは苦虫をかみつぶしたような、愛想のない顔をしています。わたしはhanaという名前の犬のゴールデンレトリーバーの雌で、7歳になりました。優しい家族の家に飼われています。夏の暑さには参ってしまい、この…

476 夏の過し方 あるゴールデンレトリーバー

蒸し暑い日が続き、10日には東京の最高気温は30・3度を記録した。夕方、少し早めにhana(ゴールデンレトリーバー、7歳)の散歩に出た。 なるべく日陰を選んで歩いた。1時間近く散歩をして、家に近づいたところで、様子がおかしくなった。急に吐き気を…

441 笠間の人々 迷犬hanaのつぶやき

世間ではゴールデンウイークという連続した休みが続いています。ふだん家にいないお父さんがこのところ、毎日私の相手をしてくれます。朝だけでなく夕方の散歩も付き合ってくれますが、夕方はやや苦痛です。 ママ(この家では、なぜかお父さんとママという呼…

436 ストレス時代 最近のニュースに思う

最近の新聞やテレビのニュースを見ていて感じるのは「ストレス社会」ということだ。病んだ社会というのだろうか。 自殺者が11年連続して3万人を超え、プロ野球・広島カープのボール犬は11歳なのに老衰で死亡し、SMAPの草彅剛は酔っ払ったあげくに裸…

429 桜の木の下の読書 春爛漫の一日

4月に入って好天が続いている。桜の花が長持ちして得をしたような思いをした人が多いのではないか。我が家の庭も春の花盛りだ。チューリップ、パンジー、水仙、石楠花、カイドウにカメラを向けた。 犬のhanaを連れて、桜が名所の公園に出かけた。ソメイ…

395 hanaのつぶやき 2月・夏日の庭で

夕べの嵐で、私は寝不足です。ものすごい風が雨戸を鳴らすし、湿気が高くて体が火照ってたまりませんでした。そして、きょうの暑さです。普通、2月の14日といえば、一年で一番寒いころだといわれています。 でも、お父さんが家族に話しているのを聞いたと…

367 冬の朝の散歩 hanaの12月のつぶやき

12月になって、私の体調はすこぶる(こんな表現は古いでしょうか)順調なのです。暑い夏に比べたら、いまは極楽です。私が一番多く時間を送っているのは居間なのですが、この一角にあるストーブからは暖かい風が流れてきています。そんな部屋にいると、す…

291 犬の6歳の誕生日 不惑でも、まだ・・・

7月1日は、わが家で飼っている雌犬「hana」の6歳の誕生日だった。うっかりしていて、全く忘れていて、朝の散歩もいつものようにやり、何の声も掛けずに出かけた。健忘症だったのは私だけでなく、家族全員だった。朝食でだれもそのことを話題にしなかった…

266 連休の朝に へそ曲がりの犬と

庭のハナミズキが雨に打たれている。白い花弁は散る寸前だが、もう一度青空を見ようと頑張っている。人影のない遊歩道には、降り続けた雨水が川のように流れている。 連休後半で、下りの高速道路はかなりの渋滞だとテレビのニュースが伝えている。しかし、遊…

247 犬と10の約束 戸惑う理由

いま、犬と飼い主の心の通い合いを描いた映画「犬と私の10の約束」が上映されている。映画や原作の本によると、犬を飼うに当たって10の戒め・注意があるという。そのやってはならない戒めの一つを私は破ってしまい、しばらくの間、犬の顔を見るのがつらか…

182 『川の光』 大人も読める寓話(松浦寿輝著)

この土日は穏やかな天気に恵まれ、のんびりと犬と自宅周辺を散歩した。森を切り崩して大規模な住宅街を造っている地区があり、ここに棲んでいた動物たちはどうしただろうかと思った。この街に住んで20年になる。宅地開発のために山が切り崩され、緑は私が移…

159 ペットにはつらい季節 hanaのため息

このところ、私の家で飼っているゴールデンレトリーバーの「hana」は散歩を嫌がる。朝も夕方も散歩に連れ出そうとすると、横になって寝たふりをするのである。この暑さに参り、エアコンの効いた部屋の方が楽だと、動物的勘が働くのだろうか。 仕方なく、リー…

135 迷犬hanaの落とし穴  体調不良は過保護から

珍しく、休みの娘から帰りに駅まで家で飼っているhana(ゴールデンレトリーバー)を連れて迎えに行くという連絡があった。暑いから、散歩は少し涼しくなってからにしたので、ちょうど帰りに待ち合わせることができるというのだった。 電車を降りて、待ち合わ…

128 育て、元気にと祈る 盲導犬訓練センターにて

盲導犬は「無私の精神」で、目の不自由なパートーナーと日常を送っている。かつて沢口靖子が主演したNHKのドラマ「盲導犬クイールの一生」で、盲導犬の重要性を認識したことを覚えている。 しかし、あれほど評判を呼び、映画にもなったにもかかわらず、盲導…

119 迷犬hanaの休日 花の季節

人間の世界ではゴールデンウイークという休みの連続する日々が終わりました。この間、いつもならママと昼の時間を送っている私ですが、お父さんやお姉さんたちが家にいることが多く、私にとっては休日ではありませんでした。 いつもなら、みんなを送り出した…

93 トイレの話 雪華の朝に

雪が降らないままに冬が終わるかという暖冬が続いた。それがこのところのゆり戻しだ。寒さがぶり返し、あすは春の彼岸の入りというのに、きょうは雪の華が舞った。 朝、いつものように犬の散歩に出る。ふだんはいやいやといった感じのわが家の「お嬢犬」は、…