小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

1313 蘇ったグレース・ケリー 映画「公妃の切り札」

国の面積が約197ヘクタールとヴァチカン市国に次いで世界で2番目に小さな国が地中海に面したモナコである。人口は3万6千人余とミニ国家だが、金持ちが住む国としても知られ、日本人では元サッカー選手の中田英寿やテニスのクルム伊達らも居住権を持っ…

1313 蘇ったグレース・ケリー 映画「公妃の切り札」

国の面積が約197ヘクタールとヴァチカン市国に次いで世界で2番目に小さな国が地中海に面したモナコである。人口は3万6千人余とミニ国家だが、金持ちが住む国としても知られ、日本人では元サッカー選手の中田英寿やテニスのクルム伊達らも居住権を持っ…

1312 山茶花の赤い花 温暖化で早まる開花時期

遊歩道にけやきの葉が舞落ちる季節になった。けやきの木を見上げると、茶や赤い色が増している。10月も最終週になったのだから、落ち葉が増えるのは当然なのだ。近くの公園では、山茶花の赤い花が咲き出した。ことしの立冬は来週の11月7日だが、冬はも…

1312 山茶花の赤い花 温暖化で早まる開花時期

遊歩道にけやきの葉が舞落ちる季節になった。けやきの木を見上げると、茶や赤い色が増している。10月も最終週になったのだから、落ち葉が増えるのは当然なのだ。近くの公園では、山茶花の赤い花が咲き出した。ことしの立冬は来週の11月7日だが、冬はも…

1311 「戦争」を憎むシャガールの絵 チューリヒ美術館展をのぞく

マルク・シャガール(1887~1985)の「戦争」を見た。大作の割には立ち止まる人が少なく、時間をかけることができた。国立新美術館で開催中の「チューリヒ美術館展」。展示された74点(絵画大半で一部が彫刻)は、画家たちの代表作といわれるものが…

1311 「戦争」を憎むシャガールの絵 チューリヒ美術館展をのぞく

マルク・シャガール(1887~1985)の「戦争」を見た。大作の割には立ち止まる人が少なく、時間をかけることができた。国立新美術館で開催中の「チューリヒ美術館展」。展示された74点(絵画大半で一部が彫刻)は、画家たちの代表作といわれるものが…

1310 ラオス―日本―そしてインド ノンさんをめぐる心温まる話

昨今の国際情勢は、きな臭さが増している。中東でのイスラム過激派集団「イスラム国」の動きに呼応したカナダ国会での銃乱射事件は衝撃だった。ロシアとウクライナの情勢も解決の見通しはつかない。 21世紀の地球は戦争の世紀といわれた20世紀とあまり変…

1310 ラオス―日本―そしてインド ノンさんをめぐる心温まる話

昨今の国際情勢は、きな臭さが増している。中東でのイスラム過激派集団「イスラム国」の動きに呼応したカナダ国会での銃乱射事件は衝撃だった。ロシアとウクライナの情勢も解決の見通しはつかない。 21世紀の地球は戦争の世紀といわれた20世紀とあまり変…

1309 小さき者よ 友人へのメッセージ

「小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に上れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れないものの前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ」。これは明治―大正時代の作家、有島武郎の短編「小…

1309 小さき者よ 友人へのメッセージ

「小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に上れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れないものの前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ」。 これは明治―大正時代の作家、有島武郎の短編「…

1308 報道写真家が入れない領域  混迷度増す現代社会

日本百名山の一つ、御嶽山が9月27日に噴火して戦後最悪の死者を出した。あれから間もなく3週間になるが、きょう16日で、行方不明者の捜索活動は打ち切られた。山はもう冬なのである。 御嶽の噴火では登山者によって多くの写真が撮影された。ほとんどが…

1308 報道写真家が入れない領域  混迷度増す現代社会

日本百名山の一つ、御嶽山が9月27日に噴火して戦後最悪の死者を出した。あれから間もなく3週間になるが、きょう16日で、行方不明者の捜索活動は打ち切られた。山はもう冬なのである。 御嶽の噴火では登山者によって多くの写真が撮影された。ほとんどが…

1307 バイヨン寺院の出来事 悲劇のアンコールワット

ことしも帰化植物、セイダカアワダチソウの黄色い花が咲く季節になった。散歩コースの調整池の周囲には、天敵のススキと共存共栄している姿が見られる。こんな風景の中を歩いていると旅をしたくなる。旅といえば1年少し前、カンボジアの世界遺産・アンコー…

1307 バイヨン寺院の出来事 悲劇のアンコールワット

ことしも帰化植物、セイダカアワダチソウの黄色い花が咲く季節になった。散歩コースの調整池の周囲には、天敵のススキと共存共栄している姿が見られる。こんな風景の中を歩いていると旅をしたくなる。旅といえば1年少し前、カンボジアの世界遺産・アンコー…

1306 マララさんにノーベル平和賞 不屈の少女の行動

女性の教育の権利を訴え続けているパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)=イギリス在住=とインドの児童人権活動家カイラシュ・サティアルティさん(60)が2014年のノーベル平和賞の受賞者に決まった。マララさんのことは、このブログでも取り上げて…

1306 マララさんにノーベル平和賞 不屈の少女の行動

女性の教育の権利を訴え続けているパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)=イギリス在住=とインドの児童人権活動家カイラシュ・サティアルティさん(60)が2014年のノーベル平和賞の受賞者に決まった。マララさんのことは、このブログでも取り上げて…

1305 進まぬジャーナリズムの変革 メデイァ批評15年のコラム集

朝日新聞の原発事故をめぐるいわゆる「吉田調書」と慰安婦に関する「吉田証言」の2つの誤報問題は、日本のジャーナリズムが危機的状況にあることを感じさせる。そんなときに新聞通信調査会が刊行した『ジャーナリズムよ メディア批評の15年』という本に目…

1305 進まぬジャーナリズムの変革 メデイァ批評15年のコラム集

朝日新聞の原発事故をめぐるいわゆる「吉田調書」と慰安婦に関する「吉田証言」の2つの誤報問題は、日本のジャーナリズムが危機的状況にあることを感じさせる。そんなときに新聞通信調査会が刊行した『ジャーナリズムよ メディア批評の15年』という本に目…

1304 忘れられたなつめの木 秋を彩る楕円形の果実

「なつめの実青空のまま忘れらる 友岡子郷」。 この句の通り、わが家の周辺にあるなつめは、毎年秋には実を付けるのだが、だれも取らないまま、忘れ去られる運命にあった。この夏は猛暑が続いたためか、なつめの実が例年以上になっている。そのままにするの…

1304 忘れられたなつめの木 秋を彩る楕円形の果実

なつめの実青空のまま忘れらる 友岡子郷 この句の通り、わが家の周辺にあるなつめは、毎年秋には実を付けるのだが、だれも取らないまま、忘れ去られる運命にあった。この夏は猛暑が続いたためか、なつめの実が例年以上になっている。そのままにするのは惜し…