小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

691 プリウスの車両接近装置 技術陣も想像力が必要

トヨタ自動車はベストセラーカー「プリウス」の「車両接近通報装置」を近く発売すると発表した。 ハイブリット車のプリウスは、モーターでの走行時に、エンジン音がしない。だから歩行者は車が近付いていることに気づかず、特に障害者には危険だとニュースに…

647 カタログより格段に低いエコカーの燃費 国の基準という数字のカラクリ

長年車に乗っていて、だれも文句を言わないのが不思議だと思うのは燃費のことだ。カタログで示された燃費と実際の燃費の隔たりが大きいことに腹を立てた人は少なくないはずだ。 最近、エコ時代を反映してトヨタのプリウスやホンダ・インサイトなど、エコカー…

86 鈍感なのか大胆不敵なのか 飲酒運転撲滅はどこに

日曜の夜、家族で和食の創作料理の店に行った。テーブル席で食事をする。隣をみると、親子ずれらしい3人(30代後半らしい女性と小学生らしい2人の男の子)が食事をしている。女性はビールをおいしそうに飲んでいた。 父親は単身赴任か仕事か、あるいはゴルフ…

77 空飛ぶタイヤ 企業社会の病理を描いた小説

新聞の朝刊を開く。毎日のように社会面の下に企業の「おわび広告」が掲載されている。多い日は、8社のおわび広告が社会面と第2社会面の下の広告欄をすべて占めてしまった。これは何なんだと思う。 「空飛ぶタイヤ」(池井戸潤著、実業の日本社)を読んで、そ…