小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

1596 病室は高齢化社会の縮図 わが入院記

足のひざ付近のけがで26日間にわたって、入院する羽目になった。当初、手術から1週間程度で退院できるのではないかという医師の話だった。だが、実際に患部を開いてみると傷は大きく、結果的に1カ月近い入院生活を送らざるを得なかった。入院した4人部…

1595 リハビリと読書 秋雨はさびしい

既に書いたように、足のけがで1カ月近く入院した。その間、やることと言えば、一日3回(土日は2回)のリハビリと3度の食事ぐらいだから、消灯(午後9時)までに時間はかなりある。テレビは、ニュースもワイドショーも、希望の党と小池氏のことに集中し…

1594 信用ならない野心家やおしゃべり セイダカアワダチソウの季節に

大佛次郎の『パリ燃ゆ』(朝日新聞)を入院中のベッドで読んだ。ナポレオン三世による国民議会に対するクーデターと第二帝政、普仏戦争でのフランスの敗戦という歴史を経て、パリで蜂起したパリ・コミューンとヴェルサイユの国防政府(政府軍)との攻防を描…

1593 病床の不思議な夢 カズオ・イシグロのノーベル文学賞

けがのため、入院している。その病床で数日前、夢を見た。イギリス国籍の日系作家、カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞したというのだ。それは正夢だった。このところ毎年のように、ノーベル賞の時期になると、村上春樹が文学賞をもらうのではないかと…