小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

742 フラガールの地にて 迫力に満ちた踊りに酔う

福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズ(旧常磐ハワイアンセンター)に行ってきた。温泉に入り、この施設の名物であるフラダンスショーを見た。 洗練された踊り子たちの動きを見ながら、映画「フラガール」を思い出した。 あらためて書くまでもないと思…

742 フラガールの地にて 迫力に満ちた踊りに酔う

福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズ(旧常磐ハワイアンセンター)に行ってきた。温泉に入り、この施設の名物であるフラダンスショーを見た。 洗練された踊り子たちの動きを見ながら、映画「フラガール」を思い出した。 あらためて書くまでもないと思…

741 「言葉と向き合う」詩人の死  追悼飯島正治氏

「薇」の名をつけた「詩誌」の第3号が届いた。佐川急便の「ゆうメール」という宅配便で送られてきた。封を切り、詩誌の目次を見る。なぜかこの詩誌の中心人物である飯島正治氏の作品がない。頁をめくって「静かな人詩人・飯島正治追悼」(石原武さん)とい…

741 「言葉と向き合う」詩人の死 追悼飯島正治氏

「薇」の名をつけた「詩誌」の第3号が届いた。佐川急便の「ゆうメール」という宅配便で送られてきた。封を切り、詩誌の目次を見る。なぜかこの詩誌の中心人物である飯島正治氏の作品がない。頁をめくって「静かな人詩人・飯島正治追悼」(石原武さん)とい…

740 晩秋から初冬へ 郷愁の世界

暑さに参ったこの夏を何とか送り、いつしか季節は晩秋から初冬へと入った。自然が美しい季節だ。4枚の写真を紹介する。(写真をクリックすると、大きく見えます) 1枚目は、熊本城、二の丸公園の見事なイチョウだ。黄金の輝きといっていいだろう。(この一…

740 晩秋から初冬へ 郷愁の世界

暑さに参ったこの夏を何とか送り、いつしか季節は晩秋から初冬へと入った。自然が美しい季節だ。4枚の写真を紹介する。(写真をクリックすると、大きく見えます) 1枚目は、熊本城、二の丸公園の見事なイチョウだ。黄金の輝きといっていいだろう。(この一…

739 落ち葉を踏みしめて 11月のhanaのつぶやき

落ち葉の季節になりましたね。街路樹のけやきの落ち葉がだいぶ私の散歩コースでも目立ちます。強い風が吹いたあとは、その落ち葉が道路のわきにたまります。 散歩の度にそこにみんながマーキングをしますので、気になってついそこに鼻先をつけたくなります。…

739 落ち葉を踏みしめて 11月のhanaのつぶやき

落ち葉の季節になりましたね。街路樹のけやきの落ち葉がだいぶ私の散歩コースでも目立ちます。強い風が吹いたあとは、その落ち葉が道路のわきにたまります。 散歩の度にそこにみんながマーキングをしますので、気になってついそこに鼻先をつけたくなります。…

738 青い空に似合う皇帝ダリア うれしいピアノ・萩原さんの優勝

ことし初めて植えた皇帝ダリアの花が咲き始めた。本当に「背高のっぽ」の植物だ。 庭の花はほとんどなくなり、これから冬を越すパンジーやビオラがホームセンターに並んでいる。そんな季節、皇帝ダリアの存在は目立つ。青い空に向かって、思い切り背を伸ばし…

738 青い空に似合う皇帝ダリア うれしいピアノ・萩原さんの優勝

ことし初めて植えた皇帝ダリアの花が咲き始めた。本当に「背高のっぽ」の植物だ。 庭の花はほとんどなくなり、これから冬を越すパンジーやビオラがホームセンターに並んでいる。そんな季節、皇帝ダリアの存在は目立つ。青い空に向かって、思い切り背を伸ばし…

737 『神様は海の向こうにいた』 戦艦武蔵乗組員の証言(2)

戦艦「武蔵」に乗り組んだ小島小三郎さんの話を続ける。 1944年10月24日「レイテ沖海戦」の日。小島さんらは朝早くから6000から7000個のおにぎりをつくり2399人の乗組員全員に配った。武蔵の周囲には駆逐艦が配置されていた。 午前10…

737 『神様は海の向こうにいた』 戦艦武蔵乗組員の証言(2)

戦艦「武蔵」に乗り組んだ小島小三郎さんの話を続ける。 1944年10月24日「レイテ沖海戦」の日。小島さんらは朝早くから6000から7000個のおにぎりをつくり2399人の乗組員全員に配った。武蔵の周囲には駆逐艦が配置されていた。 午前10…

736 『神様は海の向こうにいた』再出版! 戦艦武蔵乗組員の証言(1)

このブログを始めた2006年9月、2回にわたって「神様は海の向こうにいた」という題名の小冊子を紹介した。尊敬する姉を含め私よりも早くこの世に生を受けた世代の人たちの戦争体験を集めたもので、この小冊子が4年ぶりにこのほど再出版された。 前回の…

736 『神様は海の向こうにいた』再出版! 戦艦武蔵乗組員の証言(1)

このブログを始めた2006年9月、2回にわたって「神様は海の向こうにいた」という題名の小冊子を紹介した。尊敬する姉を含め私よりも早くこの世に生を受けた世代の人たちの戦争体験を集めたもので、この小冊子が4年ぶりにこのほど再出版された。 前回の…

735 63の功績 白鵬の連勝記録ストップに思う

大相撲九州場所2日目の15日、横綱白鵬が平幕稀勢の里に寄り切りで敗れ、今年の初場所14日目から続いていた連勝が「63」で止まった。 大分県出身の相撲の神様、あるいは不世出といわれた35代横綱双葉山の69連勝を破ることはできなかった。双葉山は…

735 63の功績 白鵬の連勝記録ストップに思う

大相撲九州場所2日目の15日、横綱白鵬が平幕稀勢の里に寄り切りで敗れ、今年の初場所14日目から続いていた連勝が「63」で止まった。 大分県出身の相撲の神様、あるいは不世出といわれた35代横綱双葉山の69連勝を破ることはできなかった。 双葉山…

734 静かな時間を楽しむ 映画・マザーウォーター

映画を見る楽しみは何だろう。手に汗を握ったり、つい泣いてしまったり、何が何だか分からないまま終わってみたりと、これまでさまざまな映画を見た。 映画名の「マザーウォーター」は、ウイスキーの仕込み水(ウイスキーをつくる時に使用し、麦を発芽させる…

734 静かな時間を楽しむ 映画・マザーウォーター

映画を見る楽しみは何だろう。手に汗を握ったり、つい泣いてしまったり、何が何だか分からないまま終わってみたりと、これまでさまざまな映画を見た。 映画名の「マザーウォーター」は、ウイスキーの仕込み水(ウイスキーをつくる時に使用し、麦を発芽させる…

733 一枚の絵に既視感 千葉のホキ美術館にて

過日、ある美術館に入った私は一枚の絵の前で「既視感」を持った。それはつい最近オープンした「ホキ美術館」でのことだった。 この美術館は名前からして変わっている。展示内容も「写実絵画専門」なのだという。写実絵画の代表的な作者としてクールベ、コロ…

733 一枚の絵に既視感 千葉のホキ美術館にて

過日、ある美術館に入った私は一枚の絵の前で「既視感」を持った。それはつい最近オープンした「ホキ美術館」でのことだった。 この美術館は名前からして変わっている。展示内容も「写実絵画専門」なのだという。 写実絵画の代表的な作者としてクールベ、コ…

732 秋深まる 落ち葉と霧と

数日前に「遅い秋 精彩ない遊歩道のけやき」という題のブログを書いた。この夏の酷暑が自然界に大きな影響を与えていることは疑いようがない。 しかし、よく観察してみると、深まる秋(暦のうえでは立冬が過ぎた)が実感できる。朝、犬の散歩の際にトチノキ並…

732 秋深まる 落ち葉と霧と

数日前に「遅い秋 精彩ない遊歩道のけやき」という題のブログを書いた。この夏の酷暑が自然界に大きな影響を与えていることは疑いようがない。 しかし、よく観察してみると、深まる秋(暦のうえでは立冬が過ぎた)が実感できる。朝、犬の散歩の際にトチノキ並…

731 幻の日本シリーズ第8戦 新聞のテレビ番組の不可思議

新聞には、配達地域によって「○版」という締め切り時間がある。頁左上にそれが書いてある。 私は東京都心に配達される「最終版地域」に住んでいない。それを象徴する出来事があった。多くの新聞が最終頁に掲載されるテレビ欄に、異変ともいえる番組放送が載…

731 幻の日本シリーズ第8戦 新聞のテレビ番組の不可思議

新聞には、配達地域によって「○版」という締め切り時間がある。頁左上にそれが書いてある。私は東京都心に配達される「最終版地域」に住んでいない。それを象徴する出来事があった。多くの新聞が最終頁に掲載されるテレビ欄に、異変ともいえる番組放送が載っ…

730 野球の醍醐味 ロッテの日本一に思う

10月24日の「スポーツ選手の栄光と挫折」のブログで、日本シリーズは「打線に切れ目がないロッテが勝つだろう」と予想した。昨日の延長15回という激しい戦いでの引き分けに続いて、きょうの第7戦も延長戦になったが、やはり予想通り、ロッテが勝ち、…

730 野球の醍醐味 ロッテの日本一に思う

10月24日の「スポーツ選手の栄光と挫折」のブログで、日本シリーズは「打線に切れ目がないロッテが勝つだろう」と予想した。昨日の延長15回という激しい戦いでの引き分けに続いて、きょうの第7戦も延長戦になったが、やはり予想通り、ロッテが勝ち、…

729 出会った後いかに別れるか 「ぼくとペダルと始まりの旅」

「人と人は出会う。しかし大切なのはどうやって別れるかではないだろうか」。米国のロン・マクラーティの小説「ぼくとペダルと始まりの旅」(森田義信訳)は、掛け値なしに面白い。 主人公のスミシー・アイドはベトナム戦争で負傷したデブの43歳で独身だ。…

729 出会った後いかに別れるか「ぼくとペダルと始まりの旅」

「人と人は出会う。しかし大切なのはどうやって別れるかではないだろうか」。米国のロン・マクラーティの小説「ぼくとペダルと始まりの旅」(森田義信訳)は、掛け値なしに面白い。 主人公のスミシー・アイドはベトナム戦争で負傷したデブの43歳で独身だ。…

728 背景は「水戸っぽ」気質か 映画「桜田門外ノ変」

かつてこんな言葉が警視庁内でささやかれたそうだ。「鹿児島署長(警視)に茨城巡査」である。鹿児島県出身者は出世し、茨城県出身者はその逆で巡査のままで終わるという出身県による差別が最近まで伝統としてあったというのだ。映画「桜田門外ノ変」を見て…

728 背景は「水戸っぽ」気質か 映画「桜田門外ノ変」

かつてこんな言葉が警視庁内でささやかれたそうだ。「鹿児島署長(警視)に茨城巡査」である。鹿児島県出身者は出世し、茨城県出身者はその逆で巡査のままで終わるという出身県による差別が最近まで伝統としてあったというのだ。映画「桜田門外ノ変」を見て…