小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

726 野球は過去のスポーツなのか BSだけで放映の日本シリーズ

中日とロッテのプロ野球日本シリーズが始まり、第一戦は5―2でロッテが勝った。テレビでこの試合を見ようとしたら、地上波の放映はなくNHKBSでしかやっていなかった。BSを見ることができない人はあきらめろということなのだろうか。 テレビ局の野球…

726 野球は過去のスポーツなのか BSだけで放映の日本シリーズ

中日とロッテのプロ野球日本シリーズが始まり、第一戦は5―2でロッテが勝った。テレビでこの試合を見ようとしたら、地上波の放映はなくNHKBSでしかやっていなかった。BSを見ることができない人はあきらめろということなのだろうか。 テレビ局の野球…

725 たかがタコでも パウル君の生涯

犬が人を噛んでもニュースではないが、もし人が犬を噛んだらニュースだという話をメディアに身を置く友人から聞いた。 極端なたとえで、今の時代では後者はボツになるだろうが、、要するに、新聞やテレビは珍しいものを追い求め、読者や視聴者もそれを楽しみ…

725 たかがタコでも パウル君の生涯

犬が人を噛んでもニュースではないが、もし人が犬を噛んだらニュースだという話をメディアに身を置く友人から聞いた。 極端なたとえで、今の時代では後者はボツになるだろうが、、要するに、新聞やテレビは珍しいものを追い求め、読者や視聴者もそれを楽しみ…

724 友人たちとの会合 時代を超えて

小学校、中学校時代の同級生のことは何と呼べばいいのだろう。幼なじみでもある。だから、「ちゃん」や「・・・君」と言い合う。少しこそばゆい気がするが、彼らと会うと、不思議と素直になり、何でも言うことができる。 夏前に会って以来、そんな幼馴染と久…

724 友人たちとの会合 時代を超えて

小学校、中学校時代の同級生のことは何と呼べばいいのだろう。幼なじみでもある。だから、「ちゃん」や「・・・君」と言い合う。少しこそばゆい気がするが、彼らと会うと、不思議と素直になり、何でも言うことができる。 夏前に会って以来、そんな幼馴染と久…

723 電子書籍時代は危機ではない 米文芸編集者の実感

アップル社のタブレット型コンピューター、iPadが日本でも発売され、電子書籍時代に入ったといわれる。それによって、日本の出版業界も大きく変化するのではないかという見方がある。 では、この電子書籍時代が進んでいる米国の編集者は「出版革命」とも…

723 電子書籍時代は危機ではない 米文芸編集者の実感

アップル社のタブレット型コンピューター、iPadが日本でも発売され、電子書籍時代に入ったといわれる。それによって、日本の出版業界も大きく変化するのではないかという見方がある。 では、この電子書籍時代が進んでいる米国の編集者は「出版革命」とも…

722 スポーツ選手の栄光と挫折と 10月の季節の中で

シーズンが始まったばかりのフィギュアスケートのNHK杯で浅田真央が惨敗した。過去の栄光を考えると、8位という成績は彼女にとって惨敗といっていい。ショート、フリーともジャンプの失敗が続き、生彩を欠いた演技に目を覆いたくなった。天才と思われて…

722 スポーツ選手の栄光と挫折と 10月の季節の中で

シーズンが始まったばかりのフィギュアスケートのNHK杯で浅田真央が惨敗した。過去の栄光を考えると、8位という成績は彼女にとって惨敗といっていい。ショート、フリーともジャンプの失敗が続き、生彩を欠いた演技に目を覆いたくなった。天才と思われて…

721 短編の楽しみ 「かたみ歌」と「きみのためのバラ」

カミュの「ペスト」を読む途中で短編を読んだ。ペストは前回に書いたように、なかなか読み進めることができない重い小説で、疲れるからだ。 短編を読む楽しみは、頁数は少なくとも、一つの物語に作家の思いが凝縮されていることを感じることができるからだ。…

721 短編の楽しみ 「かたみ歌」と「きみのためのバラ」

カミュの「ペスト」を読む途中で短編を読んだ。ペストは前回に書いたように、なかなか読み進めることができない重い小説で、疲れるからだ。 短編を読む楽しみは、頁数は少なくとも、一つの物語に作家の思いが凝縮されていることを感じることができるからだ。…

720 不条理の哲学との格闘 再読「ペスト」

カミュの「ペスト」を再読した。いまの時期にどうしてか、別に大きな理由はない。 少し長い旅に出たので、その合間に読もうと思って近くにあった文庫本を手にした。それがこんなにてこずるとは・・・。フランス語は知らないから、この作品が「簡潔な文章」の…

720 不条理の哲学との格闘 再読「ペスト」

カミュの「ペスト」を再読した。いまの時期にどうしてか、別に大きな理由はない。少し長い旅に出たので、その合間に読もうと思って近くにあった文庫本を手にした。それがこんなにてこずるとは……。 フランス語は知らないから、この作品が「簡潔な文章」の手本…

719 一期一会 旅の出会いとその後

一期一会の縁という。生涯で初めて出会った人と不思議な縁で結ばれている場合がある。そんな思いを最近体験した。 旧ユーゴのクロアチアを中心に旅したことを8回に分けて書いた。この旅で一組の夫妻と知り合った。千葉県のある市からやってきた夫妻とたまた…

719 一期一会 旅の出会いとその後

一期一会の縁という。生涯で初めて出会った人と不思議な縁で結ばれている場合がある。そんな思いを最近体験した。 旧ユーゴのクロアチアを中心に旅したことを8回に分けて書いた。この旅で一組の夫妻と知り合った。 千葉県のある市からやってきた夫妻とたま…

718 自然を相手に楽しむ人々  これぞ第二の人生

関西や九州の人たちを除いて山口県周南市と聞いて、すぐにどの辺にあるか見当がつくことはないのではないか。それよりも新幹線の「徳山」の方がピンとくる。そう、徳山工業地帯がある地域である。この町で定年後、自然を相手に日々を楽しんでいる人がいる。 …

718 自然を相手に楽しむ人々  これぞ第二の人生

関西や九州の人たちを除いて山口県周南市と聞いて、すぐにどの辺にあるか見当がつくことはないのではないか。それよりも新幹線の「徳山」の方がピンとくる。そう、徳山工業地帯がある地域である。この町で定年後、自然を相手に日々を楽しんでいる人がいる。 …

717 「ローマへの道」紀行(8)完 古代都市を歩いて

悲劇の町、ポンペイについては中学の歴史で習った。紀元後79年の8月24日、ベスビオ火山が大爆発を起こし、大量の火山灰と火山礫がポンペイの町を覆い尽くし、当時の人口1万5000―2万人のうち約2000人が死亡し、街は復興をされることなく、歴史…

717 「ローマへの道」紀行(8)完 古代都市を歩いて

悲劇の町、ポンペイについては中学の歴史で習った。紀元後79年の8月24日、ベスビオ火山が大爆発を起こし、大量の火山灰と火山礫がポンペイの町を覆い尽くし、当時の人口1万5000―2万人のうち約2000人が死亡し、街は復興をされることなく、歴史…

716 「ローマへの道」紀行(7) アルベロベッロの花嫁

今回の旅はスロベニアからクロアチアを経て、南イタリアに入るというスケジュールだった。前回のブログのカプリに寄る前に、船でクロアチアからイタリアのバーリに入ったあと、トンガリ屋根の家が並ぶ世界遺産のアルベロベッロを見た。そこで結婚式を挙げる…

716 「ローマへの道」紀行(7) アルベロベッロの花嫁

今回の旅はスロベニアからクロアチアを経て、南イタリアに入るというスケジュールだった。前回のブログのカプリに寄る前に、船でクロアチアからイタリアのバーリに入ったあと、トンガリ屋根の家が並ぶ世界遺産のアルベロベッロを見た。そこで結婚式を挙げる…

715 「ローマへの道」紀行(6) 青の洞窟探訪記

デンマークの童話作家、アンデルセンの出世作はイタリアを舞台にした恋愛小説「即興詩人」だ。その中にカプリ島の名所、青の洞窟が登場することは文学好きには常識のようだ。それにしても、人気がある場所だ。 この洞窟は、石灰岩が波によって掘られた海蝕洞…

715 「ローマへの道」紀行(6) 青の洞窟探訪記

デンマークの童話作家、アンデルセンの出世作はイタリアを舞台にした恋愛小説「即興詩人」だ。その中にカプリ島の名所、青の洞窟が登場することは文学好きには常識のようだ。それにしても、人気がある場所だ。 この洞窟は、石灰岩が波によって掘られた海蝕洞…

714 「ローマへの道」紀行(5) 世界遺産守ったドブロブニクの人たち

ドブロブニクは、旧市街が世界遺産に指定されている。一周1948メートルの城壁に囲まれた旧市街は、オレンジ色の屋根と白や茶の壁が青空に映え、中世のたたずまいを残している。 だが、19年前の1991年には、独立をめぐる旧ユーゴの内戦で激しい戦火…

714 「ローマへの道」紀行(5) 世界遺産守ったドブロブニクの人たち

ドブロブニクは、旧市街が世界遺産に指定されている。一周1948メートルの城壁に囲まれた旧市街は、オレンジ色の屋根と白や茶の壁が青空に映え、中世のたたずまいを残している。 だが、19年前の1991年には、独立をめぐる旧ユーゴの内戦で激しい戦火…

713 「ローマへの道」紀行(4) アドリア海に想う

バルカン半島のアドリア海のクロアチア沿岸は、複雑な地形が織りなす景観が美しい。中でも次回5回目に紹介するドブロブニクは中世の街並みが残る世界遺産として有名だ。しかし、この沿岸にはシベニク、トロギール、スプリットなどドブロブニクにひけをとら…

713 「ローマへの道」紀行(4) アドリア海に想う

バルカン半島のアドリア海のクロアチア沿岸は、複雑な地形が織りなす景観が美しい。中でも次回5回目に紹介するドブロブニクは中世の街並みが残る世界遺産として有名だ。 しかし、この沿岸にはシベニク、トロギール、スプリットなどドブロブニクにひけをとら…

712 「ローマへの道」紀行(3) 大雨のプリトヴィッツェ湖畔散策

スロベニアからクロアチアに入り、オパティアという町のホテルで未明に激しい雷鳴を聞いた。ここから1時間半かけて向かった円形闘技場があるプーラあたりから天気があやしかった。 女性ガイドは案内が終わると、さっさと帰って行った。大雨で家が大変な目に…

712 「ローマへの道」紀行(3) 大雨のプリトヴィッツェ湖畔散策

スロベニアからクロアチアに入り、オパティアという町のホテルで未明に激しい雷鳴を聞いた。ここから1時間半かけて向かった円形闘技場があるプーラあたりから天気があやしかった。 女性ガイドは案内が終わると、さっさと帰って行った。大雨で家が大変な目に…