小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

234 ロス疑惑の三浦元社長逮捕  天網恢恢、疏にして漏らさずか

秋田を旅している途中、友人が携帯電話のニュース速報を見て驚きの声を上げるの聞いた。サイパンで三浦和義元社長が逮捕されたというのだ。100%近い人が耳を疑ったことだろう。 たしか最高裁まで行き、無罪になったはずだ。それがなぜと思うのは、当然だろ…

234 ロス疑惑の三浦元社長逮捕  天網恢恢、疏にして漏らさずか

秋田を旅している途中、友人が携帯電話のニュース速報を見て驚きの声を上げるの聞いた。サイパンで三浦和義元社長が逮捕されたというのだ。100%近い人が耳を疑ったことだろう。たしか最高裁まで行き、無罪になったはずだ。それがなぜと思うのは、当然だろう…

233 小説に集中した週間 女性作家が面白い

このところ旅をする機会が多く、連続して小説を読んだ。佐藤多佳子の「しゃべれども しゃべれども」、加納朋子「てるてるあした」は、作者が女性、題名が平仮名と共通点があり、文章のうまさ、構成の確かさも際立っていた。 小川洋子の「博士の愛した数式」…

233 小説に集中した週間 女性作家が面白い

このところ旅をする機会が多く、連続して小説を読んだ。佐藤多佳子の「しゃべれども しゃべれども」、加納朋子「てるてるあした」は、作者が女性、題名が平仮名と共通点があり、文章のうまさ、構成の確かさも際立っていた。 小川洋子の「博士の愛した数式」…

232 東京マラソンのボランティア そこに知った顔

2月17日に行われた東京マラソンでは、3万2000人のランナーが走った。都心部を走るとあって、沿道には220万人以上の観衆がつめかけた。私もマラソンを見ようと防寒着をまとって東京駅近くまで足を運んだ。観衆もランナーもものすごい人の波だ。そこで黄色いウ…

232 東京マラソンのボランティア そこに知った顔

2月17日に行われた東京マラソンでは、3万2000人のランナーが走った。都心部を走るとあって、沿道には220万人以上の観衆がつめかけた。私もマラソンを見ようと防寒着をまとって東京駅近くまで足を運んだ。観衆もランナーもものすごい人の波だ。そこで黄色いウ…

231 有森裕子のマラソン哲学

日本の陸上競技女子選手で、五輪の2大会連続してメダルを獲得したのはマラソンの有森裕子だけだ。1992年のバルセロナ五輪の銀に続いて1996年のアトランタ五輪では3位でゴールした。そのときのインタビューは今でも記憶に残る。「メダルの色は、銅かもしれま…

231 有森裕子のマラソン哲学

日本の陸上競技女子選手で、五輪の2大会連続してメダルを獲得したのはマラソンの有森裕子だけだ。1992年のバルセロナ五輪の銀に続いて1996年のアトランタ五輪では3位でゴールした。そのときのインタビューは今でも記憶に残る。 「メダルの色は、銅かもしれま…

230 冷静、実証的な東京裁判論 不毛な論争に一石

「東京裁判」と聞くと、「A級戦犯」「靖国合祀」という言葉を連想するはずだ。そして、戦勝国が戦争に敗れた日本の指導者を裁いたもので、到底受け入れることはできないという反発も強い。軍国主義を裁き、戦後の民主化のために寄与したという肯定論もある。…

230 冷静、実証的な東京裁判論 不毛な論争に一石

「東京裁判」と聞くと、「A級戦犯」「靖国合祀」という言葉を連想するはずだ。そして、戦勝国が戦争に敗れた日本の指導者を裁いたもので、到底受け入れることはできないという反発も強い。軍国主義を裁き、戦後の民主化のために寄与したという肯定論もある。…

229 盛岡で出会ったいい話 お年玉切手シートのプレゼント

日ごろ読んでいる新聞にはあまりいい話は載らない。世の中は気分が悪くなることが多すぎる。そんな思いで朝刊を開くのだが、盛岡に旅して地元紙・岩手日報の一面のコラムを読んだら、いい話が書いてあってうれしくなった。 せちがらい世の中とは、よくいわれ…

229 盛岡で出会ったいい話 お年玉切手シートのプレゼント

日ごろ読んでいる新聞にはあまりいい話は載らない。世の中は気分が悪くなることが多すぎる。そんな思いで朝刊を開くのだが、盛岡に旅して地元紙・岩手日報の一面のコラムを読んだら、いい話が書いてあってうれしくなった。 せちがらい世の中とは、よくいわれ…

228 君のためなら千回でも (続)映画は原作を超えられるか

小説を読む。自分の知らない世界が広がる。空想の世界に似ている。そうした思いはアフガニスタンを舞台にした小説「君のためなら千回でも」でも味わった。 映画は原作を超えることができるのだろうかと、映画館に行く電車の途中で考えた。 旧ソ連のアフガン…

228 君のためなら千回でも (続)映画は原作を超えられるか

小説を読む。自分の知らない世界が広がる。空想の世界に似ている。そうした思いはアフガニスタンを舞台にした小説「君のためなら千回でも」でも味わった。 映画は原作を超えることができるのだろうかと、映画館に行く電車の途中で考えた。 旧ソ連のアフガン…

227 人間としての魅力 半藤一利の「山本五十六」

山本五十六は、「悲劇の海軍大将」といわれる。太平洋戦争の開戦に反対しながら、戦争へと突き進む時代の潮流に飲まれ、短期決戦を目指して「真珠湾奇襲戦」を成功させる。 しかし、ミッドウェイ海戦で米軍に敗れて、戦局が不利になっていく中で、ラバウル基…

227 人間としての魅力 半藤一利の「山本五十六」

山本五十六は、「悲劇の海軍大将」といわれる。太平洋戦争の開戦に反対しながら、戦争へと突き進む時代の潮流に飲まれ、短期決戦を目指して「真珠湾奇襲戦」を成功させる。 しかし、ミッドウェイ海戦で米軍に敗れて、戦局が不利になっていく中で、ラバウル基…

226 変わらぬ「飽食窮民」の時代 赤福、中国ギョーザ

消費期限や製造日、原材料表示の偽装行為で営業をやめていた伊勢の赤福が営業を再開したら、店の前に徹夜の行列ができたという。 先に再開した北海道の白い恋人の方は、売り切れが続出しているそうだ。賞味期限を偽ったことで、消費者離れが進むと思ったら、…

226 変わらぬ「飽食窮民」の時代 赤福、中国ギョーザ

消費期限や製造日、原材料表示の偽装行為で営業をやめていた伊勢の赤福が営業を再開したら、店の前に徹夜の行列ができたという。 先に再開した北海道の白い恋人の方は、売り切れが続出しているそうだ。賞味期限を偽ったことで、消費者離れが進むと思ったら、…

225 母(かあ)べい 懸命に生きた一家の物語

日中戦争から太平洋戦争。昭和20年8月15日で、戦争は終わった。その時代を生きた一家の物語だ。 姉、母、祖母たちが生きた苦しい時代と重なって、粛然とした気持ちでスクリーンを眺めた。主演の「母べい」吉永小百合は、年齢よりかなり若い役(20代後半から3…

225 母(かあ)べい 懸命に生きた一家の物語

日中戦争から太平洋戦争。昭和20年8月15日で、戦争は終わった。その時代を生きた一家の物語だ。 姉、母、祖母たちが生きた苦しい時代と重なって、粛然とした気持ちでスクリーンを眺めた。主演の「母べい」吉永小百合は、年齢よりかなり若い役(20代後半から3…

224 どうしたギョーザ 家庭料理の王様に危機

ギョーザは、中国の伝統的な家庭料理だ。知人によると、旧暦の正月に当たる春節(ことしは2月7日)では、家族が一緒になって前日からつくったギョーザを食べるのが多くの家庭の習慣だという。日本で雑煮を食べるのと同じくらい正月の伝統なのだそうだ。 各…

224 どうしたギョーザ 家庭料理の王様に危機

ギョーザは、中国の伝統的な家庭料理だ。知人によると、旧暦の正月に当たる春節(ことしは2月7日)では、家族が一緒になって前日からつくったギョーザを食べるのが多くの家庭の習慣だという。日本で雑煮を食べるのと同じくらい正月の伝統なのだそうだ。 各…