小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

757 大みそかの走り hanaの12月のつぶやき

ことしもきょうで終わり、2011年が近づく足音が聞こえてくるようです。私は8歳半になりました。夕方の散歩のとき、だれもいない広場でお父さんがリードをはずしてくれたので、思い切り走ってみました。 近くに落ちていた野球のボールをお父さんが遠くに…

757 大みそかの走り hanaの12月のつぶやき

ことしもきょうで終わり、2011年が近づく足音が聞こえてくるようです。私は8歳半になりました。夕方の散歩のとき、だれもいない広場でお父さんがリードをはずしてくれたので、思い切り走ってみました。 近くに落ちていた野球のボールをお父さんが遠くに…

756 デジタル技術の発展に驚く 外付けHDDモデルの2台目のテレビ

地上波のアナログ放送は2011年7月24日に完全停波となり、地上波デジタル放送になる。最近アナログテレビでは画面の下の方にうるさいくらいその案内字幕が入っている。まるで「早くテレビを買い替えろ」という催促のようだ。 余計なお世話と思いつつ、…

756 デジタル技術の発展に驚く 外付けHDDモデルの2台目のテレビ

地上波のアナログ放送は2011年7月24日に完全停波となり、地上波デジタル放送になる。最近アナログテレビでは画面の下の方にうるさいくらいその案内字幕が入っている。まるで「早くテレビを買い替えろ」という催促のようだ。 余計なお世話と思いつつ、…

755 政治家や官僚は子どもの顔をちゃんと見られるか 武士の家計簿と政府予算案

2011年度の政府予算案が閣議決定した。一般会計の総額は92兆4116億円で本年度の当初予算を1124億円も上回って過去最大だという。 問題は内訳だ。税収が3兆円超の40兆9270億円の見込みなのに対し、国債発行額はこれよりかなり多い44兆…

755 政治家や官僚は子どもの顔をちゃんと見られるか 武士の家計簿と政府予算案

2011年度の政府予算案が閣議決定した。一般会計の総額は92兆4116億円で本年度の当初予算を1124億円も上回って過去最大だという。 問題は内訳だ。税収が3兆円超の40兆9270億円の見込みなのに対し、国債発行額はこれよりかなり多い44兆…

754 復活したしなやかな浅田真央の演技 爽快なフィギュアの若者たち

フィギュアスケートの浅田真央が全日本選手権で復活し、世界選手権への出場することが決まった。 今シーズン、ジャンプが決まらず、不調が続いていただけに、この復活はフィギュアファンには、うれしいことだろう。ショートでトップに立ったものの安藤美姫に…

754 復活したしなやかな浅田真央の演技 爽快なフィギュアの若者たち

フィギュアスケートの浅田真央が全日本選手権で復活し、世界選手権への出場することが決まった。 今シーズン、ジャンプが決まらず、不調が続いていただけに、この復活はフィギュアファンには、うれしいことだろう。ショートでトップに立ったものの安藤美姫に…

753 ああ!勘違い 飛行機チケットをめぐる家族の失敗

家族がタイ旅行から帰ってきた。ブログの面白いネタを提供するという。以前にも海外でクレジットカードが入った財布をすられたことがあるので、また「失敗したな」と思ったら、その通りだった。しかも出発の羽田でトラブルがあったというのである。それは案…

753 ああ!勘違い 飛行機チケットをめぐる家族の失敗

家族がタイ旅行から帰ってきた。ブログの面白いネタを提供するという。以前にも海外でクレジットカードが入った財布をすられたことがあるので、また「失敗したな」と思ったら、その通りだった。しかも出発の羽田でトラブルがあったというのである。 それは案…

752 高齢化社会を前向きに 小説「万寿子さんの庭」

もし、こんな友達ができたら歳をとっての一人暮らしもまんざらではないなと思った。黒野伸一著「万寿子さんの庭」は、そんなことを感じさせる小説だ。 78歳と20歳の女性の歳を超えた友情を扱っている。これが男同士という設定は不可能だったのではないか…

752 高齢化社会を前向きに 小説「万寿子さんの庭」

もし、こんな友達ができたら歳をとっての一人暮らしもまんざらではないなと思った。黒野伸一著「万寿子さんの庭」は、そんなことを感じさせる小説だ。 78歳と20歳の女性の歳を超えた友情を扱っている。これが男同士という設定は不可能だったのではないか…

751 オリオンと月が輝く夜の散歩道 ことしの旅を振り返る

ことしも残す所8日になった。夜、犬の散歩をしていると、東の空には満月が輝き、暗い道を照らしてくれる。その少し右の方にはオリオンがくっきり浮かんでいる。白い息を吐きながら訪れた「街」を思った。よく歩いたものだと思う。(写真は青森県の十和田電鉄…

751 オリオンと月が輝く夜の散歩道 ことしの旅を振り返る

ことしも残す所8日になった。夜、犬の散歩をしていると、東の空には満月が輝き、暗い道を照らしてくれる。その少し右の方にはオリオンがくっきり浮かんでいる。白い息を吐きながら訪れた「街」を思った。よく歩いたものだと思う。(写真は青森県の十和田電鉄…

750 落胆するのも人生の糧 グレース・ケリーの名言

海外の映画女優で、印象に残るのはオードリー・ヘプバーン(イギリス)、グレース・ケリー(アメリカ)、イングリット・バーグマン(スウェーデン)の3人だ。いずれも、20世紀を代表するハリウッドの大女優である。 その美しさは、現代の多くの女優でも超…

750 落胆するのも人生の糧 グレース・ケリーの名言

海外の映画女優で、印象に残るのはオードリー・ヘプバーン(ベルギー生まれのイギリス人)、グレース・ケリー(アメリカ)、イングリット・バーグマン(スウェーデン)の3人だ。いずれも、20世紀を代表するハリウッドの大女優である。 その美しさは、現代…

749 ある遺言 「消えた山」に託す大谷さんの思い

ハンセン病患者の強制隔離を定めた「らい予防法」の廃止に尽力した元国際医療大学学長の大谷藤郎さんが7日に亡くなった。86歳だった。先週から北海道を旅行中だった私は、そのことを知らず、葬儀にも行くことができなかった。ところが、北海道から帰ると…

749 ある遺言 「消えた山」に託す大谷さんの思い

ハンセン病患者の強制隔離を定めた「らい予防法」の廃止に尽力した元国際医療大学学長の大谷藤郎さんが7日に亡くなった。86歳だった。先週から北海道を旅行中だった私は、そのことを知らず、葬儀にも行くことができなかった。ところが、北海道から帰ると…

748 どこにでもいる平凡な少年 わが身と重ね合わせる「しずかな日々」

私は「おばあちゃん子」だったらしい。いまでもきょうだいからそう言われる。私が生まれる前に祖父は死んでいるので物理的にもそうなったのだろうし、「おじいちゃん」という言葉は縁遠いものだった。だがもし、祖父が生きていて私と一緒に暮していたら、児…

748 どこにでもいる平凡な少年 わが身と重ね合わせる「しずかな日々」

私は「おばあちゃん子」だったらしい。いまでもきょうだいからそう言われる。私が生まれる前に祖父は死んでいるので物理的にもそうなったのだろうし、「おじいちゃん」という言葉は縁遠いものだった。 だがもし、祖父が生きていて私と一緒に暮していたら、児…

747 斎藤に託す北海道の活力 長嶋以来のスターを迎えた札幌ドーム

たまたま札幌周辺を旅していてプロ野球の日本ハムへの入団が決まった早大の斎藤佑樹投手の記者会見が札幌ドームであったことを知った。ドームを無料開放した日ハムの演出もうまいと思ったが、北海道のNHKをはじめとするテレビ局が生中継したのには驚いた…

747 斎藤に託す北海道の活力 長嶋以来のスターを迎えた札幌ドーム

たまたま札幌周辺を旅していてプロ野球の日本ハムへの入団が決まった早大の斎藤佑樹投手の記者会見が札幌ドームであったことを知った。ドームを無料開放した日ハムの演出もうまいと思ったが、北海道のNHKをはじめとするテレビ局が生中継したのには驚いた…

746 質素でシンプルな生活を求める 熊本の小泉八雲

日本に住んだ外国人で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)ほど日本人に愛された人はいないのではないか。日本に帰化したのだから彼自身も日本が気に入ったのだろう。先月、熊本を旅した際、熊本市内に残っている小泉八雲と夏目漱石の旧宅を見る機会があった…

746 質素でシンプルな生活を求める 熊本の小泉八雲

日本に住んだ外国人で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)ほど日本人に愛された人はいないのではないか。日本に帰化したのだから彼自身も日本が気に入ったのだろう。先月、熊本を旅した際、熊本市内に残っている小泉八雲と夏目漱石の旧宅を見る機会があった…

745 「四十一番の少年」 孤児院で育った井上ひさしの自伝的小説

作家の井上ひさしが75歳で亡くなって8カ月が過ぎた。いつだったか確かなことは忘れたが、JR鎌倉駅西口を出て源氏山公園の方に歩いていたら、どこかで見た顔の人が「ちょこちょこ」という感じで背中を丸めて歩いていた。それが井上ひさしだった。 彼は千…

745 「四十一番の少年」 孤児院で育った井上ひさしの自伝的小説

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744 昭和政治の裏面史 速記者たちの国会秘録

民主党の中井洽衆院予算委員長が議会開設120周年の記念式典で、秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」という野次を飛ばしたとして懲罰動議が出された。いまさらながら、国会に常識がなく、品格に欠けた議員が存在することが証明された形だ。 たまたま菊地正憲著「…

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民主党の中井洽衆院予算委員長が議会開設120周年の記念式典で、秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」という野次を飛ばしたとして懲罰動議が出された。いまさらながら、国会に常識がなく、品格に欠けた議員が存在することが証明された形だ。 たまたま菊地正憲著「…

743 思うままに文章を書いた志賀直哉 「暗夜行路」再読の旅

鳥取、島根への旅の行き帰りの飛行機と電車の中で、完成まで17年を要したという志賀直哉の「暗夜行路」を再読した。 前編は祖父と母との不義の子として生まれた宿命に苦しみ、後編では結婚した妻の過失に直面する時任謙作という文学者を通して、志賀直哉の…

743 思うままに文章を書いた志賀直哉 「暗夜行路」再読の旅

鳥取、島根への旅の行き帰りの飛行機と電車の中で、完成まで17年を要したという志賀直哉の「暗夜行路」を再読した。 前編は祖父と母との不義の子として生まれた宿命に苦しみ、後編では結婚した妻の過失に直面する時任謙作という文学者を通して、志賀直哉の…