小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

70 散歩の効用 無の時間

最近、健康診断を受けた。問題なしとの結果だった。 これまで、健康診断や人間ドックを受けると、必ず問題があることを指摘されていた。 それはそうだ。暴飲暴食、早食い、不規則な一日、慢性睡眠不足の生活を長く続けていたのだから。 それが、なぜか今回は…

70 散歩の効用 無の時間

最近、健康診断を受けた。問題なしとの結果だった。 これまで、健康診断や人間ドックを受けると、必ず問題があることを指摘されていた。 それはそうだ。暴飲暴食、早食い、不規則な一日、慢性睡眠不足の生活を長く続けていたのだから。 それが、なぜか今回は…

69 表と裏 あの会社もか

ことしになって、不二家、北海道ガス、関西テレビと有名企業の不祥事が相次いでいる。これらの事象は食べ物、ライフライン、テレビに対する不信感を増幅させた。 北海道ガスの場合は、ガス漏れが人命につながることを軽視した結果だが、不二家と関西テレビの…

69 表と裏 あの会社もか

ことしになって、不二家、北海道ガス、関西テレビと有名企業の不祥事が相次いでいる。これらの事象は食べ物、ライフライン、テレビに対する不信感を増幅させた。 北海道ガスの場合は、ガス漏れが人命につながることを軽視した結果だが、不二家と関西テレビの…

68 初めての失敗 迷犬hanaの告白

ストレスは人間社会だけのことではないらしい。以下は、わが家のhanaの告白である。 このところ、昼間私はいつも孤独です。この家で一番私の面倒をみてくれるママの姿が見えないからです。一軒家で留守番をするのは、ママが習い事に出かける週1回だけでした…

68 初めての失敗 迷犬hanaの告白

ストレスは人間社会だけのことではないらしい。以下は、わが家のhanaの告白である。 このところ、昼間私はいつも孤独です。この家で一番私の面倒をみてくれるママの姿が見えないからです。一軒家で留守番をするのは、ママが習い事に出かける週1回だけでした…

67 「イスラーム帝国のジハード」  「興亡の世界史」を読む

講談社の「興亡の世界史06」として刊行された「イスラーム帝国のジハード」(小杉泰著)は、「イスラム」の複雑な歴史を描き、最近「聖戦」と訳される「ジハード」についても詳しく触れている。 「ムハンマド」がイスラムの預言者としての行動を始めたのは40…

67 「イスラーム帝国のジハード」  「興亡の世界史」を読む

講談社の「興亡の世界史06」として刊行された「イスラーム帝国のジハード」(小杉泰著)は、「イスラム」の複雑な歴史を描き、最近「聖戦」と訳される「ジハード」についても詳しく触れている。 「ムハンマド」がイスラムの預言者としての行動を始めたのは40…

66 千の風になって  ある墓碑銘

一昨年秋、家から徒歩圏に自分の墓を買った。ここを決めるまで紆余曲折があった。生まれ故郷に先祖伝来の墓があるのだが、やはり近くの方がいいと思い、ここに決めた。 その過程で、いくつかの霊園を見学した。その中で、やや遠いものの気になったのは、芝生…

66 千の風になって  ある墓碑銘

一昨年秋、家から徒歩圏に自分の墓を買った。ここを決めるまで紆余曲折があった。生まれ故郷に先祖伝来の墓があるのだが、やはり近くの方がいいと思い、ここに決めた。 その過程で、いくつかの霊園を見学した。その中で、やや遠いものの気になったのは、芝生…

65 南極の石 タロジロを思う

わが家の床の間に、こぶしよりやや大きい南極の石が飾ってある。南極観測に行った友人からだいぶ以前にもらったものだ。 彼は故人になってしまい、長い間南極の石の存在も忘れいていた。先日お台場の船の科学館で「南極展」を見た際、そこに隕石や石が展示さ…

65 南極の石 タロジロを思う

わが家の床の間に、こぶしよりやや大きい南極の石が飾ってある。南極観測に行った友人からだいぶ以前にもらったものだ。 彼は故人になってしまい、長い間南極の石の存在も忘れいていた。先日お台場の船の科学館で「南極展」を見た際、そこに隕石や石が展示さ…

64 昭和史 戦後篇を読む

きょう、防衛庁から昇格した防衛省が誕生した。戦後は遠くなりにけりの印象だ。 正月休みに、半藤一利の「昭和史」の後編である戦後篇を読んだ。太平洋戦争で多くの都市が廃墟になった日本。作品は荒廃から立ち直り、現在の姿になるまでどのような時代を歩ん…

64 昭和史 戦後篇を読む

きょう、防衛庁から昇格した防衛省が誕生した。戦後は遠くなりにけりの印象だ。 正月休みに、半藤一利の「昭和史」の後編である戦後篇を読んだ。太平洋戦争で多くの都市が廃墟になった日本。作品は荒廃から立ち直り、現在の姿になるまでどのような時代を歩ん…

63 だれの仕業 迷犬hanaのある日

小さな貸し農園で野菜を作っています。白菜を取ってきて、台所に置いておきました。2階では、風邪をひいた次女が寝ていました。 妻と長女は風邪ひきさんをおいて買い物に出かけました。私は用事で朝早く家を出ていました。買い物から2人が帰ると、台所の白…

63 だれの仕業 迷犬hanaのある日

小さな貸し農園で野菜を作っています。白菜を取ってきて、台所に置いておきました。2階では、風邪をひいた次女が寝ていました。 妻と長女は風邪ひきさんをおいて買い物に出かけました。私は用事で朝早く家を出ていました。買い物から2人が帰ると、台所の白…

62 ある知人のこと 人生とは

以下は知人の身に起きた話だ。 悲しくてたまらない。人生にはこのような愛の形もあるのだ。 知人は東京のある企業を定年退職後、北海道のある町に家を建て、田舎暮らしを始めた。彼は、転勤のため数年間この町に住んだことがある。以来、この町に魅入られ、…

62 ある知人のこと 人生とは

以下は知人の身に起きた話だ。 悲しくてたまらない。人生にはこのような愛の形もあるのだ。 知人は東京のある企業を定年退職後、北海道のある町に家を建て、田舎暮らしを始めた。彼は、転勤のため数年間この町に住んだことがある。以来、この町に魅入られ、…

61 平和の代償 塩野七生の本音

「ローマ人の物語」(全15巻)を書いたイタリア在住の作家、塩野七生(しおのななみ)が、テレビ番組で作家の五木寛之と対談し、現代日本の世相について触れ「いま様々な問題が起きているのは平和の代償だ」と話していたことが頭から離れない。 2人の対談は…

61 平和の代償 塩野七生の本音

「ローマ人の物語」(全15巻)を書いたイタリア在住の作家、塩野七生(しおのななみ)が、テレビ番組で作家の五木寛之と対談し、現代日本の世相について触れ「いま様々な問題が起きているのは平和の代償だ」と話していたことが頭から離れない。 2人の対談は…

60 団塊の世代へ 生き方の見極めを

ことしは団塊の世代が大量に定年になる。日本の高度経済成長を支えたこの世代は、多くの企業でこれまで中心的な役割を果してきた。 定年後は、ゆっくりと体を休め、これまでできなかったことを思い切り楽しんでほしいと思う。だが、現実はそう簡単ではない。…

60 団塊の世代へ 生き方の見極めを

ことしは団塊の世代が大量に定年になる。日本の高度経済成長を支えたこの世代は、多くの企業でこれまで中心的な役割を果してきた。 定年後は、ゆっくりと体を休め、これまでできなかったことを思い切り楽しんでほしいと思う。だが、現実はそう簡単ではない。…

59 風を切って走れ 賢治の世界は永遠に

穏やかな天候の正月だ。散歩も気持ちがいい。「hana」の散歩を早い時間にやり、恒例の東京-箱根間大学駅伝をテレビでじっくり見た。 絶好の駅伝日和というのだろうか。気温10度、無風。その中でスタートした1区で、東海大学の佐藤悠基(2年)が区間新記録…

59 風を切って走れ 賢治の世界は永遠に

穏やかな天候の正月だ。散歩も気持ちがいい。「hana」の散歩を早い時間にやり、恒例の東京-箱根間大学駅伝をテレビでじっくり見た。 絶好の駅伝日和というのだろうか。気温10度、無風。その中でスタートした1区で、東海大学の佐藤悠基(2年)が区間新記録…