小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

452 党首討論の野次合戦 国会議員の品性

もう旧聞になるかもしれないが、27日の麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表の初めての党首討論の際の野次合戦はひどかった。 これまで野次のために肝心の討論がストップする場面もあって与野党が事前に「節度ある野次を」と申し合わせたのだが、それは生…

452 党首討論の野次合戦 国会議員の品性

もう旧聞になるかもしれないが、27日の麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表の初めての党首討論の際の野次合戦はひどかった。これまで野次のために肝心の討論がストップする場面もあって与野党が事前に「節度ある野次を」と申し合わせたのだが、それは生…

451 村上本はなぜ売れる 居酒屋談義

村上春樹の新刊本「1Q84」が発売され、出版元の新潮社によると発売前からの予約を含めて4刷り、68万部の発行部数になったという。 この本が発売になった5月29日夜、私は友人と居酒屋に行った。私たちの隣のテーブルには、文学好きと思える中年の男2人…

451 村上本はなぜ売れる 居酒屋談義

村上春樹の新刊本「1Q84」が発売され、出版元の新潮社によると発売前からの予約を含めて4刷り、68万部の発行部数になったという。 この本が発売になった5月29日夜、私は友人と居酒屋に行った。私たちの隣のテーブルには、文学好きと思える中年の男2人…

450 2つの花束の意味 この時代の明と暗

ふつう、花束は祝いを込めて贈るものだと思う。その意味で、多くの人たちに祝福されて受け取る花束は、文字通り嬉しい。 その半面、きょうの新聞に出ていた小沢民主党前代表の秘書が拘置所から保釈されて受け取った花束の写真は、読者にも違和感が残るものだ…

450 2つの花束の意味 この時代の明と暗

ふつう、花束は祝いを込めて贈るものだと思う。その意味で、多くの人たちに祝福されて受け取る花束は、文字通り嬉しい。その半面、きょうの新聞に出ていた小沢民主党前代表の秘書が拘置所から保釈されて受け取った花束の写真は、読者にも違和感が残るものだ…

449 進取の気性 中津の人々

慶応義塾の創設者、福沢諭吉は大阪にあった大分・中津藩(現在の中津市)の蔵屋敷で下級藩士の次男として生まれた。現在、中津市には子ども時代を送った生家が記念館として残されている。 中津は寺の多い街で、JR中津駅から「寺町」という町名が付いた静か…

449 進取の気性 中津の人々

慶応義塾の創設者、福沢諭吉は大阪にあった大分・中津藩(現在の中津市)の蔵屋敷で下級藩士の次男として生まれた。現在、中津市には子ども時代を送った生家が記念館として残されている。 中津は寺の多い街で、JR中津駅から「寺町」という町名が付いた静か…

448 育児院と牛乳 アルメイダの精神

大分市内の県庁近くの遊歩公園に「育児院と牛乳の記念碑」という変わった碑がある。その碑には以下のような文章が記されている。 ここ府内(大分市)に日本最初の洋式病院を建てたポルトガルの青年医師アルメイダは、わが国に初めてキリスト教を伝えたザビエ…

448 育児院と牛乳 アルメイダの精神

大分市内の県庁近くの遊歩公園に「育児院と牛乳の記念碑」という変わった碑がある。その碑には以下のような文章が記されている。 ここ府内(大分市)に日本最初の洋式病院を建てたポルトガルの青年医師アルメイダは、わが国に初めてキリスト教を伝えたザビエ…

447 旅する巨人 後世への道は

日本中を歩き尽くした歴史上の人物の中で、特に惹かれるのは伊能忠敬と宮本常一の2人である。 松尾芭蕉や西行ら、2人以外でも名前を挙げることができる歴史上の人物は少なくない。しかし目的を持って日本を歩き続けたのは、この2人だといって過言ではない…

447 旅する巨人 後世への道は

日本中を歩き尽くした歴史上の人物の中で、特に惹かれるのは伊能忠敬と宮本常一の2人である。 松尾芭蕉や西行ら、2人以外でも名前を挙げることができる歴史上の人物は少なくない。しかし目的を持って日本を歩き続けたのは、この2人だといって過言ではない…

446 コーヒーオベーション バラの季節に

コーヒーが好きだ。毎日何杯かのコーヒーを飲む。このところ、もっぱらネパール産を飲んでいる。しかし、10月1日が「コーヒーの日」であることは最近まで知らなかった。 この日をコーヒーの日にしたのは、主産地であるブラジルのコーヒー豆の収穫が9月で…

446 コーヒーオベーション バラの季節に

コーヒーが好きだ。毎日何杯かのコーヒーを飲む。このところ、もっぱらネパール産を飲んでいる。しかし、10月1日が「コーヒーの日」であることは最近まで知らなかった。 この日をコーヒーの日にしたのは、主産地であるブラジルのコーヒー豆の収穫が9月で…

445 剛腕政治家との決別

小沢一郎氏が民主党代表を辞任することを発表する記者会見をテレビで見て、ああこの人は自分の生き方を改めようという意識はないなと思った。この段階でやめるのは選挙で勝ち、さらに近い将来の復権を目指したからなのだろうか。作った笑顔の裏に何かがある…

445 剛腕政治家との決別

小沢一郎氏が民主党代表を辞任することを発表する記者会見をテレビで見て、ああこの人は自分の生き方を改めようという意識はないなと思った。この段階でやめるのは選挙で勝ち、さらに近い将来の復権を目指したからなのだろうか。作った笑顔の裏に何かがある…

444 清潔を好む民族性 新型インフルエンザへの対抗策

豚インフルエンザは新型インフルエンザという呼称に変わった。日本でも感染者が発見され、メディアは「スペイン風邪」の再来のような報道ぶりだ。 弱毒性で死亡率も0・4%いうから、そう恐れることはないはずだが、ウイルスは気まぐれであり、いつか強毒性…

444 清潔を好む民族性 新型インフルエンザへの対抗策

豚インフルエンザは新型インフルエンザという呼称に変わった。日本でも感染者が発見され、メディアは「スペイン風邪」の再来のような報道ぶりだ。弱毒性で死亡率も0・4%いうから、そう恐れることはないはずだが、ウイルスは気まぐれであり、いつか強毒性…

443 一番好きな季節は 立夏のころ

「一年のうちで一番いいのは、いまごろだな」「そうね。さわやかで新緑も美しい。いろいろな花も咲いているし、やはり晩春から初夏がいいね」「生まれたのも秋だし、私は秋が好きだなあ」。最近の家族の会話の一部である。 日本は四季折々、美しい自然を楽し…

443 一番好きな季節は 立夏のころ

「一年のうちで一番いいのは、いまごろだな」「そうね。さわやかで新緑も美しい。いろいろな花も咲いているし、やはり晩春から初夏がいいね」「生まれたのも秋だし、私は秋が好きだなあ」。最近の家族の会話の一部である。 日本は四季折々、美しい自然を楽し…

442 映画・スラムドッグ$ミリオネア インドの過去と未来と

インドは人口11億9800万人で、中国に次いで世界第2の人口大国である。中国とともに経済発展も著しい。だが、貧富の差は私たち日本人の想像の範囲を超えている。この映画はムンバイという都市の最も貧しいスラムに生まれ育った若者が、テレビのクイズ…

442 映画・スラムドッグ$ミリオネア インドの過去と未来と

インドは人口11億9800万人で、中国に次いで世界第2の人口大国である。中国とともに経済発展も著しい。だが、貧富の差は私たち日本人の想像の範囲を超えている。この映画はムンバイという都市の最も貧しいスラムに生まれ育った若者が、テレビのクイズ…

441 笠間の人々 迷犬hanaのつぶやき

世間ではゴールデンウイークという連続した休みが続いています。ふだん家にいないお父さんがこのところ、毎日私の相手をしてくれます。朝だけでなく夕方の散歩も付き合ってくれますが、夕方はやや苦痛です。 ママ(この家では、なぜかお父さんとママという呼…

441 笠間の人々 迷犬hanaのつぶやき

世間ではゴールデンウイークという連続した休みが続いています。ふだん家にいないお父さんがこのところ、毎日私の相手をしてくれます。朝だけでなく夕方の散歩も付き合ってくれますが、夕方はやや苦痛です。 ママ(この家では、なぜかお父さんとママという呼…

440 ドイツスズラン 心和む日和に

スズランの花は、小さな鈴のような形をしていて愛らしい。薄いピンクの花のスズランを3年前にホームセンターで購入した。「ドイツスズラン」という名前がついていて、小さな鉢植えなのにけっこういい値段だった。成長が遅く、これまで2年間は花が咲かなかっ…

440 ドイツスズラン 心和む日和に

スズランの花は、小さな鈴のような形をしていて愛らしい。薄いピンクの花のスズランを3年前にホームセンターで購入した。「ドイツスズラン」という名前がついていて、小さな鉢植えなのにけっこういい値段だった。成長が遅く、これまで2年間は花が咲かなかっ…