小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

905 西向く侍とは 凛とした2人のボランティア女性

ことしも「 西向く侍(にしむくさむらい)」の月がきょうで終わり、明日から師走になる。2、4、6、9、11月は、ひと月の日数が31日以外の月のことである。この5つの月(小の月)を、このように言うのだと小学校で教えられた。 「さむらい」は「士」…

905 西向く侍とは 凛とした2人のボランティア女性

ことしも「 西向く侍(にしむくさむらい)」の月がきょうで終わり、明日から師走になる。2、4、6、9、11月は、ひと月の日数が31日以外の月のことである。この5つの月(小の月)を、このように言うのだと小学校で教えられた。 「さむらい」は「士」…

904 被災地の新聞の一番長い日 河北新報記者が見た悪夢の光景

若い時代に仙台で勤務したことがある。その前には秋田にいた。生まれが福島であり、東北は文字通り私の故郷なのである。だから、東日本大震災で東北各地が痛めつけられ、原発事故で多くの福島の人たちがいまも避難生活を強いられていることが無念でならない…

904 被災地の新聞の一番長い日 河北新報記者が見た悪夢の光景

若い時代に仙台で勤務したことがある。その前には秋田にいた。生まれが福島であり、東北は文字通り私の故郷なのである。だから、東日本大震災で東北各地が痛めつけられ、原発事故で多くの福島の人たちがいまも避難生活を強いられていることが無念でならない…

903 人間関係の輪を広げ、最悪の事態を想定 海外暮らしの秘訣とは

タイのチェンマイでロングステイしている知人から「チェンマイ・フーケオ通り」というタイトルのエッセー集が送られてきた。「知人が住んでいるファイケオ通りからとった「風景夫」というペンネームでチェンマイのタウン紙『ちゃーお』にロングステイ初心者…

903 人間関係の輪を広げ、最悪の事態を想定 海外暮らしの秘訣とは

タイのチェンマイでロングステイしている知人から「チェンマイ・フーケオ通り」というタイトルのエッセー集が送られてきた。「知人が住んでいるファイケオ通りからとった「風景夫」というペンネームでチェンマイのタウン紙『ちゃーお』にロングステイ初心者…

902 日本人の名誉を守った会津 梅原猛著「日本の深層」

哲学者の梅原猛は仙台で生まれ、愛知県の知多半島で育ち、長じて京都で生活している。哲学者であると同時に日本ペンクラブの会長(13代)も務めた文人でもある。「日本の深層」は、そんな梅原の両面を見ることができる作品だ。 副題に「縄文・蝦夷文化を探…

902 日本人の名誉を守った会津 梅原猛著「日本の深層」

哲学者の梅原猛は仙台で生まれ、愛知県の知多半島で育ち、長じて京都で生活している。哲学者であると同時に日本ペンクラブの会長(13代)も務めた文人でもある。「日本の深層」は、そんな梅原の両面を見ることができる作品だ。 副題に「縄文・蝦夷文化を探…

901 パソコン不調の原因 電子機器の微妙さ

2カ月前ごろから、パソコンの調子が悪くなった。電源を入れた後、フリーズし、さらに電源が落ちてしまう。だましだまししながら、何とか使っていたが、数日前についに電源を入れてもディスプレーは真っ黒なままの状態になった。 購入してまだ2年のOSがウ…

901 パソコン不調の原因 電子機器の微妙さ

2カ月前ごろから、パソコンの調子が悪くなった。電源を入れた後、フリーズし、さらに電源が落ちてしまう。だましだまししながら、何とか使っていたが、数日前についに電源を入れてもディスプレーは真っ黒なままの状態になった。 購入してまだ2年のOSがウ…

900 多くの秋を見る 奥会津の旅

宮城、福島を旅した。同じ震災でも津波の被害が大きかった宮城、事故を起こして収束の見通しが立たない原発を抱えた福島。それぞれに被災の状況、気候、風土は違っても、苦難の環境の中で人々は懸命に生きている。 哲学者の梅原猛は「日本の深層」という本の…

900 多くの秋を見る 奥会津の旅

宮城、福島を旅した。同じ震災でも津波の被害が大きかった宮城、事故を起こして収束の見通しが立たない原発を抱えた福島。それぞれに被災の状況、気候、風土は違っても、苦難の環境の中で人々は懸命に生きている。 哲学者の梅原猛は「日本の深層」という本の…

899 野球に夢を見ることができるのか 映画「マネーボール」

プロ野球・巨人の球団人事をめぐって、清武英利球団代表兼GMと読売新聞グループ本社会長・主筆・渡辺恒雄氏の確執が話題になっている。人気球団の内紛だけに、注目が集まったのだろう。そんな騒ぎのときに、大リーグ・オークランド・アスレチックスの実在…

899 野球に夢を見ることができるのか 映画「マネーボール」

プロ野球・巨人の球団人事をめぐって、清武英利球団代表兼GMと読売新聞グループ本社会長・主筆・渡辺恒雄氏の確執が話題になっている。人気球団の内紛だけに、注目が集まったのだろう。 そんな騒ぎのときに、大リーグ・オークランド・アスレチックスの実在…

898 チェンマイのロイカトン祭続き 幻想の世界

チェンマイに住む知人の写真の続きです。 (市内のビン川を流れるロイカトン) 初めてチェンマイを訪れたのは、2005年の1月のことだった。あれから6年になるが、街や人々に抱いた好印象は忘れられない。この街で暮らす知人は、もともとは別の都市で住…

898 チェンマイのロイカトン祭続き 幻想の世界

チェンマイに住む知人の写真の続きです。 (市内のビン川を流れるロイカトン) 初めてチェンマイを訪れたのは、2005年の1月のことだった。あれから6年になるが、街や人々に抱いた好印象は忘れられない。この街で暮らす知人は、もともとは別の都市で住…

897 チェンマイのロイカトン祭1 灯篭に願い込め

11月の満月のお祭タイのロイカトンが12日から14日まで3日間にわたって開かれた。チェンマイに住む知人からその写真が送られてきたので2回にわたって紹介する。 (コムロイ=ろうそくの炎で上空に打ち上げる紙風船) (コムロイ) (祭りの最後を飾るパレー…

897 チェンマイのロイカトン祭1 灯篭に願い込め

11月の満月のお祭タイのロイカトンが12日から14日まで3日間にわたって開かれた。チェンマイに住む知人からその写真が送られてきたので2回にわたって紹介する。 (コムロイ=ろうそくの炎で上空に打ち上げる紙風船) (コムロイ) (祭りの最後を飾るパレー…

896 生死分けたドラマを訪ねて 「震災日誌in仙台」

仙台在住のジャーナリスト、松舘忠樹さんが書き続けていた東日本大震災の記録が「震災日誌in仙台」(仙台市/笹氣出版)という本になって出版された。半年に及ぶ、取材の記録である。この記録については、概要を10月30日に紹介した。 松舘さんは、この本…

896 生死分けたドラマを訪ねて 「震災日誌in仙台」

仙台在住のジャーナリスト、松舘忠樹さんが書き続けていた東日本大震災の記録が「震災日誌in仙台」(仙台市/笹氣出版)という本になって出版された。半年に及ぶ、取材の記録である。この記録については、概要を10月30日に紹介した。 松舘さんは、この本…

895 ことしも咲いた皇帝ダリア 青空に映える11月の花

昨年、ホームセンターで買った2本の皇帝ダリアを庭に植えた。秋になって花が咲き、霜が降りたあと、茎を10センチほど残して切り落とした。切った茎は30センチ程度に切りそろえ、地中に埋めた。今年春、2本の株から新しい芽が出て昨年よりも成長、茎の…

895 ことしも咲いた皇帝ダリア 青空に映える11月の花

昨年、ホームセンターで買った2本の皇帝ダリアを庭に植えた。秋になって花が咲き、霜が降りたあと、茎を10センチほど残して切り落とした。切った茎は30センチ程度に切りそろえ、地中に埋めた。今年春、2本の株から新しい芽が出て昨年よりも成長、茎の…

894 幸せとは ノルウェー・福井・ブータンの共通項は

ことしほど、人間の幸せとは何だろうと考えさせられたことはない。東日本大震災によって、多くの死者・行方不明者を出し、さらに東電福島原発の事故でいまも福島県の人々の多くが未来を信じることができない避難生活を余儀なくされている。 そんな中で2つの…

894 幸せとは ノルウェー・福井・ブータンの共通項は

ことしほど、人間の幸せとは何だろうと考えさせられたことはない。東日本大震災によって、多くの死者・行方不明者を出し、さらに東電福島原発の事故でいまも福島県の人々の多くが未来を信じることができない避難生活を余儀なくされている。 そんな中で2つの…

893 「涙を喪失した少年」よ 一度だけ見た母の号泣

他の人のブログを見ていると、その人の個性がよく出ていて面白いものが少なくない。「文は人なり」といい、ブログの文章からも筆者の人間性、品格が伝わってくるのだ。このブログの「マイリンク集」の一番下の「冬尋坊日記」の11月6日分「涙を喪失した少…

893 「涙を喪失した少年」よ 一度だけ見た母の号泣

他の人のブログを見ていると、その人の個性がよく出ていて面白いものが少なくない。「文は人なり」といい、ブログの文章からも筆者の人間性、品格が伝わってくるのだ。 このブログの「マイリンク集」の一番下の「冬尋坊日記」の11月6日分「涙を喪失した少…

892 心に沁みる「IF WE HOLD ON TOGETHER」 何気なく聴いたCDの一曲

アメリカの黒人女性歌手、ダイアナ・ロスのCDを何気なくかけ、何気なく聴いた。全部で13曲が入っているCDの12曲目に一番好きな歌があった。「IF WE HOLD ON TOGETHER 」(ウィル・ジェンキンス作詞、ジェームズ・ホーナ作曲)だ。…

892 心に沁みる「IF WE HOLD ON TOGETHER」 何気なく聴いたCDの一曲

アメリカの黒人女性歌手、ダイアナ・ロスのCDを何気なくかけ、何気なく聴いた。全部で13曲が入っているCDの12曲目に一番好きな歌があった。 「IF WE HOLD ON TOGETHER 」(ウィル・ジェンキンス作詞、ジェームズ・ホーナ作曲)だ…

891 海外暮らしという人生の選択 チェンマイからの便り

かつて、同じ会社で勤務していた知人から突然メールをもらった。会社を辞めたあと、音信が途絶えていたが、このメールで奥さんと一緒にタイのチェンマイで7年前から暮らしていることが分かった。私は2005年1月、家族と一緒にこの街に行ったことがある…

891 海外暮らしという人生の選択 チェンマイからの便り

かつて、同じ会社で勤務していた知人から突然メールをもらった。会社を辞めたあと、音信が途絶えていたが、このメールで奥さんと一緒にタイのチェンマイで7年前から暮らしていることが分かった。私は2005年1月、家族と一緒にこの街に行ったことがある…