小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

1240 どこに行く微笑みの国 タイ・だれが賢いのか

タクシン派(赤シャツ)と反タクシン派(黄シャツ)が対立して混乱が続いているタイで、国軍がクーデターを起こし、プラユット陸軍司令官が首相代行になることを宣言し、インラック前首相らタクシン(元首相でインラック氏の兄、国外で亡命生活中)派の人々の…

1240 どこに行く微笑みの国 タイ・だれが賢いのか

タクシン派(赤シャツ)と反タクシン派(黄シャツ)が対立して混乱が続いているタイで、国軍がクーデターを起こし、プラユット陸軍司令官が首相代行になることを宣言し、インラック前首相らタクシン(元首相でインラック氏の兄、国外で亡命生活中)派の人々の…

1239 故郷の原風景とは 盲目の詩人の静かな問いかけ

「コールサック」という詩誌に、金沢在住の詩人、うおずみ千尋さん(69)が「盲目の日に」という連載エッセイを載せている。最新号の78号には「故郷の風景―3月11日に寄せて―」と題して、うおずみさんが故郷の福島県いわき市で送った少女時代の思い出…

1239 故郷の原風景とは 盲目の詩人の静かな問いかけ

「コールサック」という詩誌に、金沢在住の詩人、うおずみ千尋さん(69)が「盲目の日に」という連載エッセイを載せている。最新号の78号には「故郷の風景―3月11日に寄せて―」と題して、うおずみさんが故郷の福島県いわき市で送った少女時代の思い出…

1238 一面が白い幻想の世界 ノイバラ咲く調整池

散歩コースに調整池があることは、このブログで何回も書いている。周囲が1周1キロほどの散歩コースになっていて、すり鉢状の底の部分に池が3分の1、残りが雑草地帯(野原)になっている。雑草のほかにいつの間にか雑木も育ち始め、現在は一面白い花のノ…

1238 一面が白い幻想の世界 ノイバラ咲く調整池

散歩コースに調整池があることは、このブログで何回も書いている。周囲が1周1キロほどの散歩コースになっていて、すり鉢状の底の部分に池が3分の1、残りが雑草地帯(野原)になっている。雑草のほかにいつの間にか雑木も育ち始め、現在は一面白い花のノ…

1237 悲しみのために花となる 殿堂入りバラ園にて

「薔薇は薔薇の悲しみのために花となり青き枝葉のかげに悩める」 若山牧水 (薔薇がまるで心を持ったもののように歌っている。作者は自分の心の悲しみや悩みを、薔薇に移してうたった。山本健吉・句歌歳時記 夏・新潮社) 前回のブログで薔薇について書いた…

1237 悲しみのために花となる 殿堂入りバラ園にて

「薔薇は薔薇の悲しみのために花となり青き枝葉のかげに悩める」 若山牧水 (薔薇がまるで心を持ったもののように歌っている。作者は自分の心の悲しみや悩みを、薔薇に移してうたった。山本健吉・句歌歳時記 夏・新潮社) 前回のブログで薔薇について書いた…

1236 薔薇が咲く季節 香りに誘われて…

薔薇の季節になった。薔薇好きが高じて、バラ園を運営しながら句作を続けた俳人がいる。長い間、俳誌「みちのく」を主宰した原田青児(2013年1月、94歳で死去)である。作家で俳人の倉阪鬼一郎が原田のことを「薔薇の俳人」と呼んでいるように、原田…

1236 薔薇が咲く季節 香りに誘われて…

薔薇の季節になった。薔薇好きが高じて、バラ園を運営しながら句作を続けた俳人がいる。長い間、俳誌「みちのく」を主宰した原田青児(2013年1月、94歳で死去)である。作家で俳人の倉阪鬼一郎が原田のことを「薔薇の俳人」と呼んでいるように、原田…

1235 キジバトその後 巣作り終えてひなを待つ

キジバトの話を先週のブログに書いた。5月7日にキウイフルーツの木の間に巣作りを始めたハトたちは、しばらくは午前中の短い時間しか巣にいなかったが、いつのまにか完成し、卵を産んだのか11日からは終日、巣の中に必ず一羽がいるようになった。平和の…

1235 キジバトその後 巣作り終えてひなを待つ

キジバトの話を先週のブログに書いた。5月7日にキウイフルーツの木の間に巣作りを始めたハトたちは、しばらくは午前中の短い時間しか巣にいなかったが、いつのまにか完成し、卵を産んだのか11日からは終日、巣の中に必ず一羽がいるようになった。平和の…

1234 愛敬あるリャマに敬意 深まるナスカの地上絵の謎

南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」に関し、新たにラクダ科の「リャマ」を描いた地上絵が見つかったというニュースが流れた。現地にナスカ研究所を開設、調査を続けている山形大学のチームが発見したという。3月、セスナに乗ってこの絵を見た一人とし…

1234 愛敬あるリャマに敬意 深まるナスカの地上絵の謎

南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」に関し、新たにラクダ科の「リャマ」を描いた地上絵が見つかったというニュースが流れた。現地にナスカ研究所を開設、調査を続けている山形大学のチームが発見したという。 3月、セスナに乗ってこの絵を見た一人とし…

1233 桐花の香りに包まれて 奇麗な風吹く散歩道

都市部ではほとんど見かけなくなったのが桐の木だ。その桐の木が私の散歩コースの調整池の斜面に2本ある。花の季節を迎え、大きくなった2本の木は薄紫の花をびっしり咲かせている。花を見上げていると、紫の花から何やらかぐわしい香りが漂ってくる。正岡…

1233 桐花の香りに包まれて 奇麗な風吹く散歩道

都市部ではほとんど見かけなくなったのが桐の木だ。その桐の木が私の散歩コースの調整池の斜面に2本ある。花の季節を迎え、大きくなった2本の木は薄紫の花をびっしり咲かせている。花を見上げていると、紫の花から何やらかぐわしい香りが漂ってくる。 正岡…

1232 死語でなかった「奴隷」という言葉  ナイジェリアの女子生徒誘拐事件に思う

ナイジェリアといえば、奴隷海岸を思い浮かべる。13世紀にポルトガルによってラゴスが建設され、奴隷貿易の拠点となり、その後17世紀から19世紀にかけてヨーロッパの貿易商たちはアフリカの人々をアメリカ大陸に奴隷として送り続け、ナイジェリアの海…

1232 死語でなかった「奴隷」という言葉  ナイジェリアの女子生徒誘拐事件に思う

ナイジェリアといえば、奴隷海岸を思い浮かべる。13世紀にポルトガルによってラゴスが建設され、奴隷貿易の拠点となり、その後17世紀から19世紀にかけてヨーロッパの貿易商たちはアフリカの人々をアメリカ大陸に奴隷として送り続け、ナイジェリアの海…

1231 ハトが果樹の中に巣づくり 平和の象徴の悲しい歴史

1年前のいまごろ、わが家の庭の生け垣(ヒイラギモクセイ)にハトが巣をつくった。キジバトらしいつがいである。オスが懸命に小枝をくわえてきてメスがいるところに運んでくる。そして、いつの間にか巣の形になり、産んだ卵を抱え、雛をかえして6月初めに…

1231 ハトが果樹の中に巣づくり 平和の象徴の悲しい歴史

1年前のいまごろ、わが家の庭の生け垣(ヒイラギモクセイ)にハトが巣をつくった。キジバトらしいつがいである。オスが懸命に小枝をくわえてきてメスがいるところに運んでくる。そして、いつの間にか巣の形になり、産んだ卵を抱え、雛をかえして6月初めに…