小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

809 ある個人ボランティアの報告 陸前高田で被災者と向き合う

知人が東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市にボランティアとして入った。札幌から自分の車で現地に向かい、女性を中心にカットのサービスをしたという。報道で被災地の惨状を見て、行動力のある知人はいてもたってもいられず、個人でボランテ…

809 ある個人ボランティアの報告 陸前高田で被災者と向き合う

知人が東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市にボランティアとして入った。札幌から自分の車で現地に向かい、女性を中心にカットのサービスをしたという。報道で被災地の惨状を見て、行動力のある知人はいてもたってもいられず、個人でボランテ…

808 三陸大津波の連鎖を断ち切ろう 吉村昭の記録文学

吉村昭が記録文学「海の華―三陸沿岸大津波」を出版したのは1970年7月のことで、これを「三陸海岸大津波」と改題、文庫本として再出版したのは1984年8月だった。 明治29年(1896)と昭和8年(1933)の津波、昭和35年(1960)のチ…

808 三陸大津波の連鎖を断ち切ろう 吉村昭の記録文学

吉村昭が記録文学「海の華―三陸沿岸大津波」を出版したのは1970年7月のことで、これを「三陸海岸大津波」と改題、文庫本として再出版したのは1984年8月だった。 明治29年(1896)と昭和8年(1933)の津波、昭和35年(1960)のチ…

807 翻訳本に浸る ユーモア小説・動物エッセー・冒険ミステリー

脈絡なく翻訳された本を読む。 英国ユーモア小説の古典といわれる「ボートの三人男」(ジェローム・K・ジェローム著)、「ソロモンの指環」の著者で動物行動学という分野を開拓、ノーベル生理学医学賞を受賞したコンラート・ローレンツのエッセー集「人イヌ…

807 翻訳本に浸る ユーモア小説・動物エッセー・冒険ミステリー

脈絡なく翻訳された本を読む。 英国ユーモア小説の古典といわれる「ボートの三人男」(ジェローム・K・ジェローム著)、「ソロモンの指環」の著者で動物行動学という分野を開拓、ノーベル生理学医学賞を受賞したコンラート・ローレンツのエッセー集「人イヌ…

806 「南相馬からの便り」 普通の日常を奪った原発事故

東電福島第1原発の事故で、周辺住民は避難を余儀なくされ、不安な日々を送っている。そんな深刻な日常を強いられた1人の女性からの訴えの文章を以下に掲載する。原発事故は普通の生活を多くの人から奪ってしまったのだ。この文章を市民だけでなく多くの政…

806 「南相馬からの便り」 普通の日常を奪った原発事故

東電福島第1原発の事故で、周辺住民は避難を余儀なくされ、不安な日々を送っている。そんな深刻な日常を強いられた1人の女性からの訴えの文章を以下に掲載する。原発事故は普通の生活を多くの人から奪ってしまったのだ。この文章を市民だけでなく多くの政…

805 被災地で感じる胸の痛み それでも人間は・・・

長い人生では様々な事象に出会い、驚くことも少なくなる。感性や感受性が次第に鈍くなるからだろうか。そうしたことを意識していた矢先の東日本大震災だった。 テレビの映像や新聞、雑誌、インターネットの写真を見て震えるほどの衝撃を受けた。その衝撃度は…

805 被災地で感じる胸の痛み それでも人間は……

長い人生では様々な事象に出会い、驚くことも少なくなる。感性や感受性が次第に鈍くなるからだろうか。そうしたことを意識していた矢先の東日本大震災だった。 テレビの映像や新聞、雑誌、インターネットの写真を見て震えるほどの衝撃を受けた。その衝撃度は…

804 ホラ吹きと大風呂敷 四重苦を救うのは・・・

東日本大震災は阪神淡路大震災を超え、近世では1923年9月1日の関東大震災に次ぐ災害になることが確実だ。巨大地震と大津波、原発事故に加え風評被害という「四重苦」をもたらした災害。被災者を救おうという国民的声が高まり、被災地には多数のボランティア…

804 ホラ吹きと大風呂敷 四重苦を救うのは・・・

東日本大震災は阪神淡路大震災を超え、近世では1923年9月1日の関東大震災に次ぐ災害になることが確実だ。巨大地震と大津波、原発事故に加え風評被害という「四重苦」をもたらした災害。被災者を救おうという国民的声が高まり、被災地には多数のボランティア…

803 ある教師の1カ月 日本人よ!

巨大地震、大津波に続く福島原発事故は収束の見通しは立たない。そんな中で、福島県矢祭町立東舘小の宍戸仙助校長から「余震の大きさと、原発の状態に、折れそうな心で描いた随想です」というメールが届いた。大震災と原発事故が重なり、動揺する人たち。そ…

803 ある教師の1カ月 日本人よ!

巨大地震、大津波に続く福島原発事故は収束の見通しは立たない。そんな中で、福島県矢祭町立東舘小の宍戸仙助校長から「余震の大きさと、原発の状態に、折れそうな心で描いた随想です」というメールが届いた。大震災と原発事故が重なり、動揺する人たち。そ…

802 4月のhanaのつぶやき 桜が満開ですが・・・

この間の日曜日に、家族と一緒に近所の遊歩道を散歩しました。桜が満開で私(ゴールデンレトリーバー)とちびちゃん(ミニチュアダックスフンド)は大満足ではしゃいで歩きました。でも、家族もあまり元気がないし、道を歩く人たちも様子が変なのです。ふだ…

802 4月のhanaのつぶやき 桜が満開ですが……

この間の日曜日に、家族と一緒に近所の遊歩道を散歩しました。桜が満開で私(ゴールデンレトリーバー)とちびちゃん(ミニチュアダックスフンド)は大満足ではしゃいで歩きました。でも、家族もあまり元気がないし、道を歩く人たちも様子が変なのです。ふだ…

801 あきれる身内意識  東電は甘くない?

東日本大震災から1カ月が過ぎた。だが、福島第一原発の事故の収束の見通しは立たず、評価が最悪の事故といわれたチェルノブイリ事故と同じレベル7に引き上げられるという。そんな中で身内意識もここまでくると、呆れてしまう発言が報道された。 経団連の米…

801 あきれる身内意識  東電は甘くない?

東日本大震災から1カ月が過ぎた。だが、福島第一原発の事故の収束の見通しは立たず、評価が最悪の事故といわれたチェルノブイリ事故と同じレベル7に引き上げられるという。そんな中で身内意識もここまでくると、呆れてしまう発言が報道された。 経団連の米…

800 までいの里よ 大災害・人災を見通していた飯舘村長

福島県北部に「までい」という言葉がある。食事、育児、仕事などを「のんびり」「ていねい」「じっくり」「手間ひま惜しまず」にしようというかけ言葉に使われる。気ぜわしい現代だからこそ、この言葉が新鮮に聞こえる。この言葉を再確認したのは、いま原発…

800 までいの里よ 大災害・人災を見通していた飯舘村長

福島県北部に「までい」という言葉がある。食事、育児、仕事などを「のんびり」「ていねい」「じっくり」「手間ひま惜しまず」にしようというかけ言葉に使われる。気ぜわしい現代だからこそ、この言葉が新鮮に聞こえる。この言葉を再確認したのは、いま原発…

799 FMから聞こえる澄明な音楽 忘れていたラジオ

ふだんラジオは聞かないが、東日本大震災以来枕元にはラジオが置いてある。東京電力が計画停電するというので、ラジオが大事だと思ったからだ。電池もあまり減っていないのか問題なく聞こえる。 震災から間もなく1カ月。FM放送にダイヤルを合わせると、モ…

799 FMから聞こえる澄明な音楽 忘れていたラジオ

ふだんラジオは聞かないが、東日本大震災以来枕元にはラジオが置いてある。東京電力が計画停電するというので、ラジオが大事だと思ったからだ。電池もあまり減っていないのか問題なく聞こえる。 震災から間もなく1カ月。FM放送にダイヤルを合わせると、モ…

798 再生への曙光 救助された漂流犬

東日本大震災では死者・不明者が2万7500人以上になることは確実だ。被災地が広範囲に及ぶので、動物たちも甚大な数、津波にのまれただろうと推定する。 人と違って、その数は全く予想ができない。そんな中で4月1日に気仙沼市沖で漂流していた犬(中型…

798 再生への曙光 救助された漂流犬

東日本大震災では死者・不明者が2万7500人以上になることは確実だ。被災地が広範囲に及ぶので、動物たちも甚大な数、津波にのまれただろうと推定する。 人と違って、その数は全く予想ができない。そんな中で4月1日に気仙沼市沖で漂流していた犬(中型…

797 悲劇にくじないで 抗議する姿勢を忘れまい

ブログの更新を意図的にやめていたわけではありません。書きたいと思うことは多々ありました。いざ、パソコンに向かうとやはり地震、津波、原発のことが頭から離れず、指先が止まってしまうのです。 テレビで繰り返し流れた被災地の映像、新聞で報じられる悲…

797 悲劇にくじないで 抗議する姿勢を忘れまい

ブログの更新を意図的にやめていたわけではありません。書きたいと思うことは多々ありました。いざ、パソコンに向かうとやはり地震、津波、原発のことが頭から離れず、指先が止まってしまうのです。 テレビで繰り返し流れた被災地の映像、新聞で報じられる悲…