小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

文学

359 不思議な村上春樹の世界 ありそうでなさそうな「東京奇譚集」

ノンフィクションの沢木耕太郎と純文学の村上春樹を比較するのは、両者に失礼かもしれない。年代的には2人とも団塊の世代(沢木1947年11月29日生まれ、村上1949年1月12日生まれ)である。 デビューは沢木の方が早い。ノンフィクションとフィクションの違いは…

337 焼津の小泉八雲記念館 平仮名の妻あての手紙

周囲に日本人女性と結婚した外国人がいる。日本語は流暢で、電話で話した人は、彼が外国人とは気がつかないかもしれない。会話だけなく、書く方も日本人にひけをとらない。 なぜこんなことを書くかというと、最近日本に帰化した明治の文豪、小泉八雲(ラフカ…