小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

835 節電時代のすだれとゴーヤ 実用的風物詩の話

急に暑くなったので、2階の部屋にすだれを取り付けた。最近ではホームセンターで、アルミサッシの外側にすだれを取り付ける金具が売っている。 植物のゴーヤとともに、すだれとよしずは猛暑を避ける手段として、原発事故で節電が叫ばれることしは特に人気が…

835 節電時代のすだれとゴーヤー 実用的風物詩の話

急に暑くなったので、2階の部屋にすだれを取り付けた。最近ではホームセンターで、アルミサッシの外側にすだれを取り付ける金具が売っている。 植物のゴーヤーとともに、すだれとよしずは猛暑を避ける手段として、原発事故で節電が叫ばれることしは特に人気…

834 hanaとノンちゃんの対話 暑い夏来る

わが家にたまにミニチュアダックスフンドが飼い主たちとともに遊びに来る。名前は通称、ノンちゃん。数カ月わが家で暮らしたこともあって、わが家のゴールデンレトリーバー・hanaとも仲がいい。しかし、このところの猛烈な暑さで2匹ともぐったりとして…

834 hanaとノンちゃんの対話 暑い夏来る

わが家にたまにミニチュアダックスフンドが飼い主たちとともに遊びに来る。名前は通称、ノンちゃん。数カ月わが家で暮らしたこともあって、わが家のゴールデンレトリーバー・hanaとも仲がいい。しかし、このところの猛烈な暑さで2匹ともぐったりとして…

833 怒っている海よ でも負けない人間の力

海についての詩を読んだ。「怒っている海」という百田宗治の詩だ。人間に津波という形の牙をむいた海。それでも、海を見つめてしまう。百田はこの詩を通じて、何を言いたかったのだろう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

833 怒っている海よ でも負けない人間の力

海についての詩を読んだ。「怒っている海」という百田宗治の詩だ。人間に津波という形の牙をむいた海。それでも、海を見つめてしまう。百田はこの詩を通じて、何を言いたかったのだろう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

832 暗い街に住む魔物とは 痛んだ被災者の心を癒すには

東電福島第一原発事故の収束の見通しさえはっきりしないのに、海江田万里経済産業相が突然、全国の原発の安全宣言を行い、再稼働を促したことに対し、原発を抱える知事たちから批判、反論が続出している。原発がない大阪の橋下徹知事でさえ「無責任だ。経産…

832 暗い街に住む魔物とは 痛んだ被災者の心を癒すには

東電福島第一原発事故の収束の見通しさえはっきりしないのに、海江田万里経済産業相が突然、全国の原発の安全宣言を行い、再稼働を促したことに対し、原発を抱える知事たちから批判、反論が続出している。原発がない大阪の橋下徹知事でさえ「無責任だ。経産…

831 友人の受賞に笑顔を戻したい 日美展の「2月の印象」

正直なところ、東日本大震災以来、心の底から笑ったことはない。体に悪いと知りつつ、被災地のこと、原発事故のことを思うと軽々に笑うことはできないと思ってしまうのだ。「笑いの自粛」みたいな感覚なのか。 退陣を迫られ「ペテン師」と言われても、土俵際…

831 友人の受賞に笑顔を戻したい 日美展の「2月の印象」

正直なところ、東日本大震災以来、心の底から笑ったことはない。体に悪いと知りつつ、被災地のこと、原発事故のことを思うと軽々に笑うことはできないと思ってしまうのだ。 「笑いの自粛」みたいな感覚なのか。 退陣を迫られ「ペテン師」と言われても、土俵…

830 「私は助かった」 偶然が重なり死の淵から生還

大島の旅館「黒潮」は二次避難所になっていて、津波で家を失った人たちが暮らしている。島おこしのボランティア活動をしながら、この旅館を営む堺健さんも、3月11日はフェリーで気仙沼に渡っていて命を落とす寸前の体験をしたという。 堺さんは牡蠣の養殖…

830 「私は助かった」 偶然が重なり死の淵から生還

宮城県気仙沼市大島の旅館「黒潮」は二次避難所になっていて、津波で家を失った人たちが暮らしている。島おこしのボランティア活動をしながら、この旅館を営む堺健さんも、3月11日はフェリーで気仙沼に渡っていて命を落とす寸前の体験をしたという。 堺さ…

829 「ここは私が生きてきた場所なのだ」 詩人の声を聞く

内閣府がきょう東日本大震災の避難者数を12万4594人(6月2日現在)と発表した。一方、警察庁は2万5000人少ない9万9592人と発表している。国の機関がこうした違った数字を出すこと自体おかしい。協力して正しい数字をなぜ出せないのかと思う…

829 「ここは私が生きてきた場所なのだ」 詩人の声を聞く

内閣府がきょう東日本大震災の避難者数を12万4594人(6月2日現在)と発表した。一方、警察庁は2万5000人少ない9万9592人と発表している。国の機関がこうした違った数字を出すこと自体おかしい。協力して正しい数字をなぜ出せないのかと思う…

828 緑の島・気仙沼大島にて 机上よりも現場を

雪の研究で知られる中谷宇吉郎は、師である寺田寅彦同様、随筆家として多くの名エッセーを残した。その一つに「自然と災厄」という文章がある。その結びに考えさせられた。中谷は書いている。 「火災と限らず、地震の場合でも津浪の場合でも、危機に瀕してよ…

828 緑の島・気仙沼大島にて 机上よりも現場を

雪の研究で知られる中谷宇吉郎は、師である寺田寅彦同様、随筆家として多くの名エッセーを残した。その一つに「自然と災厄」という文章がある。その結びに考えさせられた。中谷は書いている。 「火災と限らず、地震の場合でも津浪の場合でも、危機に瀕してよ…

827 フクシマから届いたいい話 小学校にヒマワリの種

原発事故の収束の見通しが立たず、暗雲が消えない福島に住む知人から、うれしい便りがあった。苦境に立つ福島の人々、とりわけ子どもたちを守りたいという思いが、こんな行動につながるのだから、すごい。 それはこんな話だ。知人が校長を務める東白川郡矢祭…

827 フクシマから届いたいい話 小学校にヒマワリの種

原発事故の収束の見通しが立たず、暗雲が消えない福島に住む知人から、うれしい便りがあった。苦境に立つ福島の人々、とりわけ子どもたちを守りたいという思いが、こんな行動につながるのだから、すごい。 それはこんな話だ。 知人が校長を務める東白川郡矢…

826 松坂と職業病 勤続疲労にどう付き合うか

大リーグ・レッドソックスの松坂大輔投手が野球選手生命の危機になっていると報道された。右腕肘靭帯を痛め、修復手術を受けることになったという。 かつて、野球の投手が肘を故障すると、ほぼ野球生命を断たれた。投手にとって肘の故障は肩を痛めることと同…

826 松坂と職業病 勤続疲労にどう付き合うか

大リーグ・レッドソックスの松坂大輔投手が野球選手生命の危機になっていると報道された。右腕肘靭帯を痛め、修復手術を受けることになったという。 かつて、野球の投手が肘を故障すると、ほぼ野球生命を断たれた。投手にとって肘の故障は肩を痛めることと同…

825 いいたては「愛あふれる村」 再会の日はいつ・・・

原発事故で、村全体が「計画避難区域」に指定された福島県飯舘村。呼び方は「いいだて」ではなく「いいたて」なのだ。 私の手元に「愛あふれる村 いいたて」という題名で、愛の俳句に村の自然の写真をつけた「心和む」一冊の本がある。本を手にとって、村か…

825 いいたては「愛あふれる村」 再会の日はいつ・・・

原発事故で、村全体が「計画避難区域」に指定された福島県飯舘村。呼び方は「いいだて」ではなく「いいたて」なのだ。 私の手元に「愛あふれる村 いいたて」という題名で、愛の俳句に村の自然の写真をつけた「心和む」一冊の本がある。本を手にとって、村か…

824 鈍感な国会議員たち 想像力の欠如を露呈

鈍感で想像力に欠け、聞く耳を持たない人たち―。最近の国会の動きをみていると、こんな言葉に集約されるのではないかと思う。自民、公明、たちあがれ日本の3党が今夕、菅内閣の不信任決議案を提出した。民主党の小沢グループも同調するらしい。それに対し、…

824 鈍感な国会議員たち 想像力の欠如を露呈

鈍感で想像力に欠け、聞く耳を持たない人たち―。最近の国会の動きをみていると、こんな言葉に集約されるのではないかと思う。自民、公明、たちあがれ日本の3党が今夕、菅内閣の不信任決議案を提出した。民主党の小沢グループも同調するらしい。それに対し、…