教育
知人の遠藤正芳さんが8月初めに亡くなった。66年の生涯だった。もう少し早く、追悼のブログを載せたいと思っていたが、きょうになってしまった。穏やかな表情の遠藤さんを思い出しながら、このブログを書いている。以前、私は何度か遠藤さんにインタビュ…
いま、日本は自殺社会といわれる。年間の自殺者が9年連続して3万人を超えている。何が人を自殺へと追い込むのだろうか。人が自分の命を絶つことには、さまざまな理由があるだろう。 しかし、先進国の中でも際立って自殺者が多いという現実は、考えざるを得な…
家族からこんな話を聞いた。「うーん」と思わずうなってしまった。ある日、家族は渋谷に行くため、東京から山手線に乗った。午前11時半ごろである。 新橋を過ぎて、浜松町に電車は止まった。立っている家族の横の席が空いた。そこには70歳くらいの男性が立っ…
進路を決めるに当たって、迷いがない人は少ない。私もその1人だ。何を職業として選択するか、いろいろと迷ったものだ。だが、少年時代に出会った人の一言が結局は私の人生を左右した。 中学1年生の時に社会と国語の教師として、大学を出たばかりの若い女性の…
東京都足立区教委が区立の小中学校に配分する来年度予算で学力テストの成績に応じて各校の予算枠に差をつける方針を固めたという新聞記事を読んで、教育もここまで来たかという印象を持った。 先に必修科目の未履修問題で、背景には「成果主義」があると指摘…
必修科目の未履修、いじめ自殺。テレビの報道を見るたびに、学校関係者が頭を下げている。 これは何なんだと思う。いやしくも教育者が、あちこちで頭を下げ続けるという状況はおかしくはないか。 だが、これがいまの日本の実態なのである。有名大学の合格率…
全国の公立高校や私立高校で、必修科目の世界史をカリキュラムから外し、3年生の多くが履修単位不足で卒業が出来ない可能性が出てきたという問題を聞いて、効率化を追求する現代の風潮が高校の教育者の間にも蔓延しているのだと思った。 理数系の大学のほと…