小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

植物

1383 夏の風景 すみからすみまで光に埋る花たち

「夏のあかるさ すみからすみまで光に埋ってゐる そのなかに ひとつづつ彫られてゆく 小さい生きものの姿 うすい羽 誰が彫ってゐるかわからないが ひと鑿(のみ)づつそれがゆく」 室生犀星の「夏昼」(「星より来れる者」より)という詩である。散歩コース…

1380 更地に咲くヒメヒオウギズイセン 厄介な帰化植物だが……

近所で独り暮らしの高齢者男性が亡くなった。親類の人たちは残された一軒家を解体処分し、跡地はブルドーザーで整地され、更地になった。不動産業者が売りに出したその土地に、朱赤色の花が群生し咲いている。 図鑑で調べてみたら、ヒメヒオウギズイセン(姫…

877 ことしもセイタカアワダチソウの季節に 元気失った散歩コースの花

毎年、この時期になると「セイタカアワダチソウ」のことを書いている。 手元の「散歩で出会う花」(久保田修著)によれば、「北アメリカ原産。荒れ地、川辺などで見られる。頭花は3ミリ以下と小さいが、花序は大きく、茎上部につく。葉は披針形で表面は加賀…

528 自然界の勢力地図 季節の植物の共存関係

毎日の散歩コースに調整池周辺の遊歩道が入っている。1周約800メートル。自転車がほとんど通らないので、犬の散歩には最適だ。調整池に水があるのは全体の3分の1程度で、残りの部分は雑草が生えたままになっている。 秋になるとこの雑草地ではススキと…

37 秋の色

けさ(6日)は、かなり濃い霧が立ち込めていた。散歩をしていても、周りの景色がよく見えないほどだった。 次第に霧は晴れ、天気予報は曇りのはずだが、陽も差して来た。毎日見ているけやき並木も次第に色づいて、秋の深まりを感じる。 けやきは公害に強い樹…

27 セイタカアワダチソウ考

近所の散歩コースにセイタカアワダチソウが群生している場所がある。 先週あたりから、黄色い花が満開となり、遠目にはまるで菜の花が咲き誇っているように見える。 百科事典によると、キク科の多年草で、別名セイタカアキノキリンソウ。北米原産の帰化植物…