小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

世界

319 8月(11) 本家と分家の争い グルジアとロシアの紛争

国際情勢の難しいことは分からない。しかし、いま起きているロシアとグルジアの問題は、日本の本家と分家の関係に当てはめると、理解しやすい。 ロシアのメドベージェフ大統領が、グルジアからの分離独立を求める南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独…

184 どこへ行った闘争心 NZ・オールブラックスの敗退

ニュージーランドには、マオリと呼ばれる先住民族がいる。全人口の約15%がマオリであり、ニュージーランドをラグビー強国にした原動力はマオリの存在なのだ。 だが、フランスで開催されたラグビーのワールドカップでは、世界ランキング1位だったニュージー…

181 報復の連鎖に戸惑い 映画「キングダム」

アメリカ映画「Ray/レイ」でアカデミー賞主演男優賞を取ったジェイミー・フォックス主演の最新作「キングダム」を見た。 サウジアラビアの外国人居住区で起きた自爆テロを題材に、米連邦捜査局(FBI)の捜査官役のフォックスら4人のチームがサウジの現場に…

174 ベトさんの死 悲劇の青春

下半身がつながった結合双生児として産まれた双子の兄弟のうち、兄のグエン・ベトさんが亡くなった。26歳の短い一生だった。 弟のグエン・ドクさんが結婚したとニュースに出たのは、たしか昨年ではなかったか。ベトナム戦争の被害者であるベトさんのご冥福…

173 ミャンマーと相撲界 時代に逆らう

何度も映画化された竹山道雄の小説「ビルマの竪琴」によって、ビルマ(現ミャンマー)という国名は、日本人の多くに強い印象を与えた。太平洋戦争で日本軍が占領した地域であり、小説のように、終戦後もそのままビルマに残った日本の軍人は少なくないといわ…

148 夕焼けに思う 政界も角界も大荒れ

8月1日に関東地方も梅雨が明けた。帰宅途中、電車を降りてふと空を見上げると、美しい夕焼けが目に飛び込んできた。不順な天気が続いていたので、夕焼けを見るのは久しぶりだった。かばんからカメラを取り出し、シャッターを切った。私の隣でおじさんが携帯…

140 世界のしたたかさと不思議さと  中国とモンゴルの驚異

中華饅頭はうまい。肉まんとあんまん。どちらも好きだ。おやつ代わりに食べたり、朝食として時には食べる。 その肉まんの具に、驚くべきものが入っていたという中国からのニュースには驚くというより、あきれてしまった。 豚肉の中に古い段ボールを使ってい…