小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

556 89歳とひ孫の感動の物語 You Tubeの「まりもマジック」

インターネットの変化を一番感じるのが動画だろう。電話回線、ADSL、そして現在の光ファイバーへとその接続手段が変わる度に速度が増して、現在ではテレビも視聴することができる。こんな時代を背景に動画サイト「You Tube」が急速に普及し、知人の動画…

556 89歳とひ孫の感動の物語 You Tubeの「まりもマジック」

インターネットの変化を一番感じるのが動画だろう。電話回線、ADSL、そして現在の光ファイバーへとその接続手段が変わる度に速度が増して、現在ではテレビも視聴することができる。こんな時代を背景に動画サイト「You Tube」が急速に普及し、知人の動画…

555 詩人が考える言葉とは 詩集「薇」から

「薇」(び)という漢字は、植物のゼンマイのことであり、「薔薇」(イバラ)にも使われる。その「薇」の名をつけた「詩誌」が詩人の飯島正治さんから届いた。8人の詩人の詩と小文を掲載した38頁の創刊号だ。私は詩のことはよく分からない。しかし、言葉…

555 詩人が考える言葉とは 詩集「薇」から

「薇」(び)という漢字は、植物のゼンマイのことであり、「薔薇」(バラ)の「薇」にも使われる。その「薇」の冠をつけた「詩誌」が詩人の飯島正治さんから届いた。8人の詩人の詩と小文を掲載した38頁の創刊号だ。私は詩のことはよく分からない。しかし…

554 サッカー審判はつらい 門外漢のつぶやき

1年後に控えたサッカーW南アフリカ大会の欧州プレーオフ、フランス対アイルラン戦の結末が面白くない。 延長前半フランスのキャプテン、ティエリ・アンリがゴール前でハンドの反則をしながら出したボールをチームのウイリアム・ギャラスがヘディングシュー…

554 サッカー審判はつらい 門外漢のつぶやき

1年後に控えたサッカーW南アフリカ大会の欧州プレーオフ、フランス対アイルラン戦の結末が面白くない。 延長前半フランスのキャプテン、ティエリ・アンリがゴール前でハンドの反則をしながら出したボールをチームのウイリアム・ギャラスがヘディングシュー…

553 まとめて読書 秋の夜長に

季節は秋から初冬へと移行している。昔から「秋の夜長は読書」といわれる。しかし、この言葉は生きているのだろうか。せわしい現代日本人からは、そうした習慣は次第に失われていっているのかもしれない。いい本に巡りあうことができれば、その習慣は復活す…

553 まとめて読書 秋の夜長に

季節は秋から初冬へと移行している。昔から「秋の夜長は読書」といわれる。しかし、この言葉は生きているのだろうか。せわしい現代日本人からは、そうした習慣は次第に失われていっているのかもしれない。いい本に巡りあうことができれば、その習慣は復活す…

552 浅田真央の試練 挫折を乗り越えて

夜空を見上げると、10月末の夜のように月と木星の饗宴がまばゆい。あの時は半月の下に木星が輝いていた。それがいまは全く逆転し、木星が上で月が斜め下になっている。自然の摂理を感じながら、ある少女のことを考えた。フィギュアスケート界の天才、浅田…

552 浅田真央の試練 挫折を乗り越えて

夜空を見上げると、10月末の夜のように月と木星の饗宴がまばゆい。あの時は半月の下に木星が輝いていた。それがいまは全く逆転し、木星が上で月が斜め下になっている。自然の摂理を感じながら、ある少女のことを考えた。フィギュアスケート界の天才、浅田…

551 いまどき「つかみガネ」なんて 官房機密費問題

最近は腹をたてないように注意をしている。健康に悪いからだ。でも、つい「機密費」のニュースを見て、腹を立ててしまった。 日本政府には「つかみ金」という慣習がいまもあることを、多くの国民が知った。麻生政権末期に2億5千万円もの官房機密費の駆け込…

551 いまどき「つかみガネ」なんて 官房機密費問題

最近は腹をたてないように注意をしている。健康に悪いからだ。でも、つい「機密費」のニュースを見て、腹を立ててしまった。 日本政府には「つかみ金」という慣習がいまもあることを、多くの国民が知った。麻生政権末期に2億5千万円もの官房機密費の駆け込…

550 介助犬の受難 JRの無知に思う

公共交通機関の代表ともいえるJRは、国鉄時代から徹底した合理化が進み、ラッシュ時でもホームには駅員の姿はほとんど見かけない。 自殺多発時代、ホームから電車に飛び込む人が後を絶たない。その結果、JRのダイヤはよく乱れる。JR(東日本)鎌取駅(…

550 介助犬の受難 JRの無知に思う

公共交通機関の代表ともいえるJRは、国鉄時代から徹底した合理化が進み、ラッシュ時でもホームには駅員の姿はほとんど見かけない。 自殺多発時代、ホームから電車に飛び込む人が後を絶たない。その結果、JRのダイヤはよく乱れる。JR(東日本)鎌取駅(…

549 フィクションとノンフィクションの境目は 沈まぬ太陽

フィクションとノンフィクションには、創作と事実という境界がある。しかし日航ジャンボ機が群馬県・御巣鷹山に墜落し、乗員乗客520人が亡くなった事故をモデルにした映画「沈まぬ太陽」は、フィクションとうたいながらもノンフィクションに近い。日航の…

549 フィクションとノンフィクションの境目は 沈まぬ太陽

フィクションとノンフィクションには、創作と事実という境界がある。しかし日航ジャンボ機が群馬県・御巣鷹山に墜落し、乗員乗客520人が亡くなった事故をモデルにした映画「沈まぬ太陽」は、フィクションとうたいながらもノンフィクションに近い。日航の…

548 人間の尊厳を思う 映画「さまよう刃」

広島県北広島町の山中で遺体が見つかった島根県立大1年、平岡都さんの事件は悲惨だ。首が切り落とされ、体も多くの傷があったという。遺族にとっては耐え難い事件である。映画「さまよう刃」を見て、犯罪被害者の苦しみ、悲しみを思った。 昨年9月のブログ…

548 人間の尊厳を思う 映画「さまよう刃」

広島県北広島町の山中で遺体が見つかった島根県立大1年、平岡都さんの事件は悲惨だ。首が切り落とされ、体も多くの傷があったという。遺族にとっては耐え難い事件である。映画「さまよう刃」を見て、犯罪被害者の苦しみ、悲しみを思った。 昨年9月のブログ…

547 夕焼け空 茜雲に思う

北千住駅前だった。彼はあわてて電車に乗り、現場に向かった。駅前の道路わきに息子の車が止まっており、後にはパトカーがいた。ふらふら状態の息子さんは、父親が駆けつけたことを知って、安心したのかようやく話ができるようになった。 「車を運転していて…

547 夕焼け空 茜雲に思う

昼ごろまで降っていた雨が午後には上がり、犬の散歩をする時間帯には虹が出た。少しすると、西の空は見事な夕焼けになった。昨日までの寒さはうそのようだ。携帯電話のカメラを使って、何枚か撮影したのが添付している写真だ。茜色に染まった夕空を見上げな…

546 知床旅情とともに 森繁久弥さんの死

札幌で生活をしたことがある。最初が1990年初めの1年半で、次が10年後の2000年代初めの2年間だ。合わせても3年半という短い期間だが「第二の故郷」と自称するほど北海道が好きになった。 北海道を離れる人と一緒に同僚たちが肩を組みながら「知…

546 知床旅情とともに 森繁久弥さんの死

札幌で生活をしたことがある。最初が1990年初めの1年半で、次が10年後の2000年代初めの2年間だ。合わせても3年半という短い期間だが「第二の故郷」と自称するほど北海道が好きになった。 北海道を離れる人と一緒に同僚たちが肩を組みながら「知…

545 逃亡の果てに 情報化社会の市橋容疑者逮捕

3日のブログ「現代を象徴する事件と警察力」の中で、「千葉県警は、2007年3月の英会話学校講師の英国人女性殺害事件(容疑者の指名手配は死体遺棄容疑)でも、写真まで公開したのにいまだに容疑者を逮捕していない」と書いた。 翌4日の新聞朝刊(朝日…

545 逃亡の果てに 情報化社会の市橋容疑者逮捕

3日のブログ「現代を象徴する事件と警察力」の中で、「千葉県警は、2007年3月の英会話学校講師の英国人女性殺害事件(容疑者の指名手配は死体遺棄容疑)でも、写真まで公開したのにいまだに容疑者を逮捕していない」と書いた。 翌4日の新聞朝刊(朝日…

544 濃霧の朝に

陸上で100メートル未満、海上で500メートル未満しか視程がないことを「濃霧」というのだそうだ。その濃霧がけさの散歩道を覆っていた。 このところの冷え込みで調整池端の雑木林は急に色づき始め、秋の気配が濃厚になってきた。庭にあるゆずの実が黄色…

544 濃霧の朝に

陸上で100メートル未満、海上で500メートル未満しか視程がないことを「濃霧」というのだそうだ。その濃霧がけさの散歩道を覆っていた。 このところの冷え込みで調整池端の雑木林は急に色づき始め、秋の気配が濃厚になってきた。庭にあるゆずの実が黄色…

543 理解困難な小説 高村薫「太陽を曳く馬」

難解で手に負えないと思った。 高村薫の「太陽を曳く馬」は、読んでいて疲れてしまう作品だ。この作品の内容を理解して読了することは至難ではないか。高村薫という作家の名前に引き寄せられて、読み始めたものの、読後感は「徒労」であり「理解不能」だった…

543 理解困難な小説 高村薫「太陽を曳く馬」

難解で手に負えないと思った。 高村薫の「太陽を曳く馬」は、読んでいて疲れてしまう作品だ。この作品の内容を理解して読了することは至難ではないか。高村薫という作家の名前に引き寄せられて、読み始めたものの、読後感は「徒労」であり「理解不能」だった…

542 不屈の精神でMVPの松井 イチローとの比較

日本のプロ野球から大リーグに行き活躍しているイチローと松井秀喜は、どちらが大リーグの歴史に残る選手なのだろうか。 ワールドシリーズでヤンキースが優勝し、松井はMVPに選ばれた。もちろん、日本選手初の快挙である。録画したヤンキースの優勝試合を…

542 不屈の精神でMVPの松井 イチローとの比較

日本のプロ野球から大リーグに行き活躍しているイチローと松井秀喜は、どちらが大リーグの歴史に残る選手なのだろうか。 ワールドシリーズでヤンキースが優勝し、松井はMVPに選ばれた。もちろん、日本選手初の快挙である。録画したヤンキースの優勝試合を…