小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

796 沈黙の春の再現なのか・・・

沈丁花やハクモクレンの花が咲き出し、桜開花の便りも届き始めた。だが・・・。いま日本列島は、レイチェル・カーソンのノンフィクション作品「沈黙の春」のような様相になりつつある。 カーソンは、有機塩素系の殺菌剤(DDT)の危険性を訴え、序章ではこ…

796 沈黙の春の再現なのか・・・

沈丁花やハクモクレンの花が咲き出し、桜開花の便りも届き始めた。だが・・・。いま日本列島は、レイチェル・カーソンのノンフィクション作品「沈黙の春」のような様相になりつつある。 カーソンは、有機塩素系の殺菌剤(DDT)の危険性を訴え、序章ではこ…

795 心に太陽を 避難所の人々へ

朝から昼まで窓ガラスは曇っていた。外は冷えているのだ。地震と津波と原発事故の被災地も真冬の冷え込みだ。彼岸とはいえ春はまだ遠い。避難所の暮らしをしている想像もつかない多数の人たちに、何と言葉を掛ければいいのか。 そんなことを考えていた時、人…

795 心に太陽を 避難所の人々へ

朝から昼まで窓ガラスは曇っていた。外は冷えているのだ。地震と津波と原発事故の被災地も真冬の冷え込みだ。彼岸とはいえ春はまだ遠い。避難所の暮らしをしている想像もつかない多数の人たちに、何と言葉を掛ければいいのか。 そんなことを考えていた時、人…

794 運命論者にはなりたくないが・・・ 9日ぶりに生還した祖母と孫

大津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市で9日ぶりに80歳の女性と16歳の男の孫が救助された。 昨年8月に起きたチリの鉱山落盤事故では、鉱山作業員33人が地下634メートルの坑道に閉じ込められ、69日後に救出されるというニュースが世界中を駆け…

794 運命論者にはなりたくないが・・・ 9日ぶりに生還した祖母と孫

大津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市で9日ぶりに80歳の女性と16歳の男の孫が救助された。 昨年8月に起きたチリの鉱山落盤事故では、鉱山作業員33人が地下634メートルの坑道に閉じ込められ、69日後に救出されるというニュースが世界中を駆け…

793 「東電に裏切られた」 避難民の悲痛な声

マグニチュード9・0という巨大地震が起きた2011年3月11日午後2時46分は世界の歴史に刻まれることだろう。 あれからきょう(19日)で8日目だ。昨夜のテレビやきょうの新聞では、被災地では地震発生時刻に犠牲者に対し黙とうをしたという報道が…

793 「東電に裏切られた」 避難民の悲痛な声

マグニチュード9・0という巨大地震が起きた2011年3月11日午後2時46分は世界の歴史に刻まれることだろう。 あれからきょう(19日)で8日目だ。昨夜のテレビやきょうの新聞では、被災地では地震発生時刻に犠牲者に対し黙とうをしたという報道が…

792 大災害から1週間 原発は、今後の国民生活は?

東日本大震災はきょうで1週間になった。茫然と過ごした日々だった。被災地には雪が降り、被災した皆さんは寒さに震えているだろう。何とかしたいと思う。 こんな中で東京電力福島第一原発の危機的状況が続いている。自衛隊ヘリコプターによる放水、警視庁機…

792 大災害から1週間 原発は、今後の国民生活は?

東日本大震災はきょうで1週間になった。茫然と過ごした日々だった。被災地には雪が降り、被災した皆さんは寒さに震えているだろう。何とかしたいと思う。 こんな中で東京電力福島第一原発の危機的状況が続いている。自衛隊ヘリコプターによる放水、警視庁機…

791 永遠に緑の真珠であれ 燃える気仙沼・大島

今度の地震で私がかつて住んだことがある「東北」が甚大な被害を受けた。 20代後半には仙台で生活をした。家族は杜の都といわれる仙台が気に入り、いつかまた住んでみたいと繰り返した。津波で被害を受けた地名が出るたびに思い出が断ち切られそうで、悔し…

791 永遠に緑の真珠であれ 燃える気仙沼・大島

今度の地震で私がかつて住んだことがある「東北」が甚大な被害を受けた。20代後半には仙台で生活をした。家族は杜の都といわれる仙台が気に入り、いつかまた住んでみたいと繰り返した。津波で被害を受けた地名が出るたびに思い出が断ち切られそうで、悔し…

790 通じなかった現代の「稲むらの火」 想像を絶する巨大地震と大津波

「稲むらの火」という大地震の際の有名な話がある。1854年12月24日(安政元年11月5日)安政南海地震(M8・4)が発生した際、紀伊国広村(現在の 和歌山県広川町)で、醤油製造業を営んでいた濱口儀兵衛(後の梧陵)が津波をくることを予感し、稲む…

790 通じなかった現代の「稲むらの火」 想像を絶する巨大地震と大津波

「稲むらの火」という大地震の際の有名な話がある。1854年12月24日(安政元年11月5日)安政南海地震(M8・4)が発生した際、紀伊国広村(現在の 和歌山県広川町)で、醤油製造業を営んでいた濱口儀兵衛(後の梧陵)が津波をくることを予感し、稲む…

789 夢であってほしいのに・・・被害拡大の地震

こんなことは現実ではなく夢であってほしいと思う。岩手、宮城、福島を中心に東北、北海道、関東各地域が巨大地震と大津波で壊滅状態になっている。縁の深い地域が自然の脅威にさらされ、多くの人が犠牲になった。安否不明の人たちも増える一方だ。かつて会…

789 夢であってほしいのに……被害拡大の地震

こんなことは現実ではなく夢であってほしいと思う。岩手、宮城、福島を中心に東北、北海道、関東各地域が巨大地震と大津波で壊滅状態になっている。縁の深い地域が自然の脅威にさらされ、多くの人が犠牲になった。安否不明の人たちも増える一方だ。かつて会…

788 「帰宅難民」を経験 巨大地震にどう向き合うか

M8・8という信じられないほどの巨大地震が発生し、宮城県栗原市で震度7を記録するなど、日本列島は大揺れに揺れた。被害の詳細はまだ分からないが、相当深刻な事態になりそうな予感がする。 地震発生時、東京都心(港区赤坂1丁目)の8階建ての6階の勤…

788 「帰宅難民」を経験 巨大地震にどう向き合うか

M8・8という信じられないほどの巨大地震が発生し、宮城県栗原市で震度7を記録するなど、日本列島は大揺れに揺れた。被害の詳細はまだ分からないが、相当深刻な事態になりそうな予感がする。 地震発生時、東京都心(港区赤坂1丁目)の8階建ての6階の勤…

787 光の春、ウグイスの初音と花粉症と 心弾む散歩の季節

毎朝6時ちょっと過ぎたころ、犬とともに散歩に出る。散歩コースの調整池周辺の小さな森から、ウグイスの鳴き声が聞こえるようになったのはつい先日のことだった。 「ウグイスが初めて鳴くのをどう表現するんだっけ」「ああそうだ。初音だった」なんてことを…

787 光の春、ウグイスの初音と花粉症と 心弾む散歩の季節

毎朝6時ちょっと過ぎたころ、犬とともに散歩に出る。散歩コースの調整池周辺の小さな森から、ウグイスの鳴き声が聞こえるようになったのはつい先日のことだった。 「ウグイスが初めて鳴くのをどう表現するんだっけ」「ああそうだ。初音だった」なんてことを…

786 和の文化はゆすりたかりなのか 米日本部長の極論に驚く

日本は「和の文化」だと一部知識人が使い、欧米の人々にもそう思われているようだ。そうなのだろうかと、米国務省のメア日本部長(前駐沖縄総領事)の沖縄をめぐる問題発言報道を見て考えた。 ウィキペディアで和の文化を引くと、日本民族の文化の本質は個性…

786 和の文化はゆすりたかりなのか 米日本部長の極論に驚く

日本は「和の文化」だと一部知識人が使い、欧米の人々にもそう思われているようだ。そうなのだろうかと、米国務省のメア日本部長(前駐沖縄総領事)の沖縄をめぐる問題発言報道を見て考えた。 ウィキペディアで和の文化を引くと、日本民族の文化の本質は個性…

785 話題提供の2人のスポーツ選手 雄飛と転身と

昨今は暗い話題が多い。時代背景なのだろうが、どうせなら明るい話題に接したいと思う。そんな時スポーツをめぐる2人の青年が明るい話題を提供してくれた。 東京マラソンで3位になり、世界陸上出場を内定した埼玉県職員の川内優輝選手(23)と大相撲を引…

785 話題提供の2人のスポーツ選手 雄飛と転身と

昨今は暗い話題が多い。時代背景なのだろうが、どうせなら明るい話題に接したいと思う。そんな時スポーツをめぐる2人の青年が明るい話題を提供してくれた。 東京マラソンで3位になり、世界陸上出場を内定した埼玉県職員の川内優輝選手(23)と大相撲を引…

784 総合芸術家・魯山人の生涯に光 すさまじい取材の評伝

誤解されることが多かった北大路魯山人に光を当てたのが山田和の「知られざる魯山人」だ。山田はこの本で魯山人を「総合芸術家」と書いている。これほど微に入り細にわたった評伝はたぶんないだろう。しかもノンフィクションの取材がいかにすさまじいもので…

784 総合芸術家・魯山人の生涯に光 すさまじい取材の評伝

誤解されることが多かった北大路魯山人に光を当てたのが山田和の「知られざる魯山人」だ。山田はこの本で魯山人を「総合芸術家」と書いている。これほど微に入り細にわたった評伝はたぶんないだろう。しかもノンフィクションの取材がいかにすさまじいもので…

783 庭先で聞く政治談義 主婦たちの思いは?

2月27日のブログで、中学生が「国会議員なんてみんなやめればいい」と話していたことを家族が聞いたと紹介した。庭にいると、その前の遊歩道を歩く人たちの声が時々聞こえる。例えば、主婦ならば今の国会の姿を見て次のような会話をしているのかもしれな…

783 庭先で聞く政治談義 主婦たちの思いは?

2月27日のブログで、中学生が「国会議員なんてみんなやめればいい」と話していたことを家族が聞いたと紹介した。庭にいると、その前の遊歩道を歩く人たちの声が時々聞こえる。例えば、主婦ならば今の国会の姿を見て次のような会話をしているのかもしれな…