小径を行く 

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(筆者=石井克則・遊歩)

3124 空の雲と仲間たち 句集に挟まれた一枚のはがき

夏空へ雲のらくがき奔放に 富安風生の句の世界がラジオ体操をする私の頭の上に広がっていた。青空に映える白い雲、その造形美はまさに自由奔放だ。梅雨が明け、夏の空に浮かぶ雲は、日々異なる姿を見せてくれる。前回のブログと同じ雲の写真だ。一本の長い縄…

3123 短い付き合いでも濃密な日々 『老犬トレイ』を聴く

夏の朝、上空に飛行機雲が。その下でラジオ体操。 ラジオ体操の帰り、毎日のように老犬に出会う。高齢になったためか、真っ直ぐ歩くことはできず、よろよろしながら懸命に歩こうとする姿は痛々しい。アメリカのスティーブン・フォスター(1826~1864)が作っ…

3122 国際正義はどこに ICCは風前の灯?

(昨日のわが街の夕焼け) かたやICC(国際刑事裁判所・赤根智子所長=オランダハーグ)の解体を主張する国務長官、一方、同じ国の大都市ニューヨーク市長が、ICCから逮捕状が出ているイスラエル首相の逮捕を検討するというニュースが流れている。分断された…

3121 涼しさは平等ではない 猛暑時代に読む子規の句

北海道の夏の風景 金持は涼しき家に住みにけり 1898(明治31)年、正岡子規31歳の時の句だ。子規は死病となった脊椎カリエスを既に発症し、根岸の子規庵で闘病生活に入っていた。当時、日本では扇風機は量産されず、貴重品だった。もちろん子規庵に…

3120 「私の南極越冬隊員物語」 「今しかない 第13号』から(2)完

「今しかない 第13号』には、かつて日立製作所に勤務し、3度に渡って南極観測隊越冬隊員の体験をした多賀正昭さんの半生を紹介する漫画「我が人生行路 後悔せず」が掲載されている。この小冊子編集責任者、齋藤八重子さんの生きてきた道を『ゼロからの病…