小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

188 和菓子と洋菓子と とげぬき地蔵通りを歩く

巣鴨のとげぬき地蔵通りは、平日にもかかわらず多くの人出でにぎわっていた。この通りを歩いて、途中横道に抜ける学校を訪問した帰りに通りをぶらつき、「元祖 塩大福」の店に寄った。 「みずの」という大福の店は、行きは行列を作っていたので、帰りに大福…

188 和菓子と洋菓子と とげぬき地蔵通りを歩く

巣鴨のとげぬき地蔵通りは、平日にもかかわらず多くの人出でにぎわっていた。この通りを歩いて、途中横道に抜ける学校を訪問した帰りに通りをぶらつき、「元祖 塩大福」の店に寄った。 「みずの」という大福の店は、行きは行列を作っていたので、帰りに大福…

187 官も民もひどい乱れ これが日本の現状

防衛省や厚生労働省のいい加減さが毎日話題になっている。いつの時代でも、悪い奴や責任を逃れようとする役人はいる。日本だけでなく、隣国、中国でも公務員の汚職はひどい実態にあるという。 いま、2つの省以外の役人たちは、どんな思いで報道や国会の動き…

187 官も民もひどい乱れ これが日本の現状

防衛省や厚生労働省のいい加減さが毎日話題になっている。いつの時代でも、悪い奴や責任を逃れようとする役人はいる。日本だけでなく、隣国、中国でも公務員の汚職はひどい実態にあるという。 いま、2つの省以外の役人たちは、どんな思いで報道や国会の動き…

186 「暴走老人」(藤原智美著)考  青木の一途さに脱帽

いま、「新老人」という言葉が使われている。各地で老人たちがキレた末に、暴力を振るうケースが跡を絶たないのだ。殺人を犯す老人もいる。自分を抑えることができずに暴走して、事件を起こす。そこまでは至らないものの、公共の場で、あらゆる醜態を見せる…

186 「暴走老人」(藤原智美著)考  青木の一途さに脱帽

いま、「新老人」という言葉が使われている。各地で老人たちがキレた末に、暴力を振るうケースが跡を絶たないのだ。殺人を犯す老人もいる。自分を抑えることができずに暴走して、事件を起こす。そこまでは至らないものの、公共の場で、あらゆる醜態を見せる…

185 野間文芸賞 「ノルゲ」 佐伯一麦のノルウェーの四季

このようにして、ゆったりとした時間を送る日本人もいる。それが私小説作家、佐伯一麦の近著「ノルゲ」(ノルウェー語でノルウェーのこと)に登場する作家だ。6年をかけて書いたというだけに、分厚い小説だ。佐伯に対する冒涜かもしれないが、私はそれを数日…

185 野間文芸賞 「ノルゲ」 佐伯一麦のノルウェーの四季

このようにして、ゆったりとした時間を送る日本人もいる。それが私小説作家、佐伯一麦の近著「ノルゲ」(ノルウェー語でノルウェーのこと)に登場する作家だ。6年をかけて書いたというだけに、分厚い小説だ。佐伯に対する冒涜かもしれないが、私はそれを数日…

184 どこへ行った闘争心 NZ・オールブラックスの敗退

ニュージーランドには、マオリと呼ばれる先住民族がいる。全人口の約15%がマオリであり、ニュージーランドをラグビー強国にした原動力はマオリの存在なのだ。 だが、フランスで開催されたラグビーのワールドカップでは、世界ランキング1位だったニュージー…

184 どこへ行った闘争心 NZ・オールブラックスの敗退

ニュージーランドには、マオリと呼ばれる先住民族がいる。全人口の約15%がマオリであり、ニュージーランドをラグビー強国にした原動力はマオリの存在なのだ。 だが、フランスで開催されたラグビーのワールドカップでは、世界ランキング1位だったニュージー…

183 秋のお花畑 セイダカアワダチソウが群生

次第に冷気が増してきて、秋の花は少なくなってきた。もちろん、私の好きなコスモスはいま花の盛りを迎えている。 バラも春よりは花が小さいものの頑張って咲いているし、菊もこれからだ。。だが、家々の庭先の花壇は寂しくなりつつある。やはり春の方が気持…

183 秋のお花畑 セイダカアワダチソウが群生

次第に冷気が増してきて、秋の花は少なくなってきた。もちろん、私の好きなコスモスはいま花の盛りを迎えている。 バラも春よりは花が小さいものの頑張って咲いているし、菊もこれからだ。だが、家々の庭先の花壇は寂しくなりつつある。やはり春の方が気持ち…

182 『川の光』 大人も読める寓話(松浦寿輝著)

この土日は穏やかな天気に恵まれ、のんびりと犬と自宅周辺を散歩した。森を切り崩して大規模な住宅街を造っている地区があり、ここに棲んでいた動物たちはどうしただろうかと思った。この街に住んで20年になる。宅地開発のために山が切り崩され、緑は私が移…

182 『川の光』大人も読める寓話(松浦寿輝著)

この土、日は穏やかな天気に恵まれ、のんびりと犬と自宅周辺を散歩した。森を切り崩して大規模な住宅街を造っている地区があり、ここに棲んでいた動物たちはどうしただろうかと思った。この街に住んで20年になる。宅地開発のために山が切り崩され、緑は私が…

181 報復の連鎖に戸惑い 映画「キングダム」

アメリカ映画「Ray/レイ」でアカデミー賞主演男優賞を取ったジェイミー・フォックス主演の最新作「キングダム」を見た。 サウジアラビアの外国人居住区で起きた自爆テロを題材に、米連邦捜査局(FBI)の捜査官役のフォックスら4人のチームがサウジの現場に…

181 報復の連鎖に戸惑い 映画「キングダム」

アメリカ映画「Ray/レイ」でアカデミー賞主演男優賞を取ったジェイミー・フォックス主演の最新作「キングダム」を見た。 サウジアラビアの外国人居住区で起きた自爆テロを題材に、米連邦捜査局(FBI)の捜査官役のフォックスら4人のチームがサウジの現場に…

180 疲れないための読書法 頭を休める本を選ぶ

読書の秋である。書店に入って、これはと思う本にめぐり合ったときのときめきはだれでも味わったことがあるだろう。そんな本に最近出会い、いま読んでいる。この本については、次の機会に記すとしよう。きょうは、疲れないための読書法についてのうんちくで…

180 疲れないための読書法 頭を休める本を選ぶ

読書の秋である。書店に入って、これはと思う本にめぐり合ったときのときめきはだれでも味わったことがあるだろう。そんな本に最近出会い、いま読んでいる。この本については、次の機会に記すとしよう。きょうは、疲れないための読書法についてのうんちくで…

179 瓦屋根と白壁 岡山・真庭「日本の原風景」

瓦屋根の民家は、一様に白壁づくりで、秋の柔らかな日差しに輝いている。周囲には黄金色の田んぼが広がる-。「ヨーロッパの田園地帯よりも、こちらの方が落ち着きませんか」と、地元の人に言われる。私も相槌を打つ。初秋を迎えた岡山県津山、真庭市を初め…

179 瓦屋根と白壁 岡山・真庭「日本の原風景」

瓦屋根の民家は、一様に白壁づくりで、秋の柔らかな日差しに輝いている。周囲には黄金色の田んぼが広がる-。「ヨーロッパの田園地帯よりも、こちらの方が落ち着きませんか」と、地元の人に言われる。私も相槌を打つ。初秋を迎えた岡山県津山、真庭市を初め…

178 赤福よお前もか 不正の系図

ゴルフはマナーに厳しいスポーツだ。スコアを故意に少なく記入して、男子では5年、女子では何と10年の公式試合の出場停止処分を受けた選手がいたことを記憶している。不二家、石屋製菓に続いて、土産物としては全国一の販売を誇る「赤福餅」の製造日偽装問題は…

178 赤福よお前もか 不正の系図

ゴルフはマナーに厳しいスポーツだ。スコアを故意に少なく記入して、男子では5年、女子では何と10年の公式試合の出場停止処分を受けた選手がいたことを記憶している。不二家、石屋製菓に続いて、土産物としては全国一の販売を誇る「赤福餅」の製造日偽装問題は…

177 爽快さの喪失 ボクシングの亀田

11日夜のボクシング、「世界フライ級タイトルマッチ」と銘打ったTBSの番組には、怒りを通り越して、あきれてしまった。 挑戦者の亀田大毅の反則を繰り返すふてぶてしい試合ぶりからは、スポーツが持つ「爽やかさ」は全く感じられなかった。試合開始まで1時間…

177 爽快さの喪失 ボクシングの亀田

11日夜のボクシング、「世界フライ級タイトルマッチ」と銘打ったTBSの番組には、怒りを通り越して、あきれてしまった。 挑戦者の亀田大毅の反則を繰り返すふてぶてしい試合ぶりからは、スポーツが持つ「爽やかさ」は全く感じられなかった。試合開始まで1時間…

176 世界遺産第1号「姫路城」 司馬遼太郎の世界を思う

「うーん」とため息をついた。何とも言いがたい感情だ。昨年3月に訪れたドイツのノイシュバンシュタイン城を連想した。いつでも行けると思いながら、これまで行くことがなかった国宝、姫路城についに立ち寄った。 天守閣は、馥郁としたキンモクセイ(驚くほ…

176 世界遺産第1号「姫路城」司馬遼太郎の世界を思う

「うーん」とため息をついた。何とも言いがたい感情だ。昨年3月に訪れたドイツのノイシュバンシュタイン城を連想した。いつでも行けると思いながら、これまで行くことがなかった国宝、姫路城についに立ち寄った。 天守閣は、馥郁としたキンモクセイ(驚くほ…

175 秋の海もいい 九十九里にて

九十九里は自宅から車で1時間もかからない。時折車で出かける。ただ、海を見るだけでいい。心が和む。周囲にいまでいう「里山」がある家で生まれ、育った。海とは縁のない少年時代だった。山は私の友達といってよかった。長じて、海近くで生活するようになっ…

175 秋の海もいい 九十九里にて

九十九里は自宅から車で1時間もかからない。時折車で出かける。ただ、海を見るだけでいい。心が和む。周囲にいまでいう「里山」がある家で生まれ、育った。海とは縁のない少年時代だった。山は私の友達といってよかった。長じて、海近くで生活するようになっ…

174 ベトさんの死 悲劇の青春

下半身がつながった結合双生児として産まれた双子の兄弟のうち、兄のグエン・ベトさんが亡くなった。26歳の短い一生だった。 弟のグエン・ドクさんが結婚したとニュースに出たのは、たしか昨年ではなかったか。ベトナム戦争の被害者であるベトさんのご冥福…

174 ベトさんの死 悲劇の青春

下半身がつながった結合双生児として産まれた双子の兄弟のうち、兄のグエン・ベトさんが亡くなった。26歳の短い一生だった。 弟のグエン・ドクさんが結婚したとニュースに出たのは、たしか昨年ではなかったか。ベトナム戦争の被害者であるベトさんのご冥福…