小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

1348 ミモザ咲く季節 ダンテが踏みし甃(いしだたみ)

庭にある2本の黄色い花が咲きました。いわゆる「ミモザ」です。1本はよく見かけるもので、こちらは「ミモザアカシア」、もう1本はやや色が薄い「銀葉アカシア」です。いずれもオーストラリア原産の初春の花です。 歳時記には「マメ科の常緑高木。『ミモザ…

1348 ミモザ咲く季節 ダンテが踏みし甃(いしだたみ)

庭にある2本の黄色い花が咲きました。いわゆる「ミモザ」です。1本はよく見かけるもので、こちらは「ミモザアカシア」、もう1本はやや色が薄い「銀葉アカシア」です。いずれもオーストラリア原産の初春の花です。 歳時記には「マメ科の常緑高木。『ミモザ…

1347 東日本大震災・原発事故から4年 人の心に浮かぶもの

「福島の原発事故が日本という高度な技術水準を持つ国でもリスクがあり、事故は起きるのだということを如実に示した。私たちが現実に起こりうるとは思えないと考えていたリスクがあることが分かった」 「エネルギーの3分の1を原発が担っている。それが止まっ…

1347 東日本大震災・原発事故から4年 人の心に浮かぶもの

「福島の原発事故が日本という高度な技術水準を持つ国でもリスクがあり、事故は起きるのだということを如実に示した。私たちが現実に起こりうるとは思えないと考えていたリスクがあることが分かった」 「エネルギーの3分の1を原発が担っている。それが止まっ…

1346 過去と向き合う姿勢 「パリよ永遠に」とメルケル首相来日

来日したドイツのメルケル首相が講演で、第2次大戦中に関係が悪化した周辺国との和解には「過去と向き合うことが重要」との認識を示し、不倶戴天の敵だったドイツとフランスの関係が和解から友情に発展したのは「両国民が歩み寄ろうとしたところから始まった…

1346 過去と向き合う姿勢 「パリよ永遠に」とメルケル首相来日

来日したドイツのメルケル首相が講演で、第2次大戦中に関係が悪化した周辺国との和解には「過去と向き合うことが重要」との認識を示し、不倶戴天の敵だったドイツとフランスの関係が和解から友情に発展したのは「両国民が歩み寄ろうとしたところから始まった…

1345 平山郁夫の一枚の絵 千葉県立美術館にて

「サラエボは画家としての私に、どんな境遇や環境にあろうと、平和を祈る作品を描き続けなければならないと、あらためて覚悟させた。画家として、感動することがいかに大事であるかを再認識させた」―。 改修工事のため休館していた千葉県立美術館が再開館し…

1345 平山郁夫の一枚の絵 千葉県立美術館にて

「サラエボは画家としての私に、どんな境遇や環境にあろうと、平和を祈る作品を描き続けなければならないと、あらためて覚悟させた。画家として、感動することがいかに大事であるかを再認識させた」――。 改修工事のため休館していた千葉県立美術館が再開館し…

1344 戦争は人間の所業の空しさ 戦艦武蔵発見に思う

戦艦「武蔵」が米軍の攻撃で沈没したのは1944年10月24日のことである。それから既に70年が過ぎている。米マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏がフィリピン中部のシブヤン海でその武蔵を発見したとインターネットのツイッターで写真や動画を掲載した…

1344 戦争は人間の所業の空しさ 戦艦武蔵発見に思う

戦艦「武蔵」が米軍の攻撃で沈没したのは1944年10月24日のことである。それから既に70年が過ぎている。米マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏がフィリピン中部のシブヤン海でその武蔵を発見したとインターネットのツイッターで写真や動画を掲載した。…

1343 春をどう感じるか 手賀沼よよみがえれ

3月はどんな季節なのだろう。詩人の大岡信は「大地が再生し古いものと新しいものが交替する時期」と述べている。そんな3月の初めに、以前から続いている「子規の会」という句会があった。 私を含めほとんどが俳句の初心者である。15分程度で当日の「席題」…

1343 春をどう感じるか 手賀沼よよみがえれ

3月はどんな季節なのだろう。詩人の大岡信は「大地が再生し古いものと新しいものが交替する時期」と述べている。そんな3月の初めに、以前から続いている「子規の会」という句会があった。 私を含めほとんどが俳句の初心者である。15分程度で当日の「席題」…

1342 透明感あふれる朝 開花待つ花々たち

文芸評論家の杉本秀太郎は「春の花は、どれも押しなべて人を過去のほうへ、回想へ、幼少時へと引き戻すのは何故だろう」(講談社学術文庫・花ごよみ)と書いている。春は花の季節でもあるが、杉本が書くように、この季節の花は桜やつくしをはじめとして人を…

1342 透明感あふれる朝 開花待つ花々たち

文芸評論家の杉本秀太郎は「春の花は、どれも押しなべて人を過去のほうへ、回想へ、幼少時へと引き戻すのは何故だろう」(講談社学術文庫・花ごよみ)と書いている。春は花の季節でもあるが、杉本が書くように、この季節の花は桜やつくしをはじめとして人を…

1341 風が吹き抜けるように 3月のはじめに

3月になった。この2カ月は「冬」を象徴する暗いニュースが続いた。1月から2月にかけては主にイスラム過激派「イスラム国」に処刑された後藤健二さんと湯川遥菜さんのこと、そして、2月から3月の現在は、川崎市の中学1年生、上村僚太君殺害事件である。これら…

1341 風が吹き抜けるように 3月のはじめに

3月になった。この2カ月は「冬」を象徴する暗いニュースが続いた。1月から2月にかけては主にイスラム過激派「イスラム国」に処刑された後藤健二さんと湯川遥菜さんのこと、そして、2月から3月の現在は、川崎市の中学1年生、上村僚太君殺害事件である。これら…