小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

211 おおみそかに思う 時代の変化

小さな貸し農園で野菜をつくっている。もう10年になるというのに、収穫はほかの畑に比べよくない。貧弱さに同情して近くの畑の人たちがおすそわけをしてくれる。収穫が少ない理由は分かっている。無農薬だけでなく、手入れを怠っているからだ。 (写真はこ…

211 おおみそかに思う 時代の変化

小さな貸し農園で野菜をつくっている。もう10年になるというのに、収穫はほかの畑に比べよくない。貧弱さに同情して近くの畑の人たちがおすそわけをしてくれる。収穫が少ない理由は分かっている。無農薬だけでなく、手入れを怠っているからだ。 (写真はこ…

210 カワセミとの出会い 師走のやすらぎ

宝石のヒスイの由来は、カワセミ(翡翠)なのだそうだ。それほどに、野鳥のカワセミは美しい。朝、犬の散歩をしていてこの小鳥を見かけた。散歩コースの一つである遊歩道のわきを流れる小川に沿って、きれいな色をした小鳥が飛んでいた。最近あまり見かけな…

210 カワセミとの出会い 師走のやすらぎ

宝石のヒスイの由来は、カワセミ(翡翠)なのだそうだ。それほどに、野鳥のカワセミは美しい。朝、犬の散歩をしていてこの小鳥を見かけた。散歩コースの一つである遊歩道のわきを流れる小川に沿って、きれいな色をした小鳥が飛んでいた。最近あまり見かけな…

209 アイ・アム・レジェンド 疑問多いSF映画

東京駅近くの国際フォーラム広場のあちこちに「地球上に人間は一人だけになった」と大書された映画のポスターが掲示されている。いま上映中のウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」の宣伝ポスターだ。 ウィル・スミスはいまさら言うまでもなく、実…

209 アイ・アム・レジェンド 疑問多いSF映画

東京駅近くの国際フォーラム広場のあちこちに「地球上に人間は一人だけになった」と大書された映画のポスターが掲示されている。いま上映中のウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」の宣伝ポスターだ。 ウィル・スミスはいまさら言うまでもなく、実…

208 熱球 国語審議会その他

新聞の読書欄は、書評担当委員が選ぶことし出版された本のベスト3というような特集を組んだ。12月恒例のもので、書評委員の好みがはっきりしていてなるほどと思う。だからといって、読んでみたいと思った本は少ない。私が12月に入って読んだ中でも当たり外れ…

208 熱球 国語審議会その他

新聞の読書欄は、書評担当委員が選ぶことし出版された本のベスト3というような特集を組んだ。12月恒例のもので、書評委員の好みがはっきりしていてなるほどと思う。だからといって、読んでみたいと思った本は少ない。私が12月に入って読んだ中でも当たり外れ…

207 2007年の足跡 私の旅模様

慌しかったこの1年も残すところ6日になった。例年になく各地を旅し、考えることも多かった。私の目に映った各地の印象を「私の旅模様」として記してみる。既にブログで紹介している地域もあるが、以下はことしの総集編である。(6月は首都圏を中心に歩いたた…

207 2007年の足跡 私の旅模様

慌しかったこの1年も残すところ6日になった。例年になく各地を旅し、考えることも多かった。私の目に映った各地の印象を「私の旅模様」として記してみる。既にブログで紹介している地域もあるが、以下はことしの総集編である。(6月は首都圏を中心に歩いたた…

206 義足のランナーに五輪資格を 両足障害の21歳の青年の活躍

陸上競技の世界で、健常者の一流ランナーに近付きつつある義足のランナーがいる。 本人は来年の北京五輪で健常者と一緒のレースに出場することを熱望しているが、国際陸連は認めない公算が大きいそうだ。「義足が競技に有利に働く」という声もあるが、私は出…

206 義足のランナーに五輪資格を 両足障害の21歳の青年の活躍

陸上競技の世界で、健常者の一流ランナーに近付きつつある義足のランナーがいる。本人は来年の北京五輪で健常者と一緒のレースに出場することを熱望しているが、国際陸連は認めない公算が大きいそうだ。「義足が競技に有利に働く」という声もあるが、私は出…

205 サザエさんの美術館 世田谷の桜新町を歩く

漫画「サザエさん」の舞台は、東京・世田谷の桜新町だ。この商店街通りは「サザエさん通り」と呼ばれている。商店街を抜けた一角に「長谷川町子美術館」があり、だいぶ以前に長谷川さんにインタビューしたことを思い出しながら、館内を見学した。 漫画のサザ…

205 サザエさんの美術館 世田谷の桜新町を歩く

漫画「サザエさん」の舞台は、東京・世田谷の桜新町だ。この商店街通りは「サザエさん通り」と呼ばれている。商店街を抜けた一角に「長谷川町子美術館」があり、だいぶ以前に長谷川さんにインタビューしたことを思い出しながら、館内を見学した。 漫画のサザ…

204 ことしの漢字は「忙」 周囲は暗い1年

先日、日本漢字能力検定協会がことしの世相を表す漢字を「偽」と発表した。全国から公募した結果、圧倒的多数で1位になったそうだ。背景には食品偽装、政界の不正など日本社会の確信犯的な不正行為があり、ことしはこのマイナスイメージの漢字がぴったり当て…

204 ことしの漢字は「忙」 周囲は暗い1年

先日、日本漢字能力検定協会がことしの世相を表す漢字を「偽」と発表した。全国から公募した結果、圧倒的多数で1位になったそうだ。背景には食品偽装、政界の不正など日本社会の確信犯的な不正行為があり、ことしはこのマイナスイメージの漢字がぴったり当て…

203 「マリと子犬の物語」&「さくら」 映画と小説で活躍する犬たち

自宅で犬を飼っていることもあって、犬が重要な役割を占める映画や小説にすぐに目が行ってしまう。中越地震の際の実話を基にした映画「マリと子犬の物語」を西加奈子の小説「さくら」は、映画と小説の違いはあっても犬が準主役の物語であり、私の興味の対象…

203 「マリと子犬の物語」&「さくら」映画と小説で活躍する犬たち

自宅で犬を飼っていることもあって、犬が重要な役割を占める映画や小説にすぐに目が行ってしまう。中越地震の際の実話を基にした映画「マリと子犬の物語」を西加奈子の小説「さくら」は、映画と小説の違いはあっても犬が準主役の物語であり、私の興味の対象…

202 船場吉兆幹部の台詞忘れ 危うい同族経営

船場吉兆の食品偽装問題(消費期限ラベルの張り替えや産地偽装など)で、記者会見した母子経営者の間で聞く方が恥ずかしいと思える「耳打ち」がテレビやラジオを通じて流れた。 言葉が出ない息子に対し、母親が「頭が真っ白になって、言葉が出ない」と、耳元…

202 船場吉兆幹部の台詞忘れ 危うい同族経営

船場吉兆の食品偽装問題(消費期限ラベルの張り替えや産地偽装など)で、記者会見した母子経営者の間で聞く方が恥ずかしいと思える「耳打ち」がテレビやラジオを通じて流れた。 言葉が出ない息子に対し、母親が「頭が真っ白になって、言葉が出ない」と、耳元…

201 藤田恵美の世界 歌唱力と最高の音質

藤田恵美という平凡な名前を聞いて、どんな女性を思い浮かべるだろうろうか。実は、藤田は以前、ヒット曲を歌い、NHKの紅白にも出場した有名歌手だったのだ。 それは後で触れる。最近、藤田の「camomile Best Audio」というCDが発売された。その音質の素晴ら…

201 藤田恵美の世界 歌唱力と最高の音質

藤田恵美という平凡な名前を聞いて、どんな女性を思い浮かべるだろうろうか。実は、藤田は以前、ヒット曲を歌い、NHKの紅白にも出場した有名歌手だったのだ。 それは後で触れる。最近、藤田の「camomile Best Audio」というCDが発売された。 その音質の素晴…

200 首相の謝罪 気付くのが遅れたとは?

「ご迷惑をかけて申し訳なかった。厚生労働大臣も反省している。みなさんのことに気付くのが遅れて申し訳なかった」。福田首相が今月5日、首相官邸で中国残留孤児の集団訴訟の原告らと面談した際、このような言葉で謝罪したと新聞に報じられた。 新しい支援…

200 首相の謝罪 気付くのが遅れたとは?

「ご迷惑をかけて申し訳なかった。厚生労働大臣も反省している。みなさんのことに気付くのが遅れて申し訳なかった」。福田首相が今月5日、首相官邸で中国残留孤児の集団訴訟の原告らと面談した際、このような言葉で謝罪したと新聞に報じられた。 新しい支援…

199 時代を映す作品集 小説とノンフィクションと

バイオリズムは「体調の波」という意味に使われることが多くなった。私の場合、この体調の波は、週後半に大きく下降線をたどるのが通例のようになっている。そんな時には、難解な本を手にとっても内容はなかなか頭に入らない。 書店に行っても小説類につい手…

199 時代を映す作品集 小説とノンフィクションと

バイオリズムは「体調の波」という意味に使われることが多くなった。私の場合、この体調の波は、週後半に大きく下降線をたどるのが通例のようになっている。そんな時には、難解な本を手にとっても内容はなかなか頭に入らない。 書店に行っても小説類につい手…

198 近所のボランティアたち 元気な定年世代

散歩のコースに一周700㍍ほどの調整池がある。実はその一角が私は好きだ。そこは小さな林である。好きな理由は四季折々に野鳥が鳴いているからだ。もともと原野を切り開いてつくった街であり、たまたま調整池とともに林も残したのだろう。 しかし、予算がな…

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散歩のコースに一周700㍍ほどの調整池がある。実はその一角が私は好きだ。そこは小さな林である。好きな理由は四季折々に野鳥が鳴いているからだ。もともと原野を切り開いてつくった街であり、たまたま調整池とともに林も残したのだろう。 しかし、予算がな…