小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

223 ひめゆりの塔にて 恥ずかしい日本人男性

ことしは戦後63年。戦争を知る世代が少なくなりつつある。最近、沖縄・糸満市の「ひめゆりの塔・平和祈念資料館」に行った。3回目だがいつも粛然とする。それは、63年前の悲劇を思えば当然なことだ。しかし、ここで残念な光景を見てしまった。 ひめゆりの塔…

223 ひめゆりの塔にて 恥ずかしい日本人男性

ことしは戦後63年。戦争を知る世代が少なくなりつつある。最近、沖縄・糸満市の「ひめゆりの塔・平和祈念資料館」に行った。3回目だがいつも粛然とする。それは、63年前の悲劇を思えば当然なことだ。しかし、ここで残念な光景を見てしまった。 ひめゆりの塔…

222 「野性の呼び声」  リズム感あふれる名訳

ジャック・ロンドンのこの作品は、いまや古典の部類に入るのだろうか。訳者の深町眞理子のリズム感あふれる日本語は、過酷な運命を生きるバックを現代に甦らせた感さえ抱く。 野性とは。動物が持つ本来の生き方だ。それは餌を得るための闘争の日々だともいえ…

222 「野性の呼び声」  リズム感あふれる名訳

ジャック・ロンドンのこの作品は、いまや古典の部類に入るのだろうか。訳者の深町眞理子のリズム感あふれる日本語は、過酷な運命を生きるバックを現代に甦らせた感さえ抱く。 野性とは。動物が持つ本来の生き方だ。それは餌を得るための闘争の日々だともいえ…

221 NHK記者たちの株問題 波及する偽装社会

いまどき、NHKの記者たちによる株取引のような話があるとは。まるで組織の体をなしていないというのがこの公共放送局の実態なのだろうか。かつて報道機関の第一線にいた友人の話を思い出した。株の怖さである。 友人は株式の詳しい知人がいるそうだ。ある日…

221 NHK記者たちの株問題 波及する偽装社会

いまどき、NHKの記者たちによる株取引のような話があるとは。まるで組織の体をなしていないというのがこの公共放送局の実態なのだろうか。かつて報道機関の第一線にいた友人の話を思い出した。株の怖さである。 友人は株式の詳しい知人がいるそうだ。ある日…

220 赤い諜報員  ゾルゲ・尾崎秀実・スメドレー

先週の新聞に小さな記事が載った。気をつけてみないと見逃してしまう。見出しには「ロ側から400万円 内調職員」とあった。いわゆるスパイ事件の報道だった。 内閣情報調査室の係官が、ロシア大使館員に情報を提供し、その見返りに現金を受け取っていたという…

220 赤い諜報員  ゾルゲ・尾崎秀実・スメドレー

先週の新聞に小さな記事が載った。気をつけてみないと見逃してしまう。見出しには「ロ側から400万円 内調職員」とあった。いわゆるスパイ事件の報道だった。 内閣情報調査室の係官が、ロシア大使館員に情報を提供し、その見返りに現金を受け取っていたという…

219 鮫島有美子の四季 心やすらぐ時間

札幌の中島公園の中に「札幌コンサートホールキタラ」がある。春夏秋冬、このホールで聴くクラシックは、日本中のどこよりもいい。 ホールの音響のよさはもちろんだが、ホール周辺の環境がどこにも負けないからだ。雪化粧の冬がいい。好きな音楽を聴いて、雪…

219 鮫島有美子の四季 心やすらぐ時間

札幌の中島公園の中に「札幌コンサートホールキタラ」がある。春夏秋冬、このホールで聴くクラシックは、日本中のどこよりもいい。 ホールの音響のよさはもちろんだが、ホール周辺の環境がどこにも負けないからだ。雪化粧の冬がいい。好きな音楽を聴いて、雪…

218 スズメバチの巣を発見 女王蜂は冬眠

裏庭のザクロの木の整枝をする。とげが痛い。ついでにトイレの目隠しにしている南天と自転車置き場のカクレミノも余計な枝を切る。こうした作業は、例年は12月にやっている。 作業を終え、ふと、ヒイラギモクセイを見る。変なものが枝の中にある。ああ、これ…

218 スズメバチの巣を発見 女王蜂は冬眠

裏庭のザクロの木の整枝をする。とげが痛い。ついでにトイレの目隠しにしている南天と自転車置き場のカクレミノも余計な枝を切る。こうした作業は、例年は12月にやっている。 作業を終え、ふと、ヒイラギモクセイを見る。変なものが枝の中にある。ああ、これ…

217 生涯現役の日野原先生 威厳に満ちた人生大先輩の講義

千葉大で文化勲章受章者の日野原重明医師の話を聞く機会があった。同じ医学を学ぶ、いわば後輩たちへの講義だけに、笑顔は全く見せず威厳に満ちた表情を続けた1時間半だった。 96歳という高齢であり、「好々爺」を想像していたが、全く違っていた。エネルギ…

217 生涯現役の日野原先生 威厳に満ちた人生大先輩の講義

千葉大で文化勲章受章者の日野原重明医師の話を聞く機会があった。同じ医学を学ぶ、いわば後輩たちへの講義だけに、笑顔は全く見せず威厳に満ちた表情を続けた1時間半だった。 96歳という高齢であり、「好々爺」を想像していたが、全く違っていた。エネルギ…

216 昨今スポーツ事情 感心しない駆け引きの横行

日本ではマイナーなスポーツといわれるハンドボールがいま注目を集めている。この夏の北京五輪のアジア予選をハンドボール国際連盟(IHF)やり直すよう求めたのに対し、アジア連盟(AHF)が拒否したからだ。 やり直し拒否を決めたAHFの常任理事会には日本は…

216 昨今スポーツ事情 感心しない駆け引きの横行

日本ではマイナーなスポーツといわれるハンドボールがいま注目を集めている。この夏の北京五輪のアジア予選をハンドボール国際連盟(IHF)やり直すよう求めたのに対し、アジア連盟(AHF)が拒否したからだ。 やり直し拒否を決めたAHFの常任理事会には日本は…

215 人はなぜ泳ぐのか 知人は東京-鹿児島往復3000㌔を突破

ことしの年賀状に14年かけて3000㌔を泳いだことを書いた知人がいる。東京-鹿児島間を往復して、さらにおつりがくる距離だという。 知人の自宅の近くにスポーツジムができたのは平成5年のことで、56歳の誕生日まであと数ヵ月に迫ったころだ。最初は数百メー…

215 人はなぜ泳ぐのか 知人は東京-鹿児島往復3000㌔を突破

ことしの年賀状に14年かけて3000㌔を泳いだことを書いた知人がいる。東京-鹿児島間を往復して、さらにおつりがくる距離だという。 知人の自宅の近くにスポーツジムができたのは平成5年のことで、56歳の誕生日まであと数ヵ月に迫ったころだ。 最初は数百メー…

214 夕日の公園 茜色の海

犬を散歩して公園を通ると、愛犬を連れた人たちが集団を形成していることをよく見かける。ペットを通じて、交流をしているようだ。 私は、時間がもったいないので、そうした輪には入らない。そうした人たちは、ペットのリードを外してやり、犬たちを勝手に遊…

214 夕日の公園 茜色の海

犬を散歩して公園を通ると、愛犬を連れた人たちが集団を形成していることをよく見かける。ペットを通じて、交流をしているようだ。 私は、時間がもったいないので、そうした輪には入らない。そうした人たちは、ペットのリードを外してやり、犬たちを勝手に遊…

213 「君のためなら千回でも」 凧揚げの風景に思う

「君のためなら千回でも」という翻訳小説(早川書房刊、カーレド・ホッセイニ著、佐藤耕士訳)がいま売れているという。恋愛小説のような題名だが、戦火に包まれたアフガニスタンとアメリカを舞台に、少年時代に親友を裏切りその人生を破壊した男が償いのた…

213 「君のためなら千回でも」 凧揚げの風景に思う

「君のためなら千回でも」という翻訳小説(早川書房刊、カーレド・ホッセイニ著、佐藤耕士訳)がいま売れているという。恋愛小説のような題名だが、戦火に包まれたアフガニスタンとアメリカを舞台に、少年時代に親友を裏切りその人生を破壊した男が償いのた…

212 初日の出 2008年の夜明け

明けましておめでとうございます。素晴らしい天気の新年です。ことしもよろしくお願いします。昨年は「偽物」が横行しました。誠実で真っ直ぐな生き方こそが大事であることを再確認した1年でした。 6時半前に犬のhanaとともに散歩に出た。すぐ近くの遊歩道に…

212 初日の出 2008年の夜明け

明けましておめでとうございます。素晴らしい天気の新年です。ことしもよろしくお願いします。昨年は「偽物」が横行しました。誠実で真っ直ぐな生き方こそが大事であることを再確認した1年でした。 6時半前に犬のhanaとともに散歩に出た。すぐ近くの遊歩道に…