小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

864 「それでも、なおの頑張りを」 時代の風・伊佐木健著

いま、日本の政治は危機にあるといっていい。それを政治家は意識しているのだろうか。そんな思いを抱くのは私だけではないだろう。そんな時、知人の伊佐木健さんから「時代の風 20―21世紀の政治をめぐって」(WWB/ジャパン出版部刊)という本が届いた…

864 「それでも、なおの頑張りを」 時代の風・伊佐木健著

いま、日本の政治は危機にあるといっていい。それを政治家は意識しているのだろうか。そんな思いを抱くのは私だけではないだろう。そんな時、知人の伊佐木健さんから「時代の風 20―21世紀の政治をめぐって」(WWB/ジャパン出版部刊)という本が届いた…

863 音楽とともに歩んだ記者人生 アマチュアオーケストラは楽しい・松舘忠樹著

音楽の楽しみ方は人それぞれだと思う。この本(仙台市・笹気出版)の著者である松舘さんは、社会部記者を中心に長い間、報道機関のNHKで忙しい生活を送った。そんな生活の中でも松舘さんはヴァイオリニストとしてのもう一つの顔を持ち、クラシック音楽を…

863 音楽とともに歩んだ記者人生 アマチュアオーケストラは楽しい・松舘忠樹著

音楽の楽しみ方は人それぞれだと思う。この本(仙台市・笹気出版)の著者である松舘さんは、社会部記者を中心に長い間、報道機関のNHKで忙しい生活を送った。そんな生活の中でも松舘さんはヴァイオリニストとしてのもう一つの顔を持ち、クラシック音楽を…

862 旅と写真と心に残る風景 北欧じゃがいも紀行・7(完)

かつて海外で眼鏡を掛け、首からカメラをぶら下げていたら、ほぼ日本人に間違いがないといわれた。日本人の写真好きはどの国にも負けないのかもしれない。(デンマーク・コペンハーゲンのニューフウン地区。赤い家にアンデルセンが住んでいた) それは、日本…

862 旅と写真と心に残る風景 北欧じゃがいも紀行・7(完)

かつて海外で眼鏡を掛け、首からカメラをぶら下げていたら、ほぼ日本人に間違いがないといわれた。日本人の写真好きはどの国にも負けないのかもしれない。(デンマーク・コペンハーゲンのニューフウン地区。赤い家にアンデルセンが住んでいた) それは、日本…

861 フィヨルド幻想 北欧じゃがいも紀行・6

ノルウェーのハダンゲル・フィヨルド地区のウルヴィックのホテルに泊まった翌朝、ホテルの周辺を散歩した。すると、目の前に幻想的な光景が出現したのだ。それは、透明なフィヨルドを覆っていた霧のいたずらだった。 旅の楽しみの一つに、乗り物から流れる景…

861 フィヨルド幻想 北欧じゃがいも紀行・6

ノルウェーのハダンゲル・フィヨルド地区のウルヴィックのホテルに泊まった翌朝、ホテルの周辺を散歩した。すると、目の前に幻想的な光景が出現したのだ。それは、透明なフィヨルドを覆っていた霧のいたずらだった。 旅の楽しみの一つに、乗り物から流れる景…

860 高貴な氷河の青い色 北欧じゃがいも紀行・5

地球の温暖化によって、北極の氷が溶け出しているというニュースが時々流れる。それによって将来、地球上の生態系に大きな影響を与えるのではないかという議論が続いている。ノルウェーの氷河を見ながらこの氷も次第に溶けているのではないかと思い、麓の川…

860 高貴な氷河の青い色 北欧じゃがいも紀行・5

地球の温暖化によって、北極の氷が溶け出しているというニュースが時々流れる。それによって将来、地球上の生態系に大きな影響を与えるのではないかという議論が続いている。ノルウェーの氷河を見ながらこの氷も次第に溶けているのではないかと思い、麓の川…

859 山岳鉄道に乗って 北欧じゃがいも紀行・4

懐かしい歌の部類に入るが、「高原列車は行く」という曲がある。「汽車の窓から ハンケチ振れば 牧場の乙女が 花束投げる 明るい青空 白樺林 山越え谷越え はるばるとララ…… 高原列車は ララ…… 行くよ」という詩がついている。1954年(昭和29)のヒッ…

859 山岳鉄道に乗って 北欧じゃがいも紀行・4

懐かしい歌の部類に入るが、「高原列車は行く」という曲がある。「汽車の窓から ハンケチ振れば 牧場の乙女が 花束投げる 明るい青空 白樺林 山越え谷越え はるばるとララ…… 高原列車は ララ…… 行くよ」という詩がついている。1954年(昭和29)のヒッ…

858 ノルウェーは「滝の国」 北欧じゃがいも紀行・3

「なぜ、ノルウェーは滝が多いのでしょうか。あの滝の源は何でしょうか」と、同行の一人から聞かれた。ノルウェーのフィヨルドを訪ねるバスの車窓から数限りがない滝が見える。フィヨルドクルーズでも、山岳鉄道でもそれは当然のように飛び込んできた。ノル…

858 ノルウェーは「滝の国」 北欧じゃがいも紀行・3

「なぜ、ノルウェーは滝が多いのでしょうか。あの滝の源は何でしょうか」と、同行の一人から聞かれた。ノルウェーのフィヨルドを訪ねるバスの車窓から数限りがない滝が見える。 フィヨルドクルーズでも、山岳鉄道でもそれは当然のように飛び込んできた。ノル…

857 エコについて 北欧じゃがいも紀行・2

コペンハーゲン(デンマークの首都)の道路には車道の脇に自転車専用道がある。通勤通学の3分の1の人たちは自転車を利用しているといわれるだけに、なるほど自転車族の姿が目につく。郊外に出ると、田園風景の中に風力発電用の「風車」があった。北欧はエ…

857 エコについて 北欧じゃがいも紀行・2

コペンハーゲン(デンマークの首都)の道路には車道の脇に自転車専用道がある。通勤通学の3分の1の人たちは自転車を利用しているといわれるだけに、なるほど自転車族の姿が目につく。郊外に出ると、田園風景の中に風力発電用の「風車」があった。北欧はエ…

856 原発事故を想起するムンクの「叫び」 北欧じゃがいも紀行・1

ノルウェーの首都、オスロの中心部にある国立美術館でエドヴァルド・ムンクの油絵「叫び」を見た。世の中の不幸を一身に背負ったような、独特なタッチの人物と赤く染まったフィヨルドの夕景が不気味であり、つい福島原発事故で避難を余儀なくされた人たちの…

856 原発事故を想起するムンクの「叫び」 北欧じゃがいも紀行・1

ノルウェーの首都、オスロの中心部にある国立美術館でエドヴァルド・ムンクの油絵「叫び」を見た。世の中の不幸を一身に背負ったような、独特なタッチの人物と赤く染まったフィヨルドの夕景が不気味であり、つい福島原発事故で避難を余儀なくされた人たちの…

855 被災地3県の県民性 探究心、向上心強い福島

東日本大震災で特に被害がひどかった東北の岩手、宮城、福島3県の被災者に対し、国内外から礼儀正しく、忍耐強いと絶賛の声が上がったことは、ここで書くまでもない。その背景には何があるのだろうか。文春新書の「県民性の日本地図」(武光誠著)を読んで…

855 被災地3県の県民性 探究心、向上心強い福島

東日本大震災で特に被害がひどかった東北の岩手、宮城、福島3県の被災者に対し、国内外から礼儀正しく、忍耐強いと絶賛の声が上がったことは、ここで書くまでもない。その背景には何があるのだろうか。文春新書の「県民性の日本地図」(武光誠著)を読んで…

854 未知数の大臣たちへの不安 5人は初耳の野田内閣

夕刊を見て、ショックを受けた。野田内閣の新しい大臣の顔ぶれが載っている。18人の顔写真とともに、経歴が紹介されていた。そのうち朝刊に載っていた藤村修という官房長官を含めて5人が全く知らない人物だった。 政治に無関心ではないが、こんな人がいた…

854 未知数の大臣たちへの不安 5人は初耳の野田内閣

夕刊を見て、ショックを受けた。野田内閣の新しい大臣の顔ぶれが載っている。18人の顔写真とともに、経歴が紹介されていた。そのうち朝刊に載っていた藤村修という官房長官を含めて5人が全く知らない人物だった。 政治に無関心ではないが、こんな人がいた…