小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

風景

1443 朝霧が天空の城を演出 2月の風景

「天空の城」という言葉がある。由来は不明だが、小高い山にある城跡が発生した雲海に包まれて空に浮かんでいるかのように見える現象で、兵庫県の竹田城(朝来市)や岡山県の備中松山城(高梁市)などがよく知られている。2月の中旬、寒さが和らいだ今朝、…

1439 2月の風景 枯木立ににぶい日光

「二月はやはだかの木々に日をそそぐ」(長谷川素逝) きょうから2月である。寒い地域では、霜柱と氷柱が珍しくない季節だ。だが、4日は立春だから、日の出も次第に早くなり、光の季節である春の足音が近づいている。長谷川素逝の句(早いものでもう2月だ…

685 夭折した2人の心 琵琶湖周航の歌

「ひつじぐさ」(未草)が何であるかを知っている人はそう多くはないと思う。辞書で引くと、睡蓮のことで、スイレン科の水生の多年草で池沼に生えると出ている。そうクロード・モネの絵で有名なあの睡蓮なのだ。 未の刻(午後2時ごろ)に開花するというので…

679 ある結婚式 夏の日の花嫁・俯瞰

暑い日が続いた東京。ようやく「干天の慈雨」があり、少し涼しくなった。そんなきょう、四谷のイグナチオ教会で、若い友人の結婚式があった。 教会に入る2人は輝いて見えた。私にもこんな時代があったのだろうか。配られた式次第の中にあった「あなたの体の…

673 梅雨明けの朝 透明感あふれる風景

早朝、いつものように犬の散歩に出る。暑くなければ、約1時間なのだが、最近は犬も「はあはあ」とつらそうなので、30分から40分程度に短縮している。その短縮コースは、風を感じながら調整池を一周するものだ。ふだんなら、歩き始めると、汗がふき出す…