犬
きょう8月5日は、hanaの初七日だ。犬に対しこんな言葉を使うことが適切かどうか分からないが、これまで居間に置いた遺骨と写真を床の間に移した。いずれ土に還す予定だ。夕方、hanaとの散歩コースだった調整池の周囲を一人で歩いた。日中の猛暑が…
「地球から見える最も光っている一等星シリウス。冬に見える『おおいぬ座』群のリーダー役です。オリオンの近くにあるので簡単に見つけることができます。ハナちゃんはここに帰ったのでしょう」。こんなメッセージが、友人の一人から寄せられた。私は友人の…
動物病院で肝臓に腫瘍が見つかった翌日から、エサは医師の指示で少量ずつを4、5回に分けて食べさせ始めた。しかしドッグフードをエサ用の容器からでは食べようとせず、私たち家族の掌に乗せると、少しだが食べてくれた。散歩にも出る気力はあるが、足元が…
このブログを始めたのは2006年9月のことだった。スタートに当たって、ブログ名を「小径を行く」に決め、紹介文を次のように書いた。「ゴールデンレトリーバー『hana』との散歩を日課にしています。大雨を調整するための人工池の周囲やけやき並木の…
「3歳までは幼犬、6歳までは良犬、9歳までは老犬、10歳からは神様の贈り物」。スイスでは大型犬に関して、こんな言葉があるという。特にこの国が生まれ故郷であるバーニーズ・マウンテン・ドッグは短命であり、文字通り10歳過ぎると、この犬は急速に…
昨年暮れに、子宮蓄膿症という病気で子宮摘出の手術を受けた話の続きです。手術を受けたのは12月28日ですから、きょうで19日になりました。きょう、私は10日ぶりに動物病院に行き、血液検査と手術跡の抜糸を受けました。肝臓の調子がおかしかったの…
人間の世界では「想像妊娠」という言葉がある。実際には妊娠していないのに、妊娠したのと同じような兆候が現れる現象だ。それが犬の場合にも発生することがあることを、わが家の飼い犬のゴールデンレトリーバーのhanaが証明した。 8歳半の老犬の範疇に…
寒い日が続きますが、みなさんこの寒さに負けず、頑張っていることでしょうね。私はお陰さまで体調は絶好調です。あの夏の暑さに比べたら、いまの季節は極楽ですね。ストーブで暖められた部屋は暑いくらいで、つい廊下に出てしまいます。 実は最近、悲しいこ…
公共交通機関の代表ともいえるJRは、国鉄時代から徹底した合理化が進み、ラッシュ時でもホームには駅員の姿はほとんど見かけない。 自殺多発時代、ホームから電車に飛び込む人が後を絶たない。その結果、JRのダイヤはよく乱れる。JR(東日本)鎌取駅(…
米国の次の大統領に決まった民主党のバラク・オバマ氏が記者会見した。この中で最初の話題はもちろん、経済問題だった。この後に出た質問の7番目はオバマ氏家族がホワイトハウスで飼う犬についてだった。 日本の首相会見では考えられない話題である。先日も…
人間の世界では、昔から怖いもののたとえとして「地震、雷、火事、親父」ということわざがあるそうです。私はそのうちいくつかは経験しているのですが、最近では何といっても「雷」が怖くてなりません。 昨日も午後から急にすごい雨が降り、ゴロゴロ、ピカリ…
7月1日は、わが家で飼っている雌犬「hana」の6歳の誕生日だった。うっかりしていて、全く忘れていて、朝の散歩もいつものようにやり、何の声も掛けずに出かけた。健忘症だったのは私だけでなく、家族全員だった。朝食でだれもそのことを話題にしなかった…
ジャック・ロンドンのこの作品は、いまや古典の部類に入るのだろうか。訳者の深町眞理子のリズム感あふれる日本語は、過酷な運命を生きるバックを現代に甦らせた感さえ抱く。 野性とは。動物が持つ本来の生き方だ。それは餌を得るための闘争の日々だともいえ…
犬を散歩して公園を通ると、愛犬を連れた人たちが集団を形成していることをよく見かける。ペットを通じて、交流をしているようだ。 私は、時間がもったいないので、そうした輪には入らない。そうした人たちは、ペットのリードを外してやり、犬たちを勝手に遊…
珍しく、休みの娘から帰りに駅まで家で飼っているhana(ゴールデンレトリーバー)を連れて迎えに行くという連絡があった。暑いから、散歩は少し涼しくなってからにしたので、ちょうど帰りに待ち合わせることができるというのだった。 電車を降りて、待ち合わ…
私の家の近くに調整池がある。この調整池に接して小さな森があって、この街に住み始めたころから春から夏にかけてウグイスの鳴き声を楽しみにしている。もちろん、真夏にはセミがうるさいぐらいに合唱している。このようなオアシス的な場所は貴重である。 家…
盲導犬は「無私の精神」で、目の不自由なパートーナーと日常を送っている。かつて沢口靖子が主演したNHKのドラマ「盲導犬クイールの一生」で、盲導犬の重要性を認識したことを覚えている。 しかし、あれほど評判を呼び、映画にもなったにもかかわらず、盲導…
このところの読書の傾向は、相変わらず一定しない。他人は「この人の年齢や考え方がよく分からない」というかもしれない。最近読んだ本をここに記してみる。 「白い犬とワルツを」(新潮文庫)は米国の作家、テリー・ケイの小説だ。老妻に先立たれ、自らも病…
友人がインドに行ってきた。その感想を聞くと、インドの犬が悠然と道路に寝そべっているのが目についたと語る。なるほど、日本に比べ時間がゆったりと流れるインドのことだ、犬もそうした風土で同化しているのだろうと思った。 それに比べると、私が1月に行…
春の彼岸の中日。「おはぎ」を食べた人は少なくないはずだ。和菓子屋の店先でおはぎを買い求める姿も目についた。飼い犬のhanaも口に入れた。 辞書をひもとく。小豆の粒が萩の花の咲き乱れるさまに似ていることから、萩の餅といわれ、それがいつしかおはぎと…
雪が降らないままに冬が終わるかという暖冬が続いた。それがこのところのゆり戻しだ。寒さがぶり返し、あすは春の彼岸の入りというのに、きょうは雪の華が舞った。 朝、いつものように犬の散歩に出る。ふだんはいやいやといった感じのわが家の「お嬢犬」は、…
日本のペット数は増える一方のようだ。しかし、ドイツに比べればまだまだらしい。日本では100人に対し犬の数は2・2匹だが、ドイツは5・5匹だ。犬の数が多いにもかかわらずドイツの犬は、人間に対してあまり吠えることはないという。 ドイツに住むフリーラン…
私にとって、迷惑なことがありました。そのためについ、お父さんとママに文句を言ってしまいました。 つい先日の夜のことです。リビングの一角にあるゴミ箱のゴミがあふれ、近くに少し散らばっていました。隣の和室で何かをしていたお父さんが戻ってきて、マ…
ストレスは人間社会だけのことではないらしい。以下は、わが家のhanaの告白である。 このところ、昼間私はいつも孤独です。この家で一番私の面倒をみてくれるママの姿が見えないからです。一軒家で留守番をするのは、ママが習い事に出かける週1回だけでした…
わが家の床の間に、こぶしよりやや大きい南極の石が飾ってある。南極観測に行った友人からだいぶ以前にもらったものだ。 彼は故人になってしまい、長い間南極の石の存在も忘れいていた。先日お台場の船の科学館で「南極展」を見た際、そこに隕石や石が展示さ…
小さな貸し農園で野菜を作っています。白菜を取ってきて、台所に置いておきました。2階では、風邪をひいた次女が寝ていました。 妻と長女は風邪ひきさんをおいて買い物に出かけました。私は用事で朝早く家を出ていました。買い物から2人が帰ると、台所の白…
犬は、飼い主に対し強い愛情と忠誠心をもつといわれる。それが本当がどうかは、一度犬を飼った経験がある人にはわかるはずだ。この本(早川書房刊)は世界一おバカというほど、やんちゃで圧倒的なエネルギーを持つアメリカ・ラブラドールの「マーリー」(雄…
急に寒くなりましたね。でも、この程度ではどうっていうことはありません。私はどちらかというと、寒い方がいいのです。 それにしてもこの夏は暑かったなあ。初めての土地で、初めての家に住みましたので、いままでと比べますと、本当に暑さを感じたのです。…
このところ、秋雨前線の影響で雨の日が多く、散歩をする人や犬の姿は少ない。 けさも6時に起き外を見たら、雨が降っている。散歩はどうするかと思っていたら、家のはなが起きてきて、私に擦り寄り、しきりに甘える。 これは散歩をねだるときの仕草なのだ。…