小径を行く 

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(筆者=石井克則・遊歩)

2008-01-26から1日間の記事一覧

222 「野性の呼び声」 リズム感あふれる名訳

ジャック・ロンドンの『野性の呼び声』(光文社古典新訳文庫)は、いまや古典の部類に入るのだろう。訳者の深町眞理子のリズム感あふれる日本語は、過酷な運命を生きるバックを現代に甦らせた感さえ抱く。 野性とは。動物が持つ本来の生き方だ。それは餌を得…