小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2011-01-01から1年間の記事一覧

899 野球に夢を見ることができるのか 映画「マネーボール」

プロ野球・巨人の球団人事をめぐって、清武英利球団代表兼GMと読売新聞グループ本社会長・主筆・渡辺恒雄氏の確執が話題になっている。人気球団の内紛だけに、注目が集まったのだろう。そんな騒ぎのときに、大リーグ・オークランド・アスレチックスの実在…

899 野球に夢を見ることができるのか 映画「マネーボール」

プロ野球・巨人の球団人事をめぐって、清武英利球団代表兼GMと読売新聞グループ本社会長・主筆・渡辺恒雄氏の確執が話題になっている。人気球団の内紛だけに、注目が集まったのだろう。 そんな騒ぎのときに、大リーグ・オークランド・アスレチックスの実在…

898 チェンマイのロイカトン祭続き 幻想の世界

チェンマイに住む知人の写真の続きです。 (市内のビン川を流れるロイカトン) 初めてチェンマイを訪れたのは、2005年の1月のことだった。あれから6年になるが、街や人々に抱いた好印象は忘れられない。この街で暮らす知人は、もともとは別の都市で住…

898 チェンマイのロイカトン祭続き 幻想の世界

チェンマイに住む知人の写真の続きです。 (市内のビン川を流れるロイカトン) 初めてチェンマイを訪れたのは、2005年の1月のことだった。あれから6年になるが、街や人々に抱いた好印象は忘れられない。この街で暮らす知人は、もともとは別の都市で住…

897 チェンマイのロイカトン祭1 灯篭に願い込め

11月の満月のお祭タイのロイカトンが12日から14日まで3日間にわたって開かれた。チェンマイに住む知人からその写真が送られてきたので2回にわたって紹介する。 (コムロイ=ろうそくの炎で上空に打ち上げる紙風船) (コムロイ) (祭りの最後を飾るパレー…

897 チェンマイのロイカトン祭1 灯篭に願い込め

11月の満月のお祭タイのロイカトンが12日から14日まで3日間にわたって開かれた。チェンマイに住む知人からその写真が送られてきたので2回にわたって紹介する。 (コムロイ=ろうそくの炎で上空に打ち上げる紙風船) (コムロイ) (祭りの最後を飾るパレー…

896 生死分けたドラマを訪ねて 「震災日誌in仙台」

仙台在住のジャーナリスト、松舘忠樹さんが書き続けていた東日本大震災の記録が「震災日誌in仙台」(仙台市/笹氣出版)という本になって出版された。半年に及ぶ、取材の記録である。この記録については、概要を10月30日に紹介した。 松舘さんは、この本…

896 生死分けたドラマを訪ねて 「震災日誌in仙台」

仙台在住のジャーナリスト、松舘忠樹さんが書き続けていた東日本大震災の記録が「震災日誌in仙台」(仙台市/笹氣出版)という本になって出版された。半年に及ぶ、取材の記録である。この記録については、概要を10月30日に紹介した。 松舘さんは、この本…

895 ことしも咲いた皇帝ダリア 青空に映える11月の花

昨年、ホームセンターで買った2本の皇帝ダリアを庭に植えた。秋になって花が咲き、霜が降りたあと、茎を10センチほど残して切り落とした。切った茎は30センチ程度に切りそろえ、地中に埋めた。今年春、2本の株から新しい芽が出て昨年よりも成長、茎の…

895 ことしも咲いた皇帝ダリア 青空に映える11月の花

昨年、ホームセンターで買った2本の皇帝ダリアを庭に植えた。秋になって花が咲き、霜が降りたあと、茎を10センチほど残して切り落とした。切った茎は30センチ程度に切りそろえ、地中に埋めた。今年春、2本の株から新しい芽が出て昨年よりも成長、茎の…

894 幸せとは ノルウェー・福井・ブータンの共通項は

ことしほど、人間の幸せとは何だろうと考えさせられたことはない。東日本大震災によって、多くの死者・行方不明者を出し、さらに東電福島原発の事故でいまも福島県の人々の多くが未来を信じることができない避難生活を余儀なくされている。 そんな中で2つの…

894 幸せとは ノルウェー・福井・ブータンの共通項は

ことしほど、人間の幸せとは何だろうと考えさせられたことはない。東日本大震災によって、多くの死者・行方不明者を出し、さらに東電福島原発の事故でいまも福島県の人々の多くが未来を信じることができない避難生活を余儀なくされている。 そんな中で2つの…

893 「涙を喪失した少年」よ 一度だけ見た母の号泣

他の人のブログを見ていると、その人の個性がよく出ていて面白いものが少なくない。「文は人なり」といい、ブログの文章からも筆者の人間性、品格が伝わってくるのだ。このブログの「マイリンク集」の一番下の「冬尋坊日記」の11月6日分「涙を喪失した少…

893 「涙を喪失した少年」よ 一度だけ見た母の号泣

他の人のブログを見ていると、その人の個性がよく出ていて面白いものが少なくない。「文は人なり」といい、ブログの文章からも筆者の人間性、品格が伝わってくるのだ。 このブログの「マイリンク集」の一番下の「冬尋坊日記」の11月6日分「涙を喪失した少…

892 心に沁みる「IF WE HOLD ON TOGETHER」 何気なく聴いたCDの一曲

アメリカの黒人女性歌手、ダイアナ・ロスのCDを何気なくかけ、何気なく聴いた。全部で13曲が入っているCDの12曲目に一番好きな歌があった。「IF WE HOLD ON TOGETHER 」(ウィル・ジェンキンス作詞、ジェームズ・ホーナ作曲)だ。…

892 心に沁みる「IF WE HOLD ON TOGETHER」 何気なく聴いたCDの一曲

アメリカの黒人女性歌手、ダイアナ・ロスのCDを何気なくかけ、何気なく聴いた。全部で13曲が入っているCDの12曲目に一番好きな歌があった。 「IF WE HOLD ON TOGETHER 」(ウィル・ジェンキンス作詞、ジェームズ・ホーナ作曲)だ…

891 海外暮らしという人生の選択 チェンマイからの便り

かつて、同じ会社で勤務していた知人から突然メールをもらった。会社を辞めたあと、音信が途絶えていたが、このメールで奥さんと一緒にタイのチェンマイで7年前から暮らしていることが分かった。私は2005年1月、家族と一緒にこの街に行ったことがある…

891 海外暮らしという人生の選択 チェンマイからの便り

かつて、同じ会社で勤務していた知人から突然メールをもらった。会社を辞めたあと、音信が途絶えていたが、このメールで奥さんと一緒にタイのチェンマイで7年前から暮らしていることが分かった。私は2005年1月、家族と一緒にこの街に行ったことがある…

890 プロ野球と民放  BSでしか見られないファイナル・ステージ

民放のTBSグループが、所有していたプロ野球球団、横浜ベイスターズを「モバゲータウン」というインターネット上のゲームサイトを運営するディー・エヌ・エーに譲渡することが決まったというニュースを見た。 同じ夜、プロ野球のセ・パ両リーグともファイ…

890 プロ野球と民放  BSでしか見られないファイナル・ステージ

民放のTBSグループが、所有していたプロ野球球団、横浜ベイスターズを「モバゲータウン」というインターネット上のゲームサイトを運営するディー・エヌ・エーに譲渡することが決まったというニュースを見た。 同じ夜、プロ野球のセ・パ両リーグともファイ…

889 故郷はおまえの心の中にある ヘッセ「庭仕事の愉しみ」

果樹には、実がつく年とつかない年がある。我が家の一番大きな果樹であるユズは、外れの年のようで、例年なら取りきれないほどなるのに今年はたった2個しか見当たらない。 それでいて同じ柑橘系のミカンは枝が曲がるほど鈴なりになっているし、甘ガキもあた…

889 故郷はおまえの心の中にある ヘッセ「庭仕事の愉しみ」

果樹には、実がつく年とつかない年がある。我が家の一番大きな果樹であるユズは、外れの年のようで、例年なら取りきれないほどなるのに今年はたった2個しか見当たらない。 それでいて同じ柑橘系のミカンは枝が曲がるほど鈴なりになっているし、甘ガキもあた…

888 バンコク水害の深刻度  簡単ではない自然との共生

いま、街が洪水に浸かってしまったタイのバンコクに1度だけだが行ったことがある。家族の1人に猛烈なタイファンがいるので、そんなにいいところなのかと思いながら同行したのだった。(焼畑農業の現地) 数日間の滞在で、バンコクとチェンマイ周辺、映画の「…

888 バンコク水害の深刻度  簡単ではない自然との共生

いま、街が洪水に浸かってしまったタイのバンコクに1度だけだが行ったことがある。家族の1人に猛烈なタイファンがいるので、そんなにいいところなのかと思いながら同行したのだった。(焼畑農業の現地) 数日間の滞在で、バンコクとチェンマイ周辺、映画の「…

887 いまも忘れないぬくもり  温風ストーブで思う子どものころ

温風ストーブ(ファンヒーター)で、笑えない失敗をした。急に寒くなり、仕舞い込んでいた灯油の温風ストーブを出した。 給油タンクに灯油を入れ、電気のスイッチを入れた。しかし、ストーブは点火せず「給油してください」という表示が出る。何度繰り返して…

887 いまも忘れないぬくもり  温風ストーブで思う子どものころ

温風ストーブ(ファンヒーター)で、笑えない失敗をした。急に寒くなり、仕舞い込んでいた灯油の温風ストーブを出した。 給油タンクに灯油を入れ、電気のスイッチを入れた。しかし、ストーブは点火せず「給油してください」という表示が出る。 何度繰り返し…

886 被災地の人々に希望の灯を  震災を書き続けるジャーナリスト

仙台に住む知人で、元NHK社会部記者の松舘忠樹さんは、アマチュアオーケストラのコンサート・マスターを務めながら、定年後の生活を楽しんでいた。そんな松舘さんの生活はことし3月11日の東日本大震災で大きく変わる。現役記者時代、災害報道を担当した…

886 被災地の人々に希望の灯を  震災を書き続けるジャーナリスト

仙台に住む知人で、元NHK社会部記者の松舘忠樹さんは、アマチュアオーケストラのコンサート・マスターを務めながら、定年後の生活を楽しんでいた。そんな松舘さんの生活はことし3月11日の東日本大震災で大きく変わる。 現役記者時代、災害報道を担当し…

885 非常時こそバイクで現場に あるテレビコメンテーターと東日本大震災

「東日本大震災は戦争を知らない団塊世代の私にとって、初めて列島規模で体験した『非常時』だった」―。東京MXテレビでニュース番組のコメンテーターをしている友人の角田光男さんが「テレビつれづれ帖」(株式会社フロンティア出版)という本を出版した。…

885 非常時こそバイクで現場に あるテレビコメンテーターと東日本大震災

「東日本大震災は戦争を知らない団塊世代の私にとって、初めて列島規模で体験した『非常時』だった」―。東京MXテレビでニュース番組のコメンテーターをしている友人の角田光男さんが「テレビつれづれ帖」(株式会社フロンティア出版)という本を出版した。…