小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

757 大みそかの走り hanaの12月のつぶやき

画像 ことしもきょうで終わり、2011年が近づく足音が聞こえてくるようです。私は8歳半になりました。夕方の散歩のとき、だれもいない広場でお父さんがリードをはずしてくれたので、思い切り走ってみました。

 近くに落ちていた野球のボールをお父さんが遠くに投げ、それを追いかけたのです。 私は一生懸命でしたが、家に帰ったお父さんは家族に「hanaの足が遅くなったよ」と報告していました。それほどでもないと私は思うのですが、お父さんから見ればやはり走る速度は以前よりも落ちているのかもしれません。

 今月、私はあるイタズラをしてしまいました。家族の留守中に居間の隣の和室に入り込んで、そこにあったチョコレートやクッキーを残らず食べてしまったのです。家族が大事にしていて、お正月に食べようととっておいた物だったようです。

 このイタズラに対し家族は怒るよりもあきれたみたいでした。それよりも「hanaは、家族がそろっているときに、自分だけ家で留守番をさせられると、腹いせに悪い事をやるのではないか」とみんなが話していました。過去のイタズラを思い出してそう分析をしたようです。 私はそれが当たっているかどうかは分かりませんが、歳をとるにつれてだれもいない家で留守番をするのがつらくなってしまい、本能的に食べ物を探して食べようとするのです。

 以前も台所のキャベツを半分食べてしまったことがあります。「私を忘れないで」という強い思いが、いたずらに走ってしまう原因なのかもしれません。 私はこの家の人たちが大好きです。いま、年末年始の休みで家族が全員そろっています。だから家族が何をしているのか気になり、おちおち寝ていられません。ふだんなら睡眠はたっぷり取るのですが、最近は寝不足気味なのです。だから、夕方の散歩のときのボール拾いも行動が鈍かったのかもしれません。

 この家にやってきたころは家族に心配させることが何度もありました。でもことしの私は病気をせず健康で1年を送ることができました。あのおじいちゃん先生にも定期健診以外はお世話になることはありませんでした。 来年も健康で楽しい1年を送りたいと思います。このブログを見ていただいたみなさんもどうぞよい年を迎えてください。明日はお父さんと初日の出を見に行きますよ。hana……