小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

740 晩秋から初冬へ 郷愁の世界

 暑さに参ったこの夏を何とか送り、いつしか季節は晩秋から初冬へと入った。自然が美しい季節だ。4枚の写真を紹介する。(写真をクリックすると、大きく見えます)

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 1枚目は、熊本城、二の丸公園の見事なイチョウだ。黄金の輝きといっていいだろう。(この一角にある県立美術館で「アンコールワット展」を見た。内戦で破壊された遺跡の修復に協力したのが現在の上智大学学長、石澤良昭氏であり、各地で開催されているこの展覧会の学術監修も石澤氏が担当している)

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 続く2枚目は皇居の大きなけやきだ。竹橋側の平川門から入り、大手門を目指して歩いていたら、このけやきに出会った。何物にも私は負けずに空に向かうという、強い意思表示をしているようだ。皇居の東御苑の一部は9時から夕方(季節によって閉まる時間が違う)まで開放されている。これを知らない人が多いのではないか。

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 私の散歩コースの雑木林もことしはきれいに色づいた。その前にある池はこのところ霧が連日発生している。それは幻想的だ。

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 雑木林の後方にはとんがりの屋根を付けた小学校がある。その景色は、北海道・美瑛町前田真三氏が取り続けた学校の風景を連想させる。この季節の自然は郷愁を感じさせる何かがあるようだ。(2枚目以降は携帯電話のカメラで撮影)