小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

188 和菓子と洋菓子と とげぬき地蔵通りを歩く

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巣鴨とげぬき地蔵通りは、平日にもかかわらず多くの人出でにぎわっていた。この通りを歩いて、途中横道に抜ける学校を訪問した帰りに通りをぶらつき、「元祖 塩大福」の店に寄った。 「みずの」という大福の店は、行きは行列を作っていたので、帰りに大福を買った。5個入りで600円の豆大福。夜、家で食べる。甘さを抑えた、上品な味で、家族の評判はよかった。これぞ、和菓子の原点だ。
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そう思っていたら、明日が誕生日の娘がチョコレートの最高傑作というのを見せつけたので、ワインを飲みながら食べてみる。「アメデイ チュアオ」という商品名のイタリア産チョコだ。 何でも2年連続して世界チョコレートのアワード金賞というのを2年連続して受賞したという。世界最高のカカオを使った生産限定という代物だそうだ。ブラックチョコで甘さを控えていて、ワインによく合う。値段も高いが、娘はどこからか、安く買ってきたらしい。 大福やチョコをたん能したところに、もう1人の娘が帰ってきた。なぜか手にはケーキの箱を持っている。妹のために一日早くケーキを買おうと歩いていたら、このケーキが目に飛び込んできた。 立ち止まって見入る。最後にこれしか残っていないというのを買ったという。「アンリ・シャルパンティエ」という名前だ。後ろから、おじさんが買いにきたが、もうない。悪いと思って店を出た。 そんな話を聞いて箱を開けると、芸術的なケーキが目に入る。モダンだな。 だが、さすがにもうこのケーキを食べる余裕はない。大福とチョコを食べただけに、カロリーはオーバーだ。さらに味も分からないに違いない。チョコレート使ったケーキらしい。このケーキの名前は、実は芦屋の老舗の洋菓子店の名前で、昨年銀座にも店を出し、洋菓子通には人気の店だそうだ。
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日本は和洋折衷社会である。街並みを見ると、日本語の漢字、カタカナ、ローマ字、ハングル、中国語とありとあらゆる言語が並んでいる。だから、一日にして和も洋も味わうことができる。 世界はインターネットや交通機関の発達によって、グローバル化が急速に進行している。その恩恵を私たちは受けているのだ。そんな時代だからこそ、日本本来の味を守ることが大切なのだと痛感する。