小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

444 清潔を好む民族性 新型インフルエンザへの対抗策

豚インフルエンザ新型インフルエンザという呼称に変わった。日本でも感染者が発見され、メディアは「スペイン風邪」の再来のような報道ぶりだ。

弱毒性で死亡率も0・4%いうから、そう恐れることはないはずだが、ウイルスは気まぐれであり、いつか強毒性に変化するとも限らない。その意味では、メディアも国の対応もまっとうなのかもしれない。

きょう、東京都心に近いあるビルに入った。エレベーターを降りると、消毒薬が置いてあり「昨今の新型インフルエンザの発生に伴い」・・・という説明が付いていた。事務所に入る前には、これで手を消毒してほしいというのだ。

ここまで大変な事態になったのかと思う。しかし、このビルは医療関係の団体の所有ビルだった。そのために、率先してこうした予防策をとっているのだと気が付いた。

それにしても、日本人は清潔を好む民族だと思う。それは潔癖症とも言っていい。毎日風呂に入らないと気持ちが悪いというのが大多数の日本人だろう。そして、マスクの習慣だ。冬から春にかけ「マスク族」が目立つ。

普通の風邪とインフルエンザ、さらに花粉症である。その対策に日本人はマスクを着用する。日本に住む外国人もこの習慣になれて、マスクをする人が少なくない。

こうした「マスク愛用」は隣国では珍しくはない。しかしそれ以外の地域ではマスクは重視されない。それはキスを普通とする民族とそうでない民族の違いなのかもしれない。たしかにマスク着用はわずらわしい。

でも手洗いやうがいの励行、マスク着用によって、新型インフルエンザの大流行を防ぐことができれば、日本型の予防策は国際的にも認知されていい。