小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

1740 続・一筋の道 ある健康法

画像 知人の八木功さん(84)は、このブログで何回か取り上げていますが、東京・蒲田を中心に羽根つき餃子として有名になった「你好」(ニーハオ)の創業者です。9月の新橋店に続いて23日に新宿店が歌舞伎町にオープンしましたので、現在「你好」は宴会用の店を除いて11店になります。「アメリカン・ドリーム」という言葉がありますが、八木さんの場合もこれに当てはまり、まさしく「立志伝中の人」といえるでしょう。そして、その八木さんを支えているのが頑健な体なのです。  

 八木さんが心がけているユニークな健康法があるそうです。それはこんな内容です。  

 毎朝5時に起床し、布団の中で10分間お腹のマッサージをするそうです。お腹をもむことは血流や排便を促し、お腹に脂肪がつきにくくなるからです。さらに足腰や肩の筋肉を鍛えるため毎日1万歩歩くことを実践しています。夜はワインを少量飲み、フルーツを食べるのが日課です。84歳でもかくしゃくとしているのは、こんな背景があるのです。

 もちろん、栄養の補給にも注意しているそうです。朝はお腹のマッサージの後、おかゆを食べるのですが、この中にはゴマ、クコの実、ナツメ、白キクラゲ、クルミ、ピーナツ、麦、トウモロコシ、ハチミツ、さらに生卵も入れるのです。かなりの種類で驚きますね。気が向いた方は試してみてはいかがでしょうか。

「ゴマは栄養が豊富で便通を促し、髪も黒くなる。クコの実は肝臓と腎臓によく、骨も強くしてくれる。クルミはエネルギーの源になり、頭の回転が良くなる。ピーナツは長生きの実といわれ、ハチミツは肌が乾燥を改善し気を補う。トウモロコシは体内の脂肪を減らして腸を広くし、ナツメは胃の不調を改善させ、脾臓を強くして造血作用があるのです」と、八木さんは語っています。  

 八木さんによれば、おかゆは空っぽの胃を潤すには一番優しい食べ物とのことです。吸収もよく、毎日食べているそうですよ。ちなみに飲み物はショウガを擦って入れたナツメ茶だそうです。毎日1万歩を歩くと紹介しましたが、これだけではなく、現在も八木さんは生涯現役を貫いていて、餃子づくりを店の人たちと一緒に続けているのです。それが1日平均1万個という膨大な数になるのですから、尋常な量ではありません。

 中国から帰国後、餃子を作るため黙々と手を動かし続けて35年。まさに八木さんも一筋の道を歩んでいるわけです。その手はしなやかさを保っています。

 

1721 餃子ランキング1位は? 食欲の秋の話題