小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

1691 続パソコンの延命策 内蔵HDDをSSDに換装

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 以前デスクトップのパソコンの調子がおかしくなった際、内蔵ハードディスクドライブ(HDD)を交換した。しかし、OSをウインドウズ10にバージョンアップしてから動きが遅いと感じたので、HDDよりも高速だといわれるSSDに替えることにトライした。HDDの交換で四苦八苦したことが幸いし、今度は意外と簡単だった。しかも、結果は満足すべきものだった。  

 HDDは円盤を高速で回転し、磁気ヘッドを移動することにより情報を記録し読み出す記憶装置だ。これに対しSSDは記憶媒体フラッシュメモリーを使用する。HDDと同じ外観、インターフェース(境界部分)だが、モーターやヘッドのような機械的に可動する部品がない。消費電力が低く、軽量で高速が特徴だ。衝撃に強い半面、HDDと比べ容量当たりの単価が高いのが欠点といわれる。  

 HDDの交換は以前のブログ(下段をクリック)で書いた通り、初めての挑戦だったためやや時間がかかった。しかし今回は違った。HDD交換時に入手したケーブルがあり、しかもHDDデータをコピー(クローン)するソフトもそのまま利用できたから、手間はそうかからなかった。今回購入したのはSSD(メーカー大手といわれるサムスン製、250GB、約8000円)とSSDを入れる変換ブラケット(400円)と呼ばれる金属製の固定ケースの2つだけだった。    

 交換作業は、SSDをケーブル経由でパソコンのUSB端子につないで初期化、クローンソフトを立ち上げて、手順に従いクローンしたデータをSSDにコピーした。そのあとで電源を落とし、本体からHDDを取り出し、3・5インチサイズ用の返還ブラケットに入れたSSDを本体に設置―するというものだ。クローン作業は1時間半程度かかった。  

 この後、電源を入れた。HDDでは起動は1分15秒程度要したものが、30秒程度と驚くほど速くなった。シャットダウンもすぐだし、インターネットやワード・エクセルなどの立ち上がりも目に見えて速くなるという効果があった。パソコンのこうした作業を「換装」(部品を性能の異なるものに取り換えること)というのだそうだ。

 HDDをSSDに交換してから約1カ月、老朽化したはずのパソコンの動きは順調でフリーズなど不調になったことはない。この経験を踏まえノートパソコンも最近HDDをSSDに交換した。こちらは安価なパソコンとあっててCPUの性能も低く速度はデスクトップほど劇的な変化はなかったが、ほぼ満足できる状態だ。(速度を調べるソフトもあるが省略)  

 前にも書いたように、パソコン不調の原因の一番はHDDの故障だそうだ。しかもその寿命は平均で5年(一日8時間使用の場合)しかないという。既にわが家のデスクトップパソコンは9年目に入ったので、とうに寿命がきているといっていい。SDDが今後どの程度持つかどうか分からない。ただ、性能がかなりよくなりつつあるというから、悔いはない。  

1495 パソコンの延命は 内蔵HDD交換にトライ