小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

781 中学生までが嘆く日本の政治 国会議員はみんなやめればいい

 わが家の庭の前は遊歩道になっている。通勤、通学の子どもから大人たち、さらに犬の散歩、おしゃべりしながら散歩を楽しむ人たちと、一日中さまざまな人たちの姿を見ることができる。

  先日の夕食の際、その遊歩道から聞こえてきた話が話題になった。

 「庭に出ていたらジャージ姿の中学生らしい男の子が国会議員なんてみんなやめればいいんだと話しているのが聞こえた」と、家族が言うのだ。

  たまたま家族は、庭に出て洗濯物を取り込んでいた。すると、ジャージ姿の男の子2人が歩いてくる。体はそう大きくはないので、中学1年生くらいらしい。その2人の会話(国会議員なんてみんなやめればいい)が耳に入ってきた。

  歩きながらの会話なので、それ以上は聞こえなかったが、私は家族の話を聞いて、彼らの会話の続きを以下のように想像した。

 「社会の先生が言っていたけど、いま国会で2011年度の予算についての審議が続いているらしいね。審議というのは、話し合いだよね」

 「話し合いなんだけど、おやじに聞いたら、そう真面目にやっていないみたいだよ。菅という総理大臣がいる民主党はやっていることが滅茶苦茶で、学級崩壊と同じだといわれているみたいだよ」

 「民主党の前は自民党がずうっと日本の政治の中心だったけど、やっていることがひどすぎて、おととしの衆議院選挙では民主党が勝ったんだよね。親父は《民主党自民党と変わりはない、日本の政治はどうなっているのかな》と、酒を飲みながら文句を言っているよ」

 「そういえば、この前テレビでニュースを見ていたら、民主党の会議で野次を飛ばした若い国会議員が岡田という幹事長に前に呼び出されていたね。何をやっているのかなと僕は思ってしまった」

 「そうだね。僕もあれを見ていて、僕らのクラス会よりもひどいと思ったよ」

 「小沢という怖い顔の人もやめた方がいいね」

 「小沢という人に操られているらしい16人の変な人たちも議員をやめるべきだね」

 「そうだね。やっていることが子どもよりひどいじゃないの」

 「でも親父は、自民党も信じられないと言っているよ」

 「じゃあ、どうすればいいのかな」

 「いまの国会議員は全員がやめてもらい次の選挙には立候補禁止にして、新しい顔ぶれだけの国会にしたらだいぶ変わると思うな。まあ無理だろうけど」

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「国会議員なんてみんなやめればいい」という会話から、私の想像を交えて書いていてみたが、いずれにしても中学生が政治不信を語る時代になってしまった。この日本の政治はどこへ行くのか。菅さんはどうするのだろう。