小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

384 凍てつく朝に 心に太陽を

ブログ紹介にも書いている通り、ほぼ毎日犬の散歩をしている。そのコースに小さな池があるが、この冬初めてこの池の半分に氷が張っているのを見た。寒さで耳が痛くなり、手袋をしていても手先は冷たい。一年で一番寒い季節なのだから、池に氷が張っても驚く…

375 この世はすべてよし ブラウニングからの贈り物

2008年の大みそかだ。イギリスの詩人、ロバート・ブラウニング(1812―1889)の詩を多くの人に贈ろうと思う。それは「神は天にあり、この世はすべてよし」である。モンゴメリの「赤毛のアン」のラストに引用されていることでも知られ「ピッパが通…

375 この世はすべてよし ブラウニングからの贈り物

2008年の大みそかだ。イギリスの詩人、ロバート・ブラウニング(1812―1889)の詩を多くの人に贈ろうと思う。それは「神は天にあり、この世はすべてよし」である。モンゴメリの「赤毛のアン」のラストに引用されていることでも知られ「ピッパが通…

374 どこに行く日本

2008年が、このような一年になるとだれが予想しただろう。世界経済の不況によって住む家を失い、明日への希望をなくした人々のニュースが後を絶たない。企業は、生き残るためという大前提で多くの人たちをやめさせた。つい最近まで、史上空前の黒字を記…

296 「朝の散歩」 詩人の命の声

友人の詩人、飯島正治さんから最新の詩集「朝の散歩」が届いた。何げない日常を26篇の詩にまとめ、美しい言葉で綴っている。文芸評論家の秋山駿さん流にいえば「生きることを喜び、その喜びを深くするために、愉しんで書いている。愉しく書くそこから、命の…

190 黛まどかさんの「歌垣」 日本再発見塾「までいの村・福島・飯舘」

「ことしの紅葉は、いつもの年よりきれいではないな」と、地元の人が話す。確かに、期待した鮮やかさには少し足りない印象だ。でも、あと1週間もすれば、木々の葉の赤や黄色の色彩はさらに強くなるはずだ。初めて訪れた福島県北部の飯舘村は阿武隈高地にあり…