小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

293 誘拐捜査 歳月を経て浮かんだ事の深層

日本のノンフィクションで、一連の沢木耕太郎の作品は嫌いではない。「深夜特急」は多くの若者に旅の醍醐味を教えた。沢木に比べると地味なのだが、本田靖春の「事件」を題材にした作品は社会部記者の原点を見るようで、いつも姿勢をただして読んだ。 彼の作…

293 誘拐捜査 歳月を経て浮かんだ事の深層

日本のノンフィクションで、一連の沢木耕太郎の作品は嫌いではない。「深夜特急」は多くの若者に旅の醍醐味を教えた。沢木に比べると地味なのだが、本田靖春の「事件」を題材にした作品は社会部記者の原点を見るようで、いつも姿勢をただして読んだ。 彼の作…

292 御巣鷹の夏 23年前の「クライマーズハイ」

急に暑くなった。7月なのだから当然なのかもしれない。この暑さの中を歩いていると、23年前の夏を思い出す。日航ジャンボ機墜落事故のことだ。 この日、会社の同僚夫妻と私の家族は群馬県の保養地にいた。同僚は留学時代の友人というアメリカ人の美しい女…

292 御巣鷹の夏 23年前の「クライマーズハイ」

急に暑くなった。7月なのだから当然なのかもしれない。この暑さの中を歩いていると、23年前の夏を思い出す。日航ジャンボ機墜落事故のことだ。 この日、会社の同僚夫妻と私の家族は群馬県の保養地にいた。同僚は留学時代の友人というアメリカ人の美しい女…

291 犬の6歳の誕生日 不惑でも、まだ・・・

7月1日は、わが家で飼っている雌犬「hana」の6歳の誕生日だった。うっかりしていて、全く忘れていて、朝の散歩もいつものようにやり、何の声も掛けずに出かけた。健忘症だったのは私だけでなく、家族全員だった。朝食でだれもそのことを話題にしなかった…

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7月1日は、わが家で飼っている雌犬「hana」の6歳の誕生日だった。うっかりしていて、全く忘れていて、朝の散歩もいつものようにやり、何の声も掛けずに出かけた。健忘症だったのは私だけでなく、家族全員だった。朝食でだれもそのことを話題にしなかった…