小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

284 わが家の犬も異常行動 被害拡大が心配な東北の地震

岩手、宮城で震度6強の地震が発生した。つい最近、中国・四川大地震で心を痛めたのに、今度は日本のかつて住んだことがある地域が自然の脅威に見舞われた。被害の拡大が心配だ。

かつて住んだことがあると書いた。揺れが大きかった仙台に住み、その前に秋田で生活をした。青春時代だった。自然の美しい東北で仕事をしたことは、私の人生で大きな喜びだった。そんな思い出の地に住む人々が、災害で苦しむ姿を見るのはしのびない。

中国の四川地震は、自然の脅威を全世界の人々に知らせた。半面で人災の側面があった。手抜き工事によって建物の倒壊が相次ぎ、下敷きになって多くの人命が失われた。

岩手・宮城地震がどこまで被害が広がるかはいまの段階では分からない。人災的な要素で犠牲者が出ることがないように祈るばかりだ。

きょうは私の家の飼い犬、ゴールデンレトリーバー「hana」の様子がおかしい。いつもならほえることはほとんどない。だが、家にいても、車で出かけた先でもなぜかほえるのだ。

動物的勘なのだろうか。地震の時間帯、私はhanaとともに駅まで娘を送り、遊歩道を歩いていた。地震の発生時間、hanaはしきりに遊歩道の芝生側に寄る。それが何を意味しているのかは全く気づかなかった。

大きな地震のとき、動物がふだんとは異なる行動を起こす。それがきょうのhanaの行動なのかどうかは分からない。しかし、今思うと、やはり普通ではなかったと思う。

寺田寅彦は「災害は忘れたころにやってくる」という格言を残した。地震の地域も活断層があるといわれてはいたが、直近の地震発生の恐れはないとのことだった。

だれもが予想もしなかったはずだ。それだけに岩手・宮城の地震は、地震の予知がいかに困難かを示している。

先週の秋葉原の通り魔、次に地震とこのところ週末は落ち着かない。