小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

39 なめるな野球・日本の選手たち

日米野球は、米が5戦全勝で日本をたたきのめした。日本の全敗の理由はいろいろあるだろうが、野球を、いやベースボールをなめていたとしか言いようがない。

そもそも、パリーグのお荷物ともいえる楽天の野村監督が指揮をとったのも解せない。さらに、選ばれた選手が次々に出場を辞退し、結局一流選手でまじめに出場したのは数えられるほどしかいなかった。

かつて日米野球といえば、圧倒的に力量の違いがあって、米のメンバーは物見遊山で来日しているという評判が強かった。

しかし、次第に日米の差が縮まり、けっこう面白い試合が増えた。なのに、今年はつまらなかった。いくら日本がリードしても易々と逆転されてしまう。パワーの違いはどうしようもない。

初のWBC で、日本は奇跡的に優勝した。そのために、日本のプロ野球選手は大リーグは怖くないという過信を抱いてしまったのかもしれない。

そして、シーズンオフに無駄なことはしたくないと、出場辞退をしたのだろう。(読売新聞、日本テレビが絡んでいるので、拒否反応をした選手もいるかもしれないが)

宮本選手会長(ヤクルト)も「日米野球はもういい」という趣旨の発言をした。これはおごりなのではないか。

テレビを見ていて、こんな日本のプロ野球では、ファンが野球離れをしてもおかしくはないと思った。日本のプロ野球選手は、日米の差をどう感じたのだろうか。