小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

11 えっ!倶知安が地価上昇全国一だって

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19日に発表された基準地価。北海道倶知安町が住宅地としては上昇率が全国1になったという。

何で倶知安がと思ったら、オーストラリアからのニセコへのスキー客が急増して、コンドミニアム(滞在型マンション)の建設ラッシュで地価が急騰したのが原因なのだという。

ことし2月にニセコに行ったときのことを思い出した。

天気さえ穏やかなら、パウダースノーで、国内では有数のスキー場なのだが、低気圧の影響で、荒れ模様の天気の中でのスキーだった。リフトを降りると吹雪状態。その結果は、視界ゼロという恐怖の世界。スキーを始めてからこうした経験は全くない。

私の頭の中には、ニセコの嫌な経験がまだ残っている。(でも、ニセコはいいですよ。温泉もいろいろあります。チセヌプリの雪秩父なんて最高。秋の紅葉の中で温泉に入ったら至福のときになります)

こんな天気でも、ホテルやスキー場にはオーストラリア人がたくさんおり、これまで行き続けていた富良野スキー場とは雰囲気がかなり違っていたのだ。

オーストラリアから距離が比較的近いうえ、テロの心配もあまりなく、雪質もいいというので、ここ数年スキーを楽しみにニセコを訪れる豪州人が急増しているのだそうだ。

日本のスキー場は、スキー客が減って、閑古鳥が鳴いているところもある。それだけに、ニセコのケースは歓迎すべきことなのだろう。

しかし、バブル時代のような、リゾートマンション建設ラッシュには懐疑的にならざるを得ない。

(写真は、ニセコアンヌプリスキー場から見た羊蹄山、06年2月撮影)