小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2013-12-27から1日間の記事一覧

1184 森で見た天狗の羽団扇 ヤツデの白い花、そして梨木香歩「冬虫夏草」

小さな森を歩いていると、白い球状の花が咲いている木があった。ヤツデである。この木はかつて鑑賞用や目隠し用として家々に植えられていて、珍しくなかった。 歌人の島木赤彦はそんな光景を「窓の外に白き八つ手の花咲きてこころ寂しき冬は来にけり」と詠っ…

1184 森で見た天狗の羽団扇 ヤツデの白い花、そして梨木香歩「冬虫夏草」

小さな森を歩いていると、白い球状の花が咲いている木があった。ヤツデである。この木はかつて鑑賞用や目隠し用として家々に植えられていて、珍しくなかった。歌人の島木赤彦はそんな光景を「窓の外に白き八つ手の花咲きてこころ寂しき冬は来にけり」と詠っ…