小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2010-07-26から1日間の記事一覧

676 再読「天平の甍」 井上靖の文章

京都の旅の帰途、井上靖の「天平の甍」を再読した。その文章の冴え具合に、ほとほと感心しながら、読み進めた。 〈日本僧の一行は宿舎の既済寺に帰るために大明寺を出た。大明寺のある丘の上からは下町の羅城一帯が見渡せた。中央を南北に大運河が貫流し、東…

676 再読「天平の甍」 井上靖の文章

京都の旅の帰途、井上靖の「天平の甍」を再読した。その文章の冴え具合に、ほとほと感心しながら、読み進めた。 〈日本僧の一行は宿舎の既済寺に帰るために大明寺を出た。大明寺のある丘の上からは下町の羅城一帯が見渡せた。中央を南北に大運河が貫流し、東…