小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

2008-11-07から1日間の記事一覧

352 人はなぜ山へ登るのか 沢木耕太郎「凍」を読む

私は登山とは縁がない。山への気持ちは、田中冬二の「山への思慕」という詩程度のものだ。 しずかな冬の日 私はひとり日向の縁側で 遠い山に向かってゐる 山は父のやうにきびしく正しく また母のやうにやさしい 山をじっと見つめてゐると 何か泪ぐましいもの…

352 人はなぜ山へ登るのか 沢木耕太郎「凍」を読む

私は登山とは縁がない。山への気持ちは、田中冬二の「山への思慕」という詩程度のものだ。 しずかな冬の日 私はひとり日向の縁側で 遠い山に向かってゐる 山は父のやうにきびしく正しく また母のやうにやさしい 山をじっと見つめてゐると 何か泪ぐましいもの…