25 北海道の秋(2)
北海道はいま、秋たけなわだ。しかし、日一日と冬の気配が漂っていく。そんな秋のひとコマを紹介する。
一昨年、入場者が上野動物園を上回り日本一を記録した旭川市立旭山動物園。フクロウが訓練のため、外へ出され、見学者の近くに現れた。チンパンジーも頭上で遊んでいる。入場者にいかに自然のままの動物を見せるか、その工夫が人気を呼んでいるのだろう。
層雲峡は、紅葉の季節だ。ロープウエーからの眺めは何とも形容しがたい美しさだ。
女満別町の朝日ヶ丘公園で栽培されている秋用のヒマワリ。ヒマワリといえば、丈が長くて、大輪というのが常識だが、北海道では各地で肥料用にこうした低い丈で、花も小さいヒマワリが栽培されているのを見た。背丈が低いため、先日の台風並みの低気圧にも耐えたようだ。
オンネトーは、紅葉が美しい湖だ。この季節、多くのカメラマンが湖畔に三脚を立て、ベストショットを狙うのだ。
然別湖は、オショロコマ(イワナの一種)が生息する高地の湖。遠い昔、冷害で食べものがなくなったアイヌの前に白蛇姫という神が現れ、ここまでアイヌたちを誘導し、「食べ物がなくなったときだけ、これを食べなさい」と、オショロコマを示したというアイヌ伝説が残る。