小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

24 北海道の秋(1)自然の脅威と驚異

北海道を小旅行してきた。わずか4日間の旅ではあったが、各地で自然の脅威と驚異を見てきた。 まず「脅威」の方。これは阿寒湖畔の林の光景。かなりの樹齢のエゾマツが横倒しになっていた。先日の台風並みに発達した低気圧がもたらした被害のごく一部である。北海道は漁業、農業を中心に大きな被害を受けたのだが、各地でこのような倒木の光景を見て心を痛めた。
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下の写真は網走湖の美しい夕景。実はこの網走湖も湖水が増水し、湖畔にあるホテルが浸水したり、野外泊用のテントが水没していた。付近の川も濁流になっていた。自然は静かな美しさと荒々しさを併せ持っているのだ。
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知床五湖では、岩に根を這わせて成長している木(ナラ?)を見つけた。強風にも負けず、生き抜く生命力に「驚異」を感じた。
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摩周湖は「霧の摩周湖」とも呼ばれているそうだ。周辺が霧で覆われることが多く、湖面が見えない日が多いからだ。この写真は湖面が少しだけのぞかせた幻想的な姿の摩周湖。青空の下での湖面は美しいが、このような半分霧に包まれた湖も風情がある。
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北海道は秋から冬へと移行を始めている。大雪山の黒岳は五合目以上は雪化粧をしていた。層雲峡の紅葉も見ごろは今週末ぐらいまでか。
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旅行中、北朝鮮が核実験を実施したというニュースに接した。核兵器の脅威だけはごめんだ。21世紀を「戦争の世紀」にだけはしたくないと思う。