小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

23 秋の花(2)

このところ、天気がよくない。10月は、晴れる日が多いはず(1964年の東京五輪は、晴れの日が多いという統計で10月に開催を決めたという)だが、例年になく不順な天候だ。 そのせいか、秋の花も何となく元気がない。 庭に出てみると、秋の花がややさびしく咲いていた。 目につくのはシュウメイギクの清楚な白い花だ。中国原産で、京都の貴船付近に多かったので、キブネギクとも呼ばれているそうだ。紅紫の花もある。散歩の道すがら、この花が群生している庭を見つけた。けっこうしぶとくて、年々株が増えている。
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この花はゴールデンピラミッド。キク科でヤナギバヒマワリともいうそうだ。夏に咲いた方がいいと思うのだが、9月下旬から咲き始めていた。
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これはスプレー菊。上部で数多く分岐して花をつける性質があり、 1940年代アメリカで開発され、第2次世界大戦後イギリスやオランダに渡りそこから1974年ごろ日本へ伝わったという。 外来種の特性なかなか、生命力が旺盛で、これも株が増えつつある。
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さらにダリアだ。清楚という表現にはやや遠いが、花が晩夏からこれまで息長く咲き続けている。 ルバング島で戦後逃亡生活を続けた小野田寛郎さんが子どもたちを鍛えるために設けた「小野田自然塾」がある福島県塙町の「湯遊ランド」という温泉施設似併設された「ダリア園」には、数多くのダリアが咲き誇っている。訪れた人は、ダリアの種類の多さに驚く。 興味ののある人は一度、ぜひダリアを観賞し、温泉を堪能してほしい。紅葉の季節(10月下旬から11月上旬)は最高です。
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時代とともに、日本の庭の花たちも変化しているのだと実感する。