小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

17 政治への注文

 安倍内閣が発足した。新内閣に対し、世評は厳しい。

  なぜか。それは、新しい内閣の顔ぶれが、国民の生活を守ってくれるのかどうかという視点から見れば、疑問符がつくからだと思う。

  物事はやってみなければ分からない。だから、安倍内閣も、これからの行く末を見守り、その上で評価を下すのが妥当なのかもしれない。

  ただ、世評からすると、閣僚や、補佐官に選ばれた人たちが、ほとんど安倍首相に対し、直言できない「イエスマン」の心配があるのだ。国民が新しい首相に期待するのは、ようやく取り戻した経済の安定や平和を守ることだ。

  政治家である以上、野心があるだろう。しかし、その野心のために国民を犠牲にしてはならないのである。

  安心なのは、安倍首相には、野心につながる強力なリーダーシップやカリスマ性が感じられないことだ。彼の言動、行動を見ているとそんな印象が強い。それゆえに、当面は冒険はしないだろう。(来年の参院選の結果次第でどうなるかだが)

  ただし、取り巻きによって「裸の王様」扱いされる可能性がなきにしもあらずである。いまは、はらはらしながら新政権を注視したい。(9.27)