小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をエッセイ風に書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。筆者・石井克則(ブログ名・遊歩)

14 笑い話

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 昨日のことです。テレビのスイッチを入れ、BSデジタル放送NHKハイビジョン放送を見ようとしたところ、映像が全く映りません。黒い画面に「受信できません。アンテナの設定か調整を確認してください」という説明が出るではありませんか。

  それにしても不思議なのは、BSアナログ放送は全くきれいに映っているのですCATVではないので、そうか、衛星アンテナ(白くて丸い形)が何かの拍子に動いてしまい、デジタル放送のみが受信できなくなったのかと思いました。

  そういえば、アンテナの近くにいつも布団を干しているので、その布団の出し入れでアンテナが動く可能性もあります。そこでアンテナの調整に挑戦しました。テレビは1階でアンテナは2階なのですから不便です。

  家族に協力してもらい、大声で「映ったか」だめよ」と何度も叫び合いました。しかし、何度やってもアナログは映り、デジタルは黒い画面のままでした。暗くなって、昨日は調整をあきらめました。

  きょう再び、きのうの繰り返しをしました。結果は同じことでした。冷静でメカに少し詳しい人なら、原因は別のところにあるはずだと考えるでしょう。私も途中ではたと気付いたのです。アナログが映って、デジタルがダメということは、もしかしたらアンテナのせいではないのではないか。

  そうだ。配線が外れたのかもしれない。予想通りでした。テレビの後ろを調べてみると、2本の配線のうちデジタルの配線が抜けており、BSアナログだけはちゃんと問題がなかったのです。

  最初からここに気付いていれば、時間をロスすることもなかったはずです。笑い話といってしまえばそれで終わりです。2時間も無駄な時間を使ってしまったのですから。   

 でも、この失敗をして考えました。物事の本質を知るには直感に頼らず、冷静かつ客観的に考えて対処すべきだなのだと。このことを教えてくれたアンテナ騒動に、感謝しているのです。

 (写真は問題の衛星アンテナ)